どうにでもなっちゃえ。 - 2006年06月14日(水) 「今は、あたしだけをちゃんと愛してね?」 そう笑って彼に体を預けるあたしは。なんて愚かな女なんだろう。 あの日、そうあの飲み会の日。お酒の力である人と約束してしまってた。 「今度、2人でご飯でも行こうか?」 市くんーバイトの仲間で、あたしの先輩。めっちゃかっこよくて、しかも優しい。そんな人やからもち彼女あり。 ちゃんと、わかってんのよ?あなたが遊びたいだけなのは。ただ、マンネリ気味な日々にちょっとだけ刺激が欲しかったんだよね。 あなたが愛してんのは、間違いなく彼女。 前から気になってたんだ、なんてお決まりのセリフ。下心見え見えなのよ。 それなのに。躰をすぐに許すあたしは間違いなく馬鹿だと思う。 もぅ、どうでもよかった。何にもなかった。 体に空いた穴を埋めてくれれば何でもよかった。 騙されてる、んだよね。 市くんとあたしの香水が交じる。不思議な香りに酔いしれて。 深く深く、堕ちていく。 ...
|
|