My life as a cat
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2020年08月04日(火) 包子(パオズ)

包子(日本で言う中華まん)を作った。BIOのお店で売られてる大豆プロテインとホワイトマッシュルームを挽き肉の代わりにして、ネギ、生姜なんかを足す(たけのこなんかもあったらよかったなぁ)。醤油、酒、ごま油、自家製のウスターソースとプラムソースなんかで味付けする。黒糖と小麦粉を混ぜたのを包んでも美味しいとウー・ウェンさんが著書に書いてたので、それもやってみた。肉まん風も黒糖まんもすごく美味しくできた。あぁ、こうなったらあんまんも食べたくなってきた。これヴェーガンだし、お腹もそこそこ膨れるし、おやつにいい。信州のおやきみたいに味噌をからめた茄子とか野沢菜っぽいのを入れてもいいね。

近所に住むナディアはわたしが3年前ここへ越してきた時はすでに酸素ボンベのようなのを背負って暮らしていた。年はわたしより少し年上くらいなものだが、すぐそこのスーパーまで買い物にでるのに、少し歩いては息切れして、その辺りに座り込んでるのをよく見かけた。ただ座り込んでるだけではない。腕にはビールを2本抱え、口には煙草を咥えているのだった。旦那さんも彼女と同年代くらいな見た目なのに、脳溢血で手足が麻痺しているので自力で歩けない。夫婦そろってリュカの患者さんだったから道で気さくに声をかけてくれるのだが、彼らの姿が痛々しく見えて、直視できなかった。どうしてあの若さであんなになってしまうのだろう。気になってリュカに聞いた。若かりし日、ナディアはダンサーだった。確かに手足は細く色白でブロンドの髪、健康な体で踊っていたなら見栄えが良さそうだという面影はある。旦那はカジノを経営していた。二人とも夜の世界で成功してお金持ちで豪邸に住んでいた。子供もできた。が、そういう華やかな世界の人にありがちな罠、ドラッグにのめり込んでいく。そうして飲酒、喫煙、ドラッグと体に悪いことをやり尽くして今のような状態になってしまったのだそうだ。健康を害して財産も失った。今では陽の当たらない小さなアパルトマン暮らし。壁は煙草のヤニでべっとり黄ばんでる。

先日やっとアル中から立ち直って帰宅したナディアは、来週から癌の放射線治療に入るのだと言う。二箇所に患った癌のうち肺癌は末期。しかし、ここまできてなんと喫煙をやめたというではないか。折れそうな細い腕にニコチンパッチを付けたナディアをやっぱりわたしは直視できないでいる。


Michelina |MAIL