りこもーしょん。

2006年12月08日(金) 友達。

友達ってなんだろう?
あたしって友達いないのかも。とよく思います。

ある時期に、あたしに決定的な影響を与えた人がいました。
彼女とあたしはまるで違ってた。
特に恋愛感。
あたしは彼女と一緒にいると、なんだか無理している自分に気がついた。

なんていうか、自分が彼女と違うのは、あたしが悪いからとか、
あたしが劣っているからとか、そういう風に思うから。

実際はそんなものはどうでもいいことで、
どっちが合ってるとかなんとかっていうのはないのかもしれないけど、
なんていうか、「こんな風な人がいるんだ」と思わせるほど、
彼女はとても純粋に人を好きになる人だったから、
自分がとても汚い人間に思えてならなかったんだ。

彼女もたぶんそれを知っていて、ずっと苦しい思いをしたんだと思う。

「あなたは人を好きになったことないんじゃないかと思う」

そんなことを言われて、あたしは本当に辛かった。

それからは、あたしの「好き」は本当に「好き」なの?
それって、本当にその人のこと好きっていえるの?っていうのの繰り返しで、
まったく自分の感情に自信が持てなくなってしまった。

確かに、その時に付き合っていた人のことは
いま考えると「好き」だったわけではないと思う。
それは結婚した今の相手とはまるで違う感情だから、
それが違うとわかる。


じゃあ今は?


あたしは、彼がとても好きだし、愛している。
生まれて初めて「人を好きになった」と思う。

胸をはってそういえると思ったし、それ以外には考えられなかったから、
彼と結婚をした。
彼女とは今、あまり会っていないけど、彼女はどう思うんだろう?



そんな彼女は今とても大変な状況にある。
彼女が愛している彼は奥さんがいる。
彼女の家族は病に冒されたり、倒れたりしている。
彼女の肩にのしかかっているものがたくさんある。


なのに、あたしは彼女の気持ちがちっとも分かってない。
彼女の事は大切に思うのに、あたしはどうしても自分の考えには自信がなくて
彼女を励ますことすら怖い。
また彼女を傷つけるのではないか?
あたしは彼女にとっては必要ではないのではないか?
とにかく怖い。

でも、このあいだあまりに気になって仕方がないのでメールした。
結婚式も無事終わったと報告して、大丈夫?と聞いてみた。

彼女には結婚が決まったときに連絡して、挙式には来て欲しいと言ったのだけど、
最初は行きたいといってくれたのだけど、やっぱり神聖な場所に自分はふさわしくないといい、
結局こないことになった。
あたしはとても寂しかった。彼女にだけは来て欲しかったんだ。

彼女から、その後、お父さんが倒れた事、お母さんの調子が悪いことを聞いた。
あたしは心配したけれど、実際自分は何にも役に立たないから、
なにも役に立てずに励ましても、意味がないんじゃないか、それはうわべだけの同情で
そんなことしても、彼女を元気付けることなんてできないんじゃないかと思った。

その後、彼女とは連絡をとらなくなり、結婚式も終わった。
彼女からもしかしたらメールがくるんじゃないかと思って、少し期待したけど、
よく考えたらそれどころじゃないんだし、来なくて当然だった。
でも、寂しかった。


メールするとき、「深刻なことになっていませんように」と思って、
かなり軽めのメールを書いた。
その後彼女からは「状況は前と変わらないよ。あなたは本当に近況を聞きたくて
メールしてくるの?前にメールしたとき、返信なかったから」という返事が来た。
あたしは、前にメールをもらったとき、なんて声をかけていいのかわからなくて、
軽はずみなことを言ってはいけないと思って、ちっとも返事が書けなかった。
同情なんかいらないよ、って思われるのが怖かった。

彼女は「自分が気にかけている友達にどうしているかを心配して連絡をいれるなら、
どんな思いがけないような悲しい答えが返ってきたとしてもあなたのようには考えない。
よほど酷い事を言われない限り、思ったりもしない」
って返事をくれた。

あたしはどうしようもなく、自分が心の貧しい人間だと思って本当に悲しかった。
彼女はそんなことをおもう、心の貧しい人間なんかじゃないのに。
まったく、分かってなかった。本当にひどいにんげんだわ、あたしは。


それからあたしは彼女に手紙を書いた。
元気かな?大丈夫かな?ごめんねって。

その手紙を彼女が読んでくれたかはわからないけど、
あたしはまた手紙書いてみようかと思う。
でも、書いて平気かな。
もう、放っておいて欲しいと思っているかもしれない。


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小雪。 [MAIL]

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