50の愛しのテキスト
DiaryINDEX|past|will
見えないものを信じるのは 少しの妥協とかなりの勇気がいる
あたしの周りは風俗関係の友達が多いせいか 「女は金に見える」 なんて言うバカな男や 「淋しい時飛んできてくれる男が6人KEEPしてればいい」 そう無邪気に笑うもとホステスが普通に近くにいる だから余計に信じるって事に勇気がいる
「この人も嘘ついてる?」
そう思ってしまうあたし
一度24才の時高校生に告白された事があった
実家が高校の下宿をしていたのである夏実家に帰ると 普通にそこに座ってた
そして何故か3日目に一緒に寝た 寝たって言っても普通に添い寝しただけ 「離れたくない」 そう言ってくる彼が可愛かった 「ずっと頭撫でてあげる」 そう言って寝付くまでヨシヨシしててくれた あたしの家族が見えないとこで抱きしめてくれたし こっそりクッションの下で手を繋いでいた 「初めて会った時こんな可愛い大人の女の人って居るんだなと 吃驚して止まっちゃったよ」と気にり初めの時の話しをしてくれた
彼には当たり前に高2の彼女が居て 髪がまっすぐで腰まであってすごく綺麗な子で 家に彼の部屋にいつも遊びにきてた 女って子供でも感が働くもので 彼女があたしを気にしてたの解ったし正直な彼も 「今はえみに夢中なんだ」と彼女に伝えてくれた
彼女の悲しみも嫉妬もあたしには解るし 自分の事のように胸が痛くてしょうがなかったの
だからあたしは彼女が1人の時にコッソリ言った 「あと1週間したら札幌に帰るのもういつここに帰るか解らないけど あの子にも2度と会わないと思うの あなたは綺麗で可愛いから あの子 あなたの事大好きなんだよ? だっていつもあなたの話しを 聞かされてるの 自慢の彼女みたい ずっと仲良くしいてね」
そして彼女のホッとした顔をみてあたしも嬉しかった
毎日 「えみに悲しい事があった時は俺が守る」 弱いあたしにそう言ってくれたけど
あたしは帰る日を早めて彼が学校に行ってる間に実家を出た
真っ直ぐすぎな気持ちが あたしには痛かった
でもねあの子と一緒の3週間はあの子を信じてた 疑ったり不安なんて一つもなかった
たくさん抱きしめあったけどKISSもしなかったの だって目を真っ直ぐ見る事ができなかったから 小さなあたしをいつも覗きこんで「俺を見て」と言うけど 目をそらしてしまって一度も見つめ返してあげられなかった
しばらくして実家のママから電話がきてその時少しだけ話した 「来年の夏に会おう 絶対約束だから」 夏は悲しい事ばかりなのってあたしが言ってたから もう悲しい夏にはしないでおこうねって
すごく嬉しかったよ
今でも夏が来ると切ない気持ちで一杯になるの
|