きょうもまるで初夏のよう。午後から半袖で過ごす。 そうしてすこしぼんやり。気だるさを楽しんでいた。
無気力もよいものだ。急く事は何もなくそれなりに。 庭に出れば花を愛で。ツバメの巣を仰ぎ見るばかり。
母ツバメは身じろぎもせずにずっと卵を温めている。 父ツバメは時々帰ってきては。物干し竿でひと休み。
あんずは陽だまりでまるで死んだように眠っている。 路地を行き交うひともなく。安心しきっているらしい。
なんだか時間がとまっているような昼下がりだった。
午後四時には洗濯物を取り入れて。お風呂を洗った。 晩御飯はじゃが芋のキンピラ。胡瓜と鯵の酢のもの。 あと冷凍してあったホタルイカ。酢味噌でいただく。
日本海の春だというホタルイカ。先日富山から届いた。 例のお遍路さんの奥様からで。ありがたくてならない。 あれ以来すっかり仲良しになって時々電話もしてくれる。 意気投合と言うのだろう。私達はよく気が合うようだ。
ご主人は今頃どこを歩いているのだろうと気掛かりになる。 托鉢修行のこと。野宿のこと。日々耐え難いことだろうに。
奥様はとてもあっけらかんとしたひとで。なるようになる。 「泣きたかったら泣いたらいい」と告げているのだそうだ。
さずかった縁をかみ締めながら。私の日々も流れていくばかり。
ありがたい縁もあればかなしく儚い縁だってあるものだ。
どんなに大切に想っても。去る時がくれば潔く散る花のように。
ああ・・なんだかなにをつたえたいのかうまくいえない・・・。
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