心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年04月16日(木) プレ・アルコホリック?

朝/コーヒー・トースト・チーズ・ヨーグルト
昼/レンジかき揚げそば・野菜サラダ・サイダー500ml
夕/しらす醤油むすび・たまごドック
夜/レンジでチンするしょうゆラーメン
52.7Kg, 10.6%

やっぱ仕事が忙しいと痩せます。

さて、プレ・アルコホリックという言葉があります。
依存症の前駆症状が出ている状態を示すのでしょうか。
プレという言葉が「まだ依存症じゃない」というイメージを湧かせますが、あちこち読んでみると「自分はプレ」と主張する人たちは「完全に依存症」に思えます。そういう意味では前駆症状そのものかも。

前駆症状とは、その病気の最初の症状です。はしかはまるで風邪を引いたように始まり、脳卒中で倒れる前にはめまいなどがあります。最初の症状ということは、もうその病気は始まっているわけで、プレ・アルコホリックと言えども治療は完全な断酒しかないのでしょう。

プレの段階で、通院・抗酒剤・自助会の三本柱が必要かどうかは、僕には分かりません。三本柱無しで断酒が維持できるか試してみて、再飲酒するようなら必要だということなのでしょう。(自助グループは断酒の維持だけでなく、質の向上も目的なので、断酒が維持されればいいというものではありませんが)。

精神科医の言葉で、医者に「私は依存症でしょうか?」と聞く人は100%依存症だ、というのがありました。酒の問題が存在しなければ医者には行かないでしょうから。同じようにネットで「自分がまだ依存症じゃない」証拠を探している人は、ほぼ100%依存症でしょう。

結局プレ・アルコホーリクとは「まだ依存症じゃない」ではなく「すでにもう依存症」を示す言葉なのです。

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18日夜に現ネットの接続を切り、24日に再開の予定です。
この間、基本的にメールは送受信できません。
届いたメールはウェブメールでときどきチェックするつもりですが、返信は期待しないでください。公開でも良ければ掲示板かブログのコメント欄をご利用ください。お急ぎの方は携帯へお願いします。
いろいろと落ち着くのはゴールデンウィークになってからかも知れません。
というわけで、雑記の更新がとびとびでもご心配なく。


2009年04月15日(水) ニュース検索不調

朝/コーヒー・トースト・ヨーグルト・チーズ
昼/やきとん重弁当・ジュース
夕/おにぎり×1・ハムエッグパン×1
夜/具のないインスタントラーメン
計測なし

下のニュース検索が不調です。
Googleニュースがまったく出てきてないし、LivedoorやYahooも出てきてない気がします。
そのうち直します。


2009年04月14日(火) 下り坂・回復

朝/コーヒー・トースト・ヨーグルト・チーズ
昼/エビとタラの芽の天ぷら弁当・生野菜サラダ・オレンジジュース500ml
夕/トマトとあさりのカレー・生野菜サラダ(CoCo壱番屋)
夜/せんべい×3
53.7Kg, 11.2%

夜中に車を運転して帰ってくると、冬の寒い時期よりトラックが増えていることに気がつきます。これは物流の回復を示しており、明るい指標です。設備関係の営業さんに聞くと、引き合いも一時期より増えているそうです。ただ、これは新年度になって新予算を使えるようになったからかも知れません。

アメリカの経済学者が「良い指標の出現も、急激な悪化のペースが緩んだことを示すだけで、回復の兆しとは言えない」とネガティブな発言をしています。おまけに、今のアメリカの現状は「日本の『失われた10年』より悪い」などと言っています。
これからアメリカの「失われた20年」につき合わされたら、たまったものではありません。小浜君がんばってくれぃ。

ラジオのリスナーが、気象予報士に「天気は下り坂とは言うが、上り坂とは言わない」と意見を寄せていました。確かに天気予報で上り坂という言葉を聞いたことがありません。天気が「回復する」という言葉を使うのだそうです。

景気にしても、天気にしても、また依存症にしても、悪くなるときは「下り坂」、良くなるときは「回復」なのでしょうか。

ただ依存症について言えば、英語の recovery を「回復」と訳したことが誤解の原因になったのではないかと思います。「回復」は、景気や天気のように下る前の状態に戻ることを示すのではなく、下る原因を取り除いていく課程だからです。
景気や天気は循環し、良くなってもまた下り坂があるものですが、依存症で定期的に「どん底」がやってきたのではたまらないからです。


2009年04月13日(月) 道具

朝/コーヒー・トースト・チーズ・ヨーグルト
昼/豚肉醤油炒め弁当(コンビニ495)
夕/玄米鮭ごまおにぎり×1・ハムエッグパン
夜/インスタントラーメン
53.2Kg, 9.7%

子供の頃は天体観測が趣味でした。小学生の時に親に単眼鏡を買ってもらいました。双眼鏡の片割れだけのやつです。ビノキュラーではなくモノキュラーといいます。12×50mmでした。これでスバルを見るときれいでした。
中学生になって天体望遠鏡を買ってもらいました。(結構贅沢だな)。60mm×1200mmの赤道儀。

天体望遠鏡は、顕微鏡と同じように接眼レンズを交換することで、倍率視野を変えるようになっています。安物なのでターレットではなく、そのたび外して交換しなければなりません。接眼レンズもそれなりに高いので、専用のケースに大事にしまってありました。
夜の冷気でレンズが冷え、それに人間の息があたるとすぐにレンズが曇ってしまいます。なのでカイロで暖める必要があったりして、結構面倒でした。

こうやって大事に使っていたのですが、あるとき高名な観測家の手記を読んで考えを変えました。その人は交換レンズを上着のポケットにじゃらじゃらと入れてあるというのです。そんなことをすれば、レンズは傷だらけゴミだらけになり汚れてしまうじゃないか。
でも、そうすればすぐに交換できるので、大事にしまっておくよりもレンズを使うチャンスは飛躍的に増えます。おまけに、体温で常に暖まっているので呼気で曇る心配もありません。

道具は大事にしまっておくものではなく、摩耗するほどに使い込むのが本当の意味で「大切に使う」ということなのだと、そのとき学んだわけです。


2009年04月12日(日) おかげ

朝/なし
昼/コーヒー・トースト・ヨーグルト・チーズ・パインカット
夕/ひれかつ定食
夜/おにぎり(昆布×1)
計測なし

AAミーティングで、薄っぺらなミーティング・ハンドブックを使うことには賛否両論あるでしょうが、僕はともかく

「どのような人間の力も、私たちのアルコホリズムを解決できない」

という文章を毎回読むのは良いことだと思います。

にもかかわらず、「仲間のおかげ」とか「仲間の力で」という言葉がAAに氾濫するのは解せないことです。仲間は人間だし、仲間の力は人間の力です。仲間の力ではアル中問題を解決できない・・というのがAAの基本コンセプトなのですけどね。

自分より偉大な力、それをハイヤー・パワーと呼ぼうが、神と呼ぼうがかまいませんが、そのある・なしが、断酒会とAAを決定的に分けています。違いを取り除くなら、断酒会とAAと分けている必要はありません。

断酒会には「ひたすら酒害体験を語る」「家族と一緒に参加」など良い面がたくさんあります。信仰を取り除いたAAなんて、断酒会のヌルいバージョンにしかすぎないじゃん。

そんなAAを12ステップグループのモデルとして、各地にいろんなアディクションのヌルいグループができあがっちゃったとしたら、日本AAも罪作りであります。

ヌルいお湯も、入るとなかなか抜けられなくて。それはそれでまたアレなんですけど。


2009年04月11日(土) 土曜日

朝/コーヒー・トースト
昼/野菜たっぷり焼きうどん・ヨーグルト・えびせん・ヤングアニマル
夕/サラダうどん・ドリンクバー(ガスト)
夜/ラ王
計測なし

朝/コーヒー
昼/レトルトのハヤシライス
夕/ハムサンド・ロールサンド
夜/メンチカツサンド・パイナップルカット
53.6Kg, 10.5%

BSで『男たちの挽歌』をやっていたので、ついつい最後まで見てしまいました。


2009年04月09日(木) 才能の有無

朝/コーヒー・トースト・チーズ・つぶあんぼた餅×2
昼/ミニ焼き鳥丼・野沢菜おにぎり×1
夕/レバニラ定食(諏訪湖SA)
夜/チョコレート少々
計測なし

給料日から半月経ったところで、外食費1万8千円、内食費3千円。忙しいから外食に偏ってしまうのは仕方ないのですが、エンゲル係数が上昇するのは痛い。

さて、習慣的な飲酒を始めてすぐに依存症になってしまう人もいれば、何十年と浴びるように飲み続けてもならない人もいます。文化勲章を受けた横山大観は毎日一生酒を飲んだそうですが、依存症ではなかったのでしょう。その一方で、若い女性のなかには半年も経たないうちに精神科にたどり着く人もいます。

男性よりは女性がなりやすいとか、中年よりは若者がなりやすいとか。あるいは、ストレス解消が下手な人がなりやすいとか。十分愛されずに育った人がなりやすいとか。いろいろな事が言われています。

だが、僕が考えるに、もっとも決定的な違いは「才能の有無」でしょうね。
才能のない人は、いくら飲んでもアル中にはなれない。
才能のある人は、あっという間にアル中になれる。
ほどほどの才能しかない人は、一生懸命努力しないとアル中にはなれない。
それほど「持って生まれた才能」というのは人生を左右すると思います。

そしてこの才能は親から受け継ぐものです。アル中の子供はアル中になりやすいもので、ミーティングでも「父親(母親)のようにはなるまい、と決めていたのに、大人になって気がつくと親と同じ事をしていた」という話を聞きます。研究でも遺伝が裏付けられています。

僕の二人の娘も「才能」を持っている子でしょう。今の時代一生酒を口にしないのは難しいでしょうが、飲み始めるのをなるべく遅らせて欲しいと思います。防げるなら防ぎ、遅らせられるのなら遅らせるのが得策でしょう。
しかし、例え酒にはまらなくても、薬や食べ吐きにはまるかも知れず、子供に依存症が出なくても隔世遺伝で孫やひ孫に出るかも知れず。でも、孫が成人してアル中になる頃には、僕はこの世にいないでしょうから、そんなことまで心配しませんけど。ともあれ、50年後もこの地にAAがあることを願うばかりです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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