ぴちぴちちゃぷちゃぷと雨音がここちよい。 なんだか空ぜんたいがお風呂のなかみたいだ。
洗っている。流している。さっぱりとしている。
夕方ひょっこり息子君が立ち寄ってくれた。 ちょうど晩ご飯の支度をしていたところで。 お魚のすり身でコロッケをたくさん作っていて。 食べて帰ろうかなと言ってくれてすごく嬉しかった。
ついでに父親の頭を洗うのを手伝ってもらった。 まだ眼を濡らしてはいけなくて洗髪もままならず。 退院してからずっとそれは私の役目だったのだ。
介護士の息子はさすがに手際もよくて上手だった。 何よりも喜んだのは父親でそれは嬉しそうにしていた。 まさか息子に髪を洗ってもらうなんて思ってもいなかっただろう。
三人で晩ご飯。大皿にてんこ盛りだったコロッケがあっという間。 すり身のコロッケはマヨネーズと醤油が合うぞって言うので。 私も真似してみたらすごく美味しかった。5個も食べちゃった。
「おとうが酒を飲めるようになったら全快祝いをしょーな」って。 俺が全部出すから外へ焼肉でも食べに行くか!なんて言ってくれる。
するとおとうが「もったいないからおうち焼肉にしょーぜ」と言う。 なんだ!俺がおごってやるからええじゃないかと息子が言ったり。
わたしはずっと笑っていた。おとうとむすこっていいなあって。
ほのぼのとしたひと時。これがしあわせでなくてなんだろう。
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