ゆらゆら日記
風に吹かれてゆらゆらと気の向くままに生きていきたいもんです。

2002年07月28日(日) うたた寝

今朝目を覚ましたら頭が壊れてしまったみたいに痛かった。
動いたら割れちゃうその切羽詰ったような緊迫感がなぜか可笑しく、我ながらよく飲んだなと感心した。
調子に乗り過ぎたと言えばそれまで、楽しい酒が飲めたと思えば幸せ。
ネットで飲んでたんだよ!と夫に言ったらとても珍しいものを見るように私を見た。
どうせ独り酒だろ!とからかわれているようで、独りじゃないもん!と強がってみせた。

うん・・独りじゃなかった。とても静かだったけど独りじゃなかったから・・。

頭痛薬を飲んで主婦の顔になる。太陽が燦々と降り注いでいる・・だから洗濯をした。
濯いでいるあいだはうたた寝。洗濯機が止まったらガバッと起きるところはさすがに主婦だ。
朝から汗が流れる。体内のアルコールがどんどん蒸発していき頗る体調も良くなる。

ツバメの子供達が4羽、やっと上手に飛び回り始めた。
少し飛んでは帰って来る。その光景が微笑ましくて洗濯物を干す手を休めてしまう。
汚さないでね・・と軒下に干しながら悪戯っ子のような子ツバメが嬉しい。
まだ巣を壊してはダメだよ!夫に言えば、来年まで置いておこうかと呟く。
ねえ・・この子達がまた帰ってくるよね?と訊けば、いや・・親が帰ってくるのさ!と言う。
じゃあ・・この子達は?とまた訊けば、独立するに決まってるだろ!新しい家庭作るのさ!

ふ〜ん・・じゃあもう見分けがつかなくなるね。なんか寂しいよね・・・。

おまえアホか!夫が笑っている。つられて私も苦笑いしたらまた頭が痛くなった。
お昼までまたうたた寝をする。午前中はまだ風が幾分涼しくてとてもいい気持ちだった。

昼食を食べてから少しだけ読書。後はお決まりのお昼寝となった。
とてもリアルな夢を見てしまう。また・・枕もとに誰かがいる夢だった。
私は寝ているんだけど目を開けていて、ずっとその人と話をしていた。
めずらしく女性だった。でも顔が見えなくてぼんやりとそこにいるだけ・・。

「私ね・・戸籍を抹消したの!」と彼女が言う。
いろいろ訊ねていたら「だってネットで素性がばれるなんていやだよ〜」と言う。
ああ・・今巷で騒いでるあれね・・私は寝ながら頷いている。
じゃあ・・これから何処で生きていくの?そしたら彼女は・・急に黙り込んでしまった。
そこで私は彼女の名前を呼ぶ。それが誰なのかもう分かっていたから・・。

でも・・もう返事がなかった。レースのカーテンがゆらゆらと揺れて風が私を起こす。
確かにそこにいたのに。もっと話したかったのに・・。

ネットで知り合った彼女は・・こうして忽然と消えていく。
謝らなければいけないことがあったのに・・私はもう一度目を閉じて彼女を呼んでみる。

なんだかとても寂しい午後だった。やっと会えたと思ったのに・・・・。


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