寒さも少し和らぎ穏やかな晴天となる。 冬の陽射しがふりそそぐ。うけとめるように空を仰いだ。
川仕事。ついに収穫の時が来て今日が初日。 青々と緑の海苔が成長していてとても嬉しく思った。 収穫も例年より少し多く幸先のよいすべり出しとなる。
何よりも身体を動かしているのが心地よい。 この仕事好きだなとつくづく思ったことだった。
夫婦ふたり力を合わせてこその家業だけれど。 彼がたまには一人でも大丈夫だからと言ってくれる。 山里の職場の母のことを気遣ってくれているのがわかる。 その言葉にどんなにか救われたことだろう。 週イチは無理でもせめて月末ぐらいは助けてあげられそうだ。
母にはまだそのことを伝えてはいないけれど。 突然に行ってびっくりさせてあげるのも良いかもしれない。
心配でならなかった母のこと。少しは気が楽になったような気がする。 けれどもそのぶん彼に負担をかけてしまうことになってしまうのだけれど。
私も弱音を吐いてなどいられない。 彼も助けて母も助けられるよう精一杯のことをしたいと思っている。
できること
それができないとあきらめるのではなくて
できること
ひとつひとつのりこえるようにすすんでいく
できること
そうしてみんながすこしでもらくになれるよう
できること
やってやれないことなどなにもないのだから
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