心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年10月18日(土) じゃがべぇはジャガビーの間違いでした

掲示板のほうで「宗教は阿片だ」という話で盛り上がって?おります。

なるほど宗教は阿片でありますか。ならば、無宗教も阿片です。一度無宗教に手を出してハマってしまったら、もう無宗教から抜けられなくなってしまうのです。

ミーティングに通わないのも阿片です。一度通わないことにハマってしまうと、もう通えなくなってしまうのです。

人間というのは必ず何かにハマるようにできております。

雑記を書くのをサボるのも阿片です。書かないことにハマってしまうと、もう二度と書けなくなってしまうのです。それが怖くて、時々サボりつつもなんとか続けているのです。

離婚してまだ半年も経っていないので、自分の離婚について自分で評価を下すのはまだ早いと思っています。

学校を出て就職して2〜3年すると、この会社(業界)は自分には合わないのではないかと感じて転職を考える人がいます。いわゆる第二新卒というやつですね。2〜3年でそう感じて行動に移すから良いのです。転職の市場もあります。これが10年同じ仕事をした挙げ句に、「やっぱりこの仕事は俺にあわねえ」とか言い出して仕事を辞めるヤツは「バカだ」と言われたものです。10年も続けなければ、自分に合っているのかどうかも分からんのは、愚か者であるということでしょう。
離婚も同様でありましょう。2〜3年で「この人とは合わない」と考えて離婚するのは良いでしょうが、10年も結婚生活を送った挙げ句に「やっぱこの人とは暮らしていけない」などと言い出した自分は愚か者だったと今では思います。
とは言え、合わないものは合わないわけでして、

○○するのに早すぎると言うこともなければ、遅すぎるということもない。

○○には、断酒という言葉を入れてもいいし、離婚という言葉を入れてもいいと思います。(さすがにおっぱいという言葉は入りませんよ、のぶさん)。

朝/トースト・チーズ・コーヒー
昼/カレー
夕/ミートスパゲティ・ドリンクバー(ロイホ)
夜食/バナナ
計測なし
朝/寝てました
昼/鹿児島ラーメン煮玉子入り
夕/ツルヤのアジフライ・エビフライ・一人用サラダ・インスタントの豚汁
夜食/まだ
52.3Kg, 9.9%


2008年10月16日(木) 何本目の指

夕/イカと大根の煮物・ソーセージの天ぷら・オクラのオカカ和え・みそ汁
53.2Kg,10.3%。
夜食/バナナ・チーズ・じゃがべぇ
朝/コーヒー・バナナ・ヨーグルト
昼/カルビ重弁当
夕/豚しょうが焼定食(吉野家)
夜食/しょうが担々スープ
53.3Kg,10.4%

なんかバナナダイエット化してきました。
一時期店頭から消えたバナナも、また棚にたくさん並んでいます。
タンパク質が足りなそうだったので、一気に肉主体にしてみました。

ステップをやり遂げれば、スカッと晴れ間が広がるみたいならいいんですけど、実際の回復はじくじくと細かなぶり返しを伴ったものですからね。と、いきなりそんな話をしてみました。

1階でプログラムの動作テストをしていて、修正のたびに3階の自席まで戻らないといけません。いったい今日一日で何度階段を上り下りしたことでしょう。野球部の合宿じゃないんだから。足腰鍛えられちゃいましたよ。

「間違いはここに違いない」と指差したとき、間違いは人差し指の先にはないと言います。では、残りの4本の指のどれがが指し示す場所でしょうか? 実は、それも違います。

「間違いは6本目の指の差す先にある」

それぐらい、自分じゃ気がつかない場所で間違っているわけです。だからなかなか修正できないのですわ。プログラムのミスも、性格上の欠点もね。


2008年10月14日(火) ダイエットメニューではありません

これが普通なんです。

おやつ/コロッケパン
夕/おでん、インスタントのみそ汁、バナナ
夜食/インスタント京風うどん
朝/コーヒー、バナナ
昼/天おろしそば

ちなみに 52.4Kg,11.1%。体重はろくに増えていないのに、体脂肪率は2%あがりました。たぶん寒くなったからでしょう。いや、寒くなれば脂肪が増える動物じゃなくてですね、体脂肪計の導電率計測の熱較正が不十分なのじゃないかと。安物でしたから。

おでんは賞味期限が二日前に切れたものを、なべで暖めなおしました。
「賞味期限切れは食べないのじゃなかったのか?」と、別れた妻の生き霊が背後から声をかけてきそうな気もしましたが、男も一人暮らしで苦労させれば少しは変わるってことなのでしょう。だが、乾麺のそばはダメです。

いや乾麺のそばだって、大鍋に水をたっぷり入れてゆでればおいしいはずです。それを光熱費節約のために、中鍋で水少なめでゆでるからだめなんです。そうめんじゃあるまいし、そばは何年も寝かせたほうがうまいってことはないので、あまり古い乾麺も困るし。

おでんの中の玉子でタンパク質も摂り、バナナで野菜(果物)も摂り、健康に留意しております。

○○○○さんも○○○さんも、女性の固定ファンがついて良かったじゃないですか。ほらやっぱり、別に痩せる必要なんかないんですよ。と言葉は優しげながら、顔は笑っていなかったりするわけですな、僕の場合。


2008年10月13日(月) 年数なり

僕はAAスポンサーがどんなにすばらしい人であったか、という話は滅多にしません。
どんなにすばらしい人と知り合いであっても、僕が回復するわけじゃありませんから。その人となりを話すことはありません。どちらかというと、スポンサーはダメダメな人であり、そのダメさ加減が僕に自分のダメっぷりを認めさせ、心の回復が始まったのです。(つまりすばらしい人だったんですけど)。

他の人が「○○さんはすばらしい」と話しているのを聞くと、良い感じはしません。○○さんを褒めているようでいて、実はそういうすばらしい人と知り合いである僕ってスゴイでしょ、と自慢をしているわけですから。○○さんというすばらしい人からステップを教えてもらった、というのも同様で、だから僕のステップもスゴイでしょ、という虚栄心がチラチラ見えるからです。
たぶん、人なのではなく原理が重要なのだ、ということが分かっていないのでしょう。AAメンバーは、だれでもそういう中二病に罹患する時期があるのでしょう。僕にもあったし。

焦らなくても、人は実績によって評価されます。5年になれば5年なり、10年になれば10年なりの評価がついてきます。それを1年2年で得ようとしても無理です。それに正当な評価を受けなくても、努力したことは(しなかったことも)神様はちゃんと見ているのです。それが自分の心の奥底にいる神様であってもね。

夜食/かっぷ焼きそばと付属のスープ
朝/ランチパック(中身がスパゲティ)、みかん1個
昼/ビーフカレーとドリンクバー
夕/和風スパゲティ
夜食/なし
朝/トースト1枚、レタスをちぎっただけのサラダ、チーズ1個、コーヒー
昼/海老天丼弁当、おにぎり1個


2008年10月12日(日) 死ぬことすらできない

最近無差別に人を殺す事件が目立つようになりました。
どこかで誰かが「そういう人たちは、以前の社会であったら、自分の命を絶つ結末を選んでいただろう」と書いていました。産経新聞だったかな。ちょっとあいまい。
追いつめられると自殺を選んでいた人たちが、社会が変わったがために他者の命を奪う選択をするようになった、という文脈で今の社会を嘆く文章だったように思います。

アルコール依存症は緩慢な自殺だという話があります。
逆に言えば、フツーに自殺できない人たちであります。

僕も自殺未遂の経験があります。首をつったこともあるし、手首を切ったこともあります。首つりはひもが体重に耐えきれず切れてしまって失敗、リストカットは病院に運ばれておしまい。それでもリスカのほうは、わりと派手な傷跡が残っている・・と自分では(恥ずかしいながらに)ある意味自慢にも思っていたのです。

が、兄はその傷をみて「本気じゃねぇな」と言いました。

兄の大学時代の友だちが失恋を苦に自殺を試みたことがあったそうです。その手首の傷の派手さと比べると、僕のは全然大したことはないんだそうで。「お前は本気で自殺もできない」と言われたようで、結構落ち込みましたけどね。

だいたいAAに来る連中なんて、自分で命を絶つ選択ができないビビリばっかりなんですよ。だって本気の連中はAAにはもう来れないわけだし。などと言ってからかって、意地になって自殺されても困っちゃうんですけど。

生きていれば良いこともある。と思えなくなるのが自殺する前の心理なんだとか。でもそれは病的で、正常ではないのです。だから、健康になるまで生き延びるしかありませんね。生きていればいいこともある。たぶん。

「せめて恋人を抱いて、もうこのまま死んでもかまわないっていうような夜があって。天の一番高い所からこの世を見おろすような一夜があって。死ぬならそれからでもいいじゃないか。そうだろ。ちがうかい?」〜中島らも『今夜すべてのバーで』

それがあったからどうだ、ってこともあるかもしれません。でも明日という箱に何が入っているかは、開け続けなければ分からないのです。まあ、生き延びたいから酒飲んできただけなんですから、それほど心配しちゃいませんが。

昼/スーパーのサラダ、煮るだけの煮込みうどん
夜/白身魚のおろし煮、レタスをちぎっただけのサラダ
夜食/まだ

仲間の色紙作りが手についてないけど、もう寝ます。


2008年10月11日(土) 仲間の死

「彼には、アルコール無しの人生なんて考えられない。そしてやがてはアルコールの有る無しにかかわりなく、人生そのものについて考えられなくなってしまうだろう。そのとき彼は、誰も知ることのないような孤独を味わう。彼はまさにぎりぎりのところにいる。終止符が打たれるのを心から待ち望むようになる」〜p.220-221

2005年の春のことでした。横浜の女性フォーラムで開かれたAAイベントで、東北のメンバーの「第11章の先頭を読んで、これは自分だと思った」という話を聞いて、11章の先頭って何だっけ? とまるで理解できませんでした。

最後の入院の時、病院のケースワーカー室に古いビッグブックがあって、入院中に二度は通読しているはずです。退院後も事情があって毎日AAミーティングには行けず、かわりにビッグブックを読んでいましたから、11章だってずいぶん読んだはずです。

「ビッグブックの集い」なんてものに関わって以降、何度も何度もビッグブックは読んでいるはず・・なのですが、先頭から読み出しても11章までたどり着いた回数は意外と少なかったのかも知れません。

改めて読んで「これは自分だ」と思いました。

AAに来て酒がやめられて素晴らしい、と口では言いながら、実は再び無事に酒を飲めるようになれるんだったら、それこそ何でもしたい気持ちでした。その気持ちを無理に封じ込めていけば、やはり死にたい気持ちが浮かんできたものです。「なにがあっても酒を飲むことだけはダメだ」と思いこめば思いこむほど、死は近くにありました。

今は幸いそういう気持ちからは解放されています。まあ、することをサボっていれば、またぶり返してくるでしょうけれど。

11章の続きには「私たちはそこからどうやって脱出したのかを述べてきた」とあります。アルコールに代わる素晴らしいものはあります。けれど、それを伝える能力のない自分を情けなく思うこともしばしば。でも、それも含めて自分なのでありましょう。

ステップをやるのに早すぎることはない、という確信が強まった出来事でした。

あの春のイベントで一緒にお昼を食べた仲間と、新しいグループをはじめたのが半年前。思えば不思議な縁です。

「神さまは、運命の糸を紡いだり、チョンと切ったりする」

という言葉に思わず笑ってしまいましたが、まさにそんな感じであります。長い苦しみから解放されて良かったね、としか言いようがありません。


2008年10月09日(木) 職場の飲み会でした。

最近会社から実力のある人たちが辞めていきます。そういう人たちに限って、僕のことを前社時代から評価してくれていたので、社内で僕をひいき?してくれる人が減ることにもつながります。今回飲み会に誘ってくれた人は、そんな中でも会社に残っている営業部長さんなので、関係は大事にしなければなりません。
おまけに、その飲み会は元来6月に「離婚したHさんを励ます会」として設定されたものが、忙しくてずるずる10月までずれ込んだものなので、逃げるわけにもいきません。

部長さんは、数年前に離婚し、1年ほど後に再婚しています。離婚前から「次の奥さん」を準備していたわけではないそうです。1年で扶養家族ありに復帰したテクニックを伝授してもらう、っていう冗談を言っていたのですが、4ヶ月も経ってしまえば「そんなのどこへでもまめに顔をだせばいいんですよ」の一言でその話はお終いになりました。

話題はどうしたって、同僚の奥さんがどうとか、お子さんがどうとかいう話になりがちです。独身のやつに彼女がいるといないという話も。

4人で飲んだうち、部長を含めた若い二人は家庭持ち。僕は再婚指向。前社時代から10年以上のつきあいの同僚は、独身でおまけにしばらく前に10年以上つきあった彼女と別れたばかり。なので「で、彼女と別れて、その後どうなのよ」という話になりました。

彼曰く、「楽になった」そうです。
毎週日曜日に「どっかへ連れて行け」と言われて、一緒に遊ぶのは楽しかったけれど、しんどかったと。今は金が貯まってうれしいそうです。
寂しくないの? と聞いてみると、そりゃ別れた当初は落ち込んでいたけれど、雑種の子犬を飼ってから楽しくて、毎週末犬と遊んでいるそうです。

よくしつけられて、言うことを聞く犬に慣れてしまうと、また今度人間の女を相手にするときに、とってもしんどいんじゃないかと周りの3人は心配したんですけど、彼は「もう女いらないかも」と言います。

若いときに感じた、あの女に対してムラムラする気持ちが戻ってこないそうで、要するに中年の坂を転がり落ちていると、性欲も次第に減退してくると言いたいのでしょう。「確かに、もうアダルトビデオとか見るのがめんどくさくなってるもんな」とか誰かが言って、皆で自分の中にもそういう部分を見つけて暗くなっていました。

沖縄料理の店で、烏龍茶がなかったので、ウコン茶2杯、ジャスミン茶1杯を飲みました。締めにソーキそばを食べたら味が薄いのが気になりました。七味をかけようとおもったら、瓶の中身が液体です。珍しいと思いつつ、念のため匂いを確かめたら、ぷ〜んとアルコール臭がしました。唐辛子を泡盛に漬け込んで七味の代わりにしているんだそうです。
味気のないそばを食べて帰ればすでに11時でありました。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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