ウィングのつぶやき
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2005年11月08日(火) マニアックな話でスイマセン

もう先々週になりますが、国内で行われている各ドラコン大会で軒並み上位入賞を果たしている、吉田一誉コーチが雑誌の取材で東京に来たので、時間を合わせて葛西にあるロッテの練習場で会ったんです。

Vロッドを打ってもらって感想を聞きたかったのと、380ヤード飛ばすドライビングとはどのようなものか見たかったというのが目的でした。

吉田コーチのマン振りを見せてもらって感じたのは、やっぱり飛ばすにはフットワークだな、ということだったんです。とにかく吉田コーチの右脚の蹴りは速くて、足が上体を動かしている感じなんです。

吉田コーチ本人に言わせても「ポイントはフットワークです」とのことで、ウィングはもう少しフットワークを滑らかに使って、右脚の前でボールをとらえるようなイメージで下半身を動かすようにアドバイスされたわけです。

最近のウィングはややスコアにこだわりはじめていたせいか、下半身の動きが止まっていたようで、下半身を積極的に動かしてやると非常にいい回転の球が出始めました。でも、どうもタイミングがうまくとれません。

というわけで、その日は吉田コーチからヒントをもらったという形で終わりました。つまり、バックスイングで右の股関節にしっかり乗って、ダウンスイングでは右股関節をすばやく目標方向にターンしてやればいいのだと、理解したわけです。

で、先週の月曜日に永井延宏コーチの取材があったのですが、そのときに「半身」の話を聞いてピンときたんです.

永井さんはこう言いました。
「半身とは、右半身と左半身を別々に使うことですよ。基本的には右半身と左半身は同じ向きに回転しますが、ダウンスイングの始動では、左半身がほんの少し右回転をして、それをきっかけに右半身が左回転を起こすんです」

なんのこっちゃ? と思われるかもしれませんが、これは非常に重要な指摘で、私にとってまさに久々に目からウロコだったのです。

で次の日さっそく練習場に行って、左脚を軸にイメージした左半身をやや右回転させてから右脚を蹴るようにしたところ、面白いように体が素早くターンするじゃないですか! おまけにクラブの軌道もオンプレーンになって、そりゃもう飛ぶし曲がらないわけですよ。(これはたぶん、バックスイングでしっかり右股関節に乗っているため、クラブがトップでクロスに入らないからだと思います)

吉田コーチが言っていたのは、こういう脚の使い方だったんだな、と実感できたし、坂田プロの「飛ばしたいときはダウンスイングで両足の太股をくっつける」という教えも、このことを言っていたのだと理解できたわけです。
つまり、左脚にただ乗っていくだけでは体重移動しか使えませんが、左脚を一瞬引き戻すことで、「てこ」のような力が加えられるということですね。

このヒントのおかげで、その次の日のコンペではドライバーを使わずにべスグロ優勝できたのですが、まだ完全に身についたわけではなく、今後このフットワークが意識しなくてもできるようになれば、またちょっと進歩できるのではないかと思っているこの頃です。

ウィングプロフィール
基本的にツアープロへのレッスン取材はしない。理論が後付けだから、というこだわり&わがままなスタンスを貫くゴルフライター。「ゴルフ未来研究所」(GOLF TODAY)「術のゴルフ」(ゴルフレッスンコミック)「ゴルフの毒」(ゴーゴル)「伝説のレッスン」(ゴルフパートナー会報誌Com.)の連載など、マニアックな仕事を中心に活動中。(お知らせ/今月17日にリニューアルされるアルバのホームページでも連載が始まります)




ゴルフライター小林一人

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