喉元過ぎればなんとやら・・ですね。 ああ嫌だ気が滅入ると思っていても、突入しちゃうとなんとかなります。 そして今泣いたカラスが笑った現象が心地よく思えるもんです。
私はただ・・贅沢なだけです。欲張りなだけなんです。 いつまでも夢みる少女じゃいられないのに、時たま夢を見過ぎます。 おっと!待て!現実とかもうちょい把握してですね・・しっかり見てご覧!
ふう・・そして日常が追い掛けて来るのさ。 ダダこねてる場合じゃないよ。歩かなきゃ押し潰されてしまうよ。
そしてちょっとひとっ走り、月曜日と二人三脚してみた。 ほんとは結んだ紐を解いて気ままにてくてく歩きたかったよ。 おいちにおいちにっと掛け声なんかかけないで、鼻歌気分でスキップしたかったよ。 ねえ?誰だってそう思うよね?しんどいもんね月曜日・・・。
今朝はしょっぱなから会社で揉め事があって、専務オババと喧嘩したのじゃ。 あのオババ、ホントに口が悪いよ!いつも一言多いんじゃ! それを棚にあげといて私に説教するんだよ・・。 「あんたはいつも一言多いの!もっと気をつけなさい!!」だと・・。
ううう・・その言葉そっくりお返ししたかったです。 でも私って小心者だから口ごたえとかできないから・・歯を食い縛って我慢したよ。 そしてとても悲しかったのさ。自分を産んだのがこの女か・・なんてね。
それから後はずっと無視してやったのさ。そして黙々と仕事に励んだ。 そしたらね・・なんだかんだと話し掛けてきて仕事の邪魔ばかりするんだよ。 私はとてもイライラしてて、すぐにでも帰りたい気分だったのに・・・。
ふう・・でも帰る訳にもいかないでしょ。だからそのしつこさにぐっと耐えたの。 そのうち返事とかも要求されちゃって、仕方ないから頷いて答えて・・。 笑いたくもないのに追い詰められちゃって、ふっと笑みも零れてしまった。
私の負けです。ごめんなさい。産んでくれてありがとうございました。 でも私は似てませんから。決して似ているつもりはないですから・・。
そしてまたいつもと同じ午後が来て、なんだか緊張感が消え失せてしまったよ。 今朝のあれはなんだったんだ!って不思議なくらい平穏な時間が過ぎていった。
疲れたな・・って肩で息しながら家路に着くと、玄関でツバメの奥さんに会った。 首をちょこんと傾げてね、私を見下ろすように巣から覗いていたんだ。 「はいはい・・今帰ったよ!」って声をかけて見上げたら・・・ 薄茶色のふわふわしたものがピクピクっと動いていたのだ。 そして小さなくちばしがか細く持ち上がってツ−ンと巣から飛び出して来た。
おお!やっと生まれたんだね。あんまり遅いから、もう諦めていたよ。
ツバメの奥さんはお母さんになった。 まだ鳴くことも出来ないその柔かな命を、そっと抱きしめるように包み込み 我が子が飛び立つ日ともに旅立つ日・・・母の使命と愛の日々が始まるんだなあ・・。
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