心が死んだならあとは抜け殻のように生きていくだけだ 完全に死を迎えるタイミングを失ってしまったわけだ 死んだなぁ・・・と思ったあの時がすべてだった気がするし 生まれてきたときから死の続きとして生きていたのかもしれない
仕事してそのお金で運用して資産を増やす 今はそれだけを選んでいる
お金はなんだって買える それは正しい お金で一番私達が得ているのは時間だ お金に余裕があるは時間が買えるのと一緒 時間に余裕があるは愛が育めるのと一緒 でもそれも心あってこそだ 心が無ければ 何一つとして得られない
自分が何したいのかわからない 例え大金をこさえたとして 私は買いたいと思うものが何も無いのだから
他人の死に引きずられ 瀬戸際で涙が溢れる
それは死が怖いとか言う前に とてつもなく自分が惨めだからだ
私は絵を描くのが好きだ 好きといのは少し嘘で 縋りたどり着いた先が絵であったというだけの話
その前にすがっていたのが写真だった 廃墟ばかりとっていた そこで繰り返されたであろう笑い声や 捨てられ行き場をなくした夢達の残滓 それらの気配を写すのが好きだった それこそ自分そのものに思えたから よせばいいのに、私はそこに救いを求めてしまった 廃墟に人形ではない、少女が踊っていたらいいと だから描くことを覚えた
だけど私の描く絵は、どこまでも私だった 入れ物でしかない空っぽのそれをどこまでも嫌悪した
ここには同じ匂いがまだ残っている
みんなきれい たとい汚くてもその言葉の向こうに 確かに立っている君が見える それは汚くはない
こうして言葉にするとまるできれいに感じるけれど 残ったおよそ人間らしい感情がそう私に思わせるのだ
それはとてもとても汚い 最低限生きるための私の残滓 そして探している 君の残滓を わたしは君が今でも子供部屋から出られないことを願っている
大地に堕ちて初めて心臓の音を聞いた鳥の死骸は 今もそこで風化せずに残っている
あれから8年 スタート地点にさえまだたどり着けない 自分の中の空白はどんどん大きくなる一方で 自分を憎み世界を拒んだ分だけ汚れてしまった
私は人の心が解からない 何故なら私には存在しないものだから いくら人の心をコピーしても ある一定の関係を境に無理が生じてくる そしてまた気づけば同じ場所に立っている 繰り返し 繰り返し
いつまでこの地獄を繰り返せば良いのか 死んでも続くものなのか 私が一体どんな罪を犯したというのか せめて納得できるだけの理由が欲しい
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