月に舞う桜

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2018年04月14日(土) トイレの話ーーPodcast『にじいろ交差点』第7回

昨日に引き続き、キャシーさんと遠藤まめたさんのPodcast『にじいろ交差点』のご紹介。
今日は第7回のことを。こちらも、文字起こししたものがキャシーさんのブログにテキスト公開されております。
ちなみに、この回は「トイレの話が聞きたい!」という私のリクエストが採用されました。わーいわーい!

★第7回「ジェンダー、トイレ、そして、ユニバーサルデザイン」
テキスト:https://wp.me/p1gZ37-2Xz
YouTube:https://youtu.be/e6CDi8neuyY

トランスジェンダーの人たち(=他人)が直面しているトイレ問題を知りたいと思ってテーマをリクエストしたけど、聴いてみたらこれは他人の話じゃなくて「私の問題」だった。
私は車椅子ユーザーとして、「多機能トイレは私たちのもの」と思ってしまってないか? と。
つい「車椅子用トイレ」と言ってしまうし、つい「車椅子ユーザーが優先」と思いがち。今までは「でもオストメイトの人もいるしな」ぐらいしか思考が広がっていなかったけど、必要な人は誰でも使えばいいし、「必要な人が誰でも使えるように」って車椅子ユーザーこそ声を上げるべきじゃないかと思った。
いまも物理的には誰が使ってもいい状態けど、必要な人が必要に迫られて多機能トイレを使ったときに「何で健常者のあんたが使うんだ!」と非難されることのないように、「多機能トイレは(必要な人が)誰でも使える」の認識を一般的なものにしたい。表示も車椅子マークだけじゃないほうが良いし。

『にじいろ交差点』は非当事者こそ聴くべきと毎回思うけど、この第7回は特にそう。トランスジェンダーじゃない人こそ聴いたほうがいい。
トランスジェンダー男性である遠藤まめたさんが「入れそうなときは男子トイレで、難しそうなら性別で区切ってないトイレを探す」と話したあとの「すごい不便だけど、ずっとこれだから。毎日毎日これ」という言葉がショックだった。トイレは生きていくうえで避けて通れない(しかも日に何度も)ものなのに、そこに不便を感じなければならない不条理。
当事者には非当事者が思いもよらないようなリアルがあり、それを知った非当事者は驚くけど、当事者にとっては「日常」なわけだよ、不当にも。
季節によって(=着る服の枚数によって)トイレに入るハードルが変わるというのも、非当事者には思いもつかないリアル。
そういう、当事者の日常に根差したリアルを聴くことは本当に大事。社会の生きづらさを解消するうえでも、自分が無自覚に加害者になるのを防ぐためにも。
ちなみに「トイレを基準に行動する」は、意味合いが違うものの、車椅子ユーザーも同じだから身につまされる。


……という感想を、Podcastを聴いた当時ツイッターに載せた。
そしたら、ある女性が「知的障害のある息子はトイレ介助が必要なので、外出先で多機能トイレを使ったら、車椅子ユーザーに怒られたことがある」と投稿していた。
そっか、そういうケースもあるようなぁと、とても勉強になった。介助者が異性の場合は当然、男女別トイレは使えないわけで、多機能トイレを使うしかない。被介助者が車椅子ユーザーとは限らないのだから、やっぱり多機能トイレは「車椅子ユーザーだけのもの」じゃない。

私は、男子トイレにも女子トイレにも入りづらいトランスジェンダーの人も含めて、必要な人は誰でも多機能トイレを使ったらいいと思うし、それを言っていきたい(トランスジェンダーの人にとっては、それで万事解決というわけではないにしても)。
まずは、多機能トイレを真に必要としているかどうかは、外見からは判断できないということを多くの人に知ってほしい。電車の優先席と同じだよね。
ただ、例えば男女別トイレが混んでいるという理由で多機能トイレに入った人が、ついでに長々と化粧直しする、とかはやめてくれと個人的には思う。

ちなみに余談だけど、ずいぶん前に当時の異性パートナーと出かけた商業施設でトイレに行きたくなったとき、車椅子で入れるトイレが男女別トイレの中にしかなくて、介助が必要な私はとても困った。男女別トイレの外にある多機能トイレをわりと必死に探したのであった。
今はもうそんなところないだろうと思っていたけど、最近も見たんだわ。とある区役所は、車椅子マークのトイレが女子トイレの中にあって、独立した多機能トイレがなかった。介助者が異性の場合は困るよねー。

さて、Podcast『にじいろ交差点』は第8話・第9話が公開されていますので、ぜひ聴いてみてください。文字起こしは、またそのうちに〜。

★Podcastはこちらから↓
iTunes:http://goo.gl/fLLYJ8


桜井弓月 |HomeMail


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