2005年05月07日(土)
沢山の素晴らしい作品のお礼を、一度でも伝えておけば良かった。
大好きな同人作家さんが、今年の冬に、亡くなられていた事を知りました。
この方の作品に出会ってそろそろ10年経ちそうですが、その間ずっと、揺ぎ無く私の中のNo.1であり続けた人です。
プロ活動もされていたし、とても同人歴の長い大手さんであったから、私のようなファンは沢山いたと思うのだけど。
描きなれたシンプルな線の、どこかレトロな絵。
深く重くても決してただのシリアスには徹しないお茶目さ。
ほのぼのした中にある鋭さ。
何も手に付かなくなるほどの、あの独特の読後感は唯一無二のものです。
あの方の描かれる手塚キャラに惚れたのです。そしてセッツァーは素敵に無敵でした。クラヴィス様を好きになりました。泰明なんか最高でした。(やたら好きキャラが被る事が多くて、嬉しかったなぁ。)でもジャンルに関係無く、あの方の描かれる漫画が大好きでした。知らないジャンルの本も無差別に購入し、知らないくせにとてもとても楽しんだ。
亡くなった事実を知ったのが遅すぎたよ。サイト更新をされていなかった長い間、闘病中だったことにすら気付いていなかった自分が情けない。
長く更新の止まったサイトにお邪魔しながら、ああ、オフ活動が忙しいんだろうなぁ、今は何のジャンルなのかなぁ、なんて呑気に思っていましたよ。
本当の雲の上の人になってしまったなんて。散々泣き喚いて、疲れてしまった。
こうして文章を書く事で、少しは気持ちの整理ってつくものですよね、きっと。元気出さなくちゃ。私も良い作品を残せるような人になるために、頑張ろう。