Yuichiro−Diary
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2005年11月11日(金) 雨のおにいさん

いま夜です
12日になったばっかし

少しだけ雨音が聞こえる。


すっごい昔
あっしが小学生になる時
ぎりぎり入学前に引っ越したから
予防注射を受けに、違う小学校にいってやってもらう事になった。

母に連れられて知らない小学校へ行く。
注射は済んで帰る時

新しい家に帰るのに母はどのバスに乗っていいのか迷ったんだと思う
案の定知らないバス停の終点で降ろされた、
困る5歳のあっし。

すると

「ぽつり ぽつり」

雨が降ってきた、
バス停には屋根がない
でもそこでバスにのらないと動けない。

バス停は小さいガソリンスタンドの前にあったから
そこで雨宿りをしながらバスを待っていた

なかなかバスこなくって
雨はもう本降り

ちょっとさびしそうな親子

「大丈夫ですか?」

ガススタのお兄さんがきて

「傘なかったらお貸ししますよ」

ってさ。

母もお礼をして
傘を貸していただきました。

そのバス停は「草○車庫」だったと知ったのは
あっしが大きくなってから。

あのガススタはもうありません
面影はあるから、たまに思い出すんです

あの日5歳のあっしはこう思っていた

「お兄さんになったら、ああいうお兄さんになろう!」って


きっと今なら
あのお兄さんと良い勝負できると思う。


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