| 2006年02月06日(月) |
まっすぐな雨のように |
ただただまっすぐに雨が降る。ひたむきで素直な水の精なり。 それはなんだか捉えどころのない誰かの想いのごとく落ちて。 はっとしながら見ているしか術のない私の心を。打ち続けた。
行きつ戻りつ寒が。別れ支度をし始めているのかもしれない。 あした陽が射せば。つくしの坊やたちが。梅の蕾がふくふく。
そんな春を思い浮かべていると。心がやんわりと息をし始める。
日常はといえば。ほんの少しの焦りを呑み込むようにしながら。 たんたんと過ぎゆく。とらわれないことだ。その現実にと思う。
お昼休み。久しぶりの読書。やっとそんな気分になれたのかと。 何かにとり付かれたように漢字ナンクロの空白を埋めるばかりの。 日々がずっとながいこと続いていたのだが。ふと解放されたように。 思う。不思議な心地良さで本を開く。堤中納言物語。虫愛づる姫君。
作者未詳なるものが。世に残り在り続けること。名はなくとも生きる。 ふと。そんな物語を。ひとつきりでいい。私も残したいものだと思う。
降り止まぬ雨の道を家路につく。 スキマスイッチの新曲が。なんかすごくよくて。どきどきしながら聴いた。
文章も。歌も。詩も。みんな。ひとの心に真っ直ぐに降る。雨のように。
わたしも。ただひとりのこころでいい。打ち続けて終りたいと願う。
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