伸ばし伸ばしにしていた川仕事を始める。 養殖場に杭を打つ作業から始まり 来月になれば網を張れるようになるだろう。
弱音をはいている場合ではなかった。 気をひきしめて精一杯にやるしかない。 生活がかかっているのだもの頑張らなければ。
彼も腰痛を我慢しながら耐えている。 私が助けてあげなければ誰が助けるのだと思う。
幸い朝のうちはずいぶんと涼しく仕事もはかどる。 ふたりくたくたになってとても疲れてしまったけれど その疲れが心地よく思えた。やれば出来るんだと私も 少し自信が出て来た。ひと山もふた山も越えられそうだ。
さすがに午後はぐったりとお昼寝をする。 夕飯は野菜たっぷりのチャンポン。 うっすらと汗を流しながら食べた。 そろそろ温かいものが美味しい季節になる。 おでんもいいな。むしょうに食べたくなった。
そうして夕暮れの散歩。茜色の空を仰ぎつつ 土手の道を踏みしめるように歩いて行くのだ。
お大師堂にはいま白い萩の花が満開だった。 その枝垂れ咲く花のなんと可憐なことだろう。
薄暗くなったお堂で蝋燭を灯しお参りをした。
ずっと願いごとはしないならいだったけれど。
最近はついついお願いをしてしまうのだった。
たすけて。たすけて。たすけて。
そうつぶやいているじぶんをゆるしてあげたいとおもう。
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