うすく陽が射しているかと思えばにわかに雨。 やはり梅雨入りが近いのだろうとおもわれる。
出しっぱなしだった茶の間の炬燵をかたづける。 そのあとには彼のお気に入りのシートを据えて。 ああこれこれとすっかりご機嫌の様子の彼だった。
午後には私もソファーに寝転んで本を読んだり。 いつもは自室に閉じ篭っていることが多いけれど。 茶の間もたまには良いものだなとつくづく思った。
世間のひとは皆働いているだろう平日に。 このところの我が家は毎日が休日だった。
焦る気持ちはどうしても消えないけれど。 今はこうするしかないのだと心を決める。
動く日にはうごく。進むことだって出来る。
明日は一週間ぶりに山里の職場へ行こうと思う。 とてもとても気が重いけれど見捨てるわけにもいかず。 母の体調はその後どうだろうと気掛かりでもあった。
また逃げるように帰宅するはめになるかもしれない。 けれどもそれが今の自分に出来る精一杯の親孝行だ。
しかしこの言葉に出来ないようなプレッシャーは。 いったいどうしたことだろう。もっと気楽にと思う けれど。イカナケレバイカナケレバと思ってしまう。
夕方には雨も降り止みあんずといつもの散歩道を行く。 しっとりと雨に潤った緑。その匂いがとても心地よい。
お大師堂で祈った。どうかどうかたすけてください。 いつもはお願いなどしないように心がけているけれど。 手を合わすと自然にそんな言葉が出てくるようになる。
お大師様もびっくりしたことだろう。そうかそうかと。 今度ばかりは願いごとをきいてくれそうな気がしてきた。
叶わないこともそうすることで救われていくように思う。
お大師さま。平穏ないちにちをありがとうございました。
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