ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2005年02月02日(水) 雪あざみ

目覚めるといちめんの銀世界。その純白に心を奪われるような思い。
雀が。たぶんいつもと同じ雀達がさえずっているのだけど。それが。
いったいどこにいるのやら。窓を開け広げて「ほ〜い ほ〜い」と。
呼びかけてみたりした。雀はただただちゅちゅんと鳴いているばかり。

庭に出て積もった雪に手をつっこんでみたら。20センチ位の深さ。
南国ではこれが大雪。ほんとうにこれほどの雪を見たことがないくらい。

周辺道路の殆どがチェーン規制で。家族全員自宅待機となった。
バスも鉄道も運休らしくて。学校も臨時休校になったようだ。

おかげでのんびりと過ごす。まるで時間が止ったような気さえする。
朝から何杯コーヒーを飲んだことか。とても贅沢な時間に思えた。
そのくせため息が出る。ぼんやりしていると心がむずむず痒くなるみたい。

長靴を履いて少しお散歩をしてみた。堤防の土手を。ほこほこした雪を。
一歩一歩踏みしめるように歩いていると。雪にも香りがあるように思う。
なんて表現すれば良いのか。息をするたびに胸にきゅきゅっと伝わる匂い。

思わず深呼吸をしながら。また歩く。振り向けば私だけの足跡が見えた。
そうして見つけたのは。季節外れの野あざみの花。雪あざみと呼んであげたい。
葉も茎もすっぽりと雪に埋れている。なのに花だけがそこにぽつんと咲いて。
綿帽子似合うかな?と首をかしげて問い掛けているようだった。
なんて愛らしいのだろうと。胸が熱くなる。会えて良かったなあって思う。


昼下がり。ゆっくりと太陽が見え始める。雪がきらきらと眩しく光る。
ぽとんぽとんと雫になって。雪が少しずつ落ちていく音は。少しせつない音。

残り少なくなった雪を。惜しむように。我先にとその場所を見つけては。
近所の子供達が歓声をあげている。土手を滑って遊んでいる姿に心が和む。
それはそれは楽しそうで。子供の頃にそうしたことを懐かしく思い出した。

もうすぐ立春。雪あざみに光り降り注ぐ時を待ってあげよう。
咲きたくて咲いてみた。その草むらの。その場所で。生きていると。
思いがけないことにはっとして。また空に向かって咲けるのだろう。


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