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2017年03月23日(木) 愛されていつか土に還る物

エコバッグを持って買い物に出かけても、丁寧に透明のプラスティックバッグに入れて渡してくれたりするのだからたまらない。排出するゴミの量イコール自分の生活の老廃物の量だと思っているから多ければ多いほどがっかりする。1つ買うごとに1つ(いや、もっとの時もある)ゴミが付いてくるのではたまらない。この国では男女共に身だしなみをきれいに整えている人が多い。それなのにゴミを排出することには無頓着で、そういう美意識の低さにがっかりする。真似は出来ないが、土に還らない物を持たない裸族の暮らしぶりなど本当に美しいと思う。

KINDLEで本を読むのには抵抗があって、紙の本を買う。大抵は古本。読んでまた誰かに売る。配達には車が使われるのだから、エコなようでいてそうでもないか。せめて梱包くらいは、と廃材を使う。お菓子の包み紙で包もうとしたら足りなかったので、もう一枚違うお菓子の包み紙を持ってきて継ぎ合わせて包んで送ったら、お相手からこんなメッセージをもらった。

「梱包が粋で素敵でした」

廃材が足りなくなって継ぎ合わせただけだったのだが、考え抜かれたデザインのように見えたのならそれは幸運だ。

アンティークの食器にはまっている。といっても蒐集する趣味はないからあちこちと見てまわるだけ。所有しているのはたったの2枚。18世紀にヨーロッパの陶器の窯以外何もないような辺鄙な村で生み出されたお皿なんてざらにある。どんな景色の中でどんな人に使われてきたのか、どんな料理が乗ったのか、そしてどんな経緯でわたしの目の前までやってきたのか。想像を巡らせると胸がじわじわと熱くなる。時の経過を律儀に記録するように変色したお皿なんて、本当に味わい深くて美しい。どんな料理を乗せても"いつもの食べなれた物"みたいな親しみを感じる。200年経ってもゴミに変わらないもの。そういう物と生活を共にしたい。

会社の裏の雄の雉が散歩している野原でつくしを摘んで、バッグにそっと忍ばせて帰った。自然からダイレクトにいただいた物にはゴミは着いてこない。胸がほっとする。農園のおやじがくれた青菜と一緒におひたしにした。はりきって全粒粉のパンも焼いて、白いんげん豆を煮て、ズッパ・ロンバルダも作った。体中に染みわたる、滋味。
















Michelina |MAIL