立夏のきょう。暦の上ではもう夏になる。 そんな日にふさわしく汗ばむほどの陽気。
つかのまの春よ。どうして急いでいくのか。 なんだかぽつねんととりのこされたような。 じぶんのありかをたしかめることもできず。
いそぐ。いそぐ。立ち止まってなどいられない。
そうしてこどもの日。昔のことなど思い出す。 川仕事の忙しい時期。こどもたちは我慢をし。 どこかに連れて行ってとせがむこともなかった。 父も母も精一杯だったあの頃。こども達の笑顔。
いまはもうすっかりおとなのふたりだけれど。
こどもはいつまでもかわらずこどものままだった。
サチコ。今日もお仕事お疲れさま。
おにいちゃん。晩ご飯ちゃんと食べたかな。
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