霧雨が降っていますと手紙かくしとしと静かに葉月が逝った。子供達の帰りを待っている。「おかえるぅ」ってサチコに言うと「ケロいまぁ」って応える。「おっつぅ」とシンに言えば「めしめし!」って言うばかり。わたしはとても陽気だった。にぎやかなお母だなあといつも言われる。毎日がいつもと同じだから。ほっとする夜がありがたい。わざわざスイッチを切り替えることもないのだと。最近思う。 だから。もう哀しみをさがさないでいよう。