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2007年10月11日(木) 彼も人間だということ


たくさんのことをしてもらっている。
物理的な、
家事やら何やらをするのは私だけど
つまんないことで苛々していつも彼にあたるのも私。

それをいつも彼は引き受けてくれている。
彼から「別れよう」なんて言葉、
一度も聞いたことないのだけれど
私は同じ言葉を感情にまかせて100回以上言った気がする。

彼と付き合って、自分がいかに精神的に子供かということを知った。

それと同時に、彼はどうして子供じゃないんだろうと思った。

それは生まれつきの性格ってのも関係するのかもしれないけど、
私の結論では
私にとっては彼が、きちんと長い間付き合ったはじめての人で
彼にとってはそうではない
その差なのだと、そういうことになった。

きっと彼は、前の彼女と付き合っていたとき
私と同じように
馬鹿みたいに小さいことで怒ったり苛々したり
そういういやな経験をたくさんしたのだろう。

どうして彼が子供のように
ある意味で純粋に
付き合ったはじめての相手は私じゃなかったんだろう。

そういう風に、
見えない昔の彼女に嫉妬していた時期があった。







今は別に何も思わない。

それは自分に自信が持てたとか、
長く付き合ってきて絆が築けたとか
そういうことじゃない。

彼のすべてがほしくて
現在だけじゃ物足りなくて
だけどそんなこと言ってもどうにもならなくて
そんな馬鹿みたいなこと言ってる自分が嫌で泣いて

そういう時期は確かに辛かったけれど
それだけ彼のことが好きだったんだ。

その頃の自分に、
もう戻りたくないような
少し戻りたいような

今の生活は穏やか過ぎて
これが私が欲しかった安心というものなのか
まだよくわからない。


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