梨子の日記
DiaryINDEX


2005年02月04日(金) 金曜日は特別。

50メートル向こうから歩いてくる姿を見つけてしまった。
今日は、もしかしたら会えるかもしれない日。
期待はあったけれど、まさか遭えるとは。

気がついてしまったというより、探していたんでしょう。

だけど。
遭えた嬉しさとは裏腹に・・・・

すれ違わないように、反対側に早めに進路変更する。
挨拶しなくてもいいように。

クールで無表情な人なので、挨拶しても反応がこないのは
なにより恥ずかしい。

黒の上着。
黒っぽいズボン。
認知するのはそれで精一杯だった。

私は、ホットコーヒーを握り締め
”貴方になんか気がついてないよ!”を
必死で装い、できる限り感情を押し殺して。
行きかう人々の流れに乗って
すれ違った。

普通の日常。
当たり前に始まる一日の朝。
一週間に一度のささやかなときめき。


貴方に会える・・・・かもしれない特別な金曜日。


永久に告白することはない。
貴方がもし、もうここにくる必要がなくなったら
遭うこともないし、一緒に仕事することもない。


こんな瞬間を心の中につなぎ合わせながら・・・・


私は自分の人生から、けっして目を離さず。
静かに日常を送る。












梨子 |MAIL

My追加