My life as a cat
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2019年11月11日(月) 災難を生き抜く条件

シャンテレール(Chanterelle、和名:)杏子茸)というシャンピニョンをもらう。うちの窓の前に聳えたっている山で摘んできたという。この辺りの人はみんな自分のシャンピニョン狩りのテリトリーがあって、その場所は他人には教えたくない。訊ねないのが礼儀とわきまえていたのだが、その熱烈なシャンピニョン・ハンターは、もっと良い場所を自分用に押さえていて、ここはほんの遊びのような場所なのか、気前よくピンポイントで生えてる場所を教えてくれた。日本語のサイトでは野生のきのこは塩水に半日浸けて・・・などと書かれているが、こちらの人はとにかく洗うなという。でも虫が・・・。"虫はプロテインだから大丈夫"。結局間をとってさっと流水で洗って調理にかかる。まずは味を知るためにバター炒め。うーん、あまり香りもなくてしめじと変わらない気がする。次に山でとってきた栗やハーブと共にリゾット。これは美味いが、このシャンピニョンじゃなくてもいい気がする。色んな野生のシャンピニョンを味わう機会に恵まれてるけど、両親が庭で作った椎茸(巨大で、素焼きして醤油を垂らして、家族全員でばくばくと頬張ったのは忘れられない)に勝るものなし。

Arctic(邦題:残された者−北の極地)を観る。飛行機事故で機体を北極地帯に不時着したパイロットの話。最後まで息を呑んで見入ってしまう"Captain Phillips"に通ずる面白さ。こういう心身ともに極現状態というサバイバルストーリーは学ぶことが多くて好き。事故でも自然災害でもこんな災難に見舞われた時、生き残るための条件は、まず精神的に強靭であることはもとより、もうひとつは几帳面であることではないか。釣り上げた魚をきれいに等間隔でボックスの中に並べたり、女性の傷口だってきれいに手当したり、荷物を運ぶのにうまく橇の上にまとめたり、大雑把な人ならすぐに食料が尽き、女性は死に、荷物は運ぶ途中でばらばらに散らばってしまうことだろう。こういう寒い寒い映画を観るとすごくおなかがすく(だから「南極料理人」という映画にはがっつり心を掴まれた)。家にカップヌードルがストックしてあったなら、迷うことなくお湯を注いですすっていただろう。


Michelina |MAIL