心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2007年05月15日(火) 変化を嫌う

おお! 楽天イーグルスが、球団創設以来初めての5連勝です。

前に勤めていた(倒産した)会社の同僚が、新しい会社に移ったと聞きました。彼は倒産の半年ほど前に会社を辞めていったので、倒産まで残っていて現在も机を並べて仕事している連中とは別の運命をたどることになりました。
ではあるものの、僕は彼の上司でしたし、彼の実力を評価していたので、なんとかその能力を生かした仕事について欲しいと願っていました。だから、彼が派遣先の地元の大きな会社から正社員雇用をオファーされたのに、むげに断った話を聞いたときには勝手なやつだと思いました。その後、転職したいという相談を受けたときには、一緒に東京の会社まで面接に行ったこともありました。

その会社が長野県に事業所を作ることになり、彼がそこのスタッフに採用されたと聞いたときには、これで前の会社のことも一段落したと、なんだかほっとしました。今は駅前のビルの一フロアにたった二人しかいない状態だそうです。

実は採用担当の人から「あなたも来ないか」と誘われたのですが、お断りしました。就職は結婚と似ていて、採用する側とされる側の両方の気分が一緒に盛り上がらないと、なかなかうまくいかないものです。
だいたい夜10時までみんな平気で仕事をしているくせに、「うちは製造業だから朝は8時15分始業の10分前には来てね」とか言われる会社では、僕はやっていく自信がありません。いくら給料が良くても、体が(心が)持ちません。

とは言っても、今の職場が格段によいかわけでもなく、今日も会社に11時間いて、帰り道の途中で食事して帰り、風呂から出たら12時をすぎていました。子供が算数の宿題を教えてもらおうと、そんな時間まで起きて待っていたりします。
それでも毎日自分の家に帰り、毎晩自分の布団で眠れるのは、すばらしいことです(まあ、いつまでもそういうわけにもいかないでしょうけど)。

僕は環境の変化を嫌う、あるいは環境の激変についていけない、よくありがちなアルコホーリクであります。


2007年05月14日(月) 神さまの親切

神さまは、アルコール依存症の回復にじゃまなものは取り除いてくれると思います。

AAのミーティング会場(あるいは断酒会場でもいいですけど)が遠いから、とても通えないという「言い訳」をする人がいます。都市部ではともかく、田舎ではよくある話です。でも同じ距離を、高校生は毎日自転車と電車と徒歩で学校に通ってたりします。通えないのじゃなくて、通いたくないのです。
JRの乗車券の他に、特急券を買ってAAミーティングに通っている人もいます。

物理的距離でどうやっても通えないパターンもありますが、いずれ住み慣れた家も、家族も失って、都市部の病院に収容されたり、生活保護でアパートで一人ぐらしになったりします。これで距離の問題は解決したわけで、神さまは本当に親切なのです。

子供の塾の送迎があるから、夕方のAAミーティングには通えないと言っているお母さんからは、いずれ神さまが回復にじゃまな子供を取り上げてしまいます。実母じゃなくても子供は育てられますから。

仕事があるから自助グループに通ってるヒマがない、と言っているサラリーマンからは、回復のじゃまになる仕事を取り上げてしまいます。家のローンがじゃまになっている人からは家ごと取り上げてしまうし、借金だけが残っても返せない借金は(当面)返す必要がなくなったりします。

こうやって神さまは、アルコール依存症の回復の障害物を、その人からどんどん取り除いてくれます。「どんどん」と言っても、結構ゆっくりペースですけど。
それでも回復を拒否すれば、最後に命を取り上げて、苦しみを終わらせてくれます。

ね、神さまって、本当に親切で、あなたのことを考えていてくれるでしょう?


2007年05月13日(日) 酒のつまみ

酒をやめても、酒のつまみみたいな食べ物は好きなままです。

たとえば柿ピー、ビーフジャーキー、さきイカ、するめ、などなど。特に最近お気に入りなのがコンビニのおつまみコーナーで、スモークチーズだとか、味付け貝とか、サラミとか、ついつい買って帰ってしまいます。ミックスナッツとか。

ホタテの貝柱は、量がちょっとしか入っていない割には300円とか400円もする高価な(?)買い物です。でもおいしいから買ってしまいます。夜食を作るときに、このホタテ貝柱を一個と、茶碗一杯のご飯を鍋に入れて煮立てると、簡単おじやのできあがりです。味が薄い場合には塩か醤油で補うと良いです。
貝柱をダシ代わりに使ってしまうのはもったいないですけどね。

缶詰の焼き鳥はあまり好きではないんですが、非常時にはおかず代わりにご飯を食べることもできます。

チーズも好きで、たまにスーパーで買ってくるのですが、一緒に飲んでいるのが甘ったるい炭酸飲料なので、どうもあいません。やっぱりワインと一緒じゃなきゃダメかなと思ってしまいます。

おやつの買い置きがなくなると、子供たちは「パパのつまみの買い置き」に手を出してしまいます。酒のつまみが好きな子供で困ったものです。何が困るかというと、パパが「さーて(コーラで)一杯やるか」と戸棚を開けると、つまみが食い尽くされていたりするからです。


2007年05月12日(土) 隅々まで管理希望

一時期、コンピューターゲームがつまらなくなった原因に、攻略本の存在が挙げられていました。ゲームの難しいところは、攻略本を読んでクリアしていけば、行き詰まりのストレスなくゲームを楽しめるというわけです。

攻略本のなかった時代、ゲームを作る上で「もっとも難しい作業」と言われたのは、ゲームの難易度を決める作業でした。簡単すぎれば買ってきて三日でクリアできてしまい、難しすぎれば人は途中で飽きてしまいます。どちらに偏っても「買って損した」と言われてしまいます。プレイヤーの技量にもばらつきがありますから、ゲームバランスを取るのは難しい作業です。

攻略本の登場によって、ゲームは難しすぎても良くなりました。困ったら本を見ればいいのですから。これで作り手もプレーヤーも楽になったものの、最後までたどり着けることを保証されたゲームからは緊張感が消えました。リスクを楽しむことがゲームの本質だと思うのですが、その余裕が人々から失われたのか、人々がゲームにまで保証を求めるようになったのか・・・。

まあ、いまでもおもしろいゲームはバランスが良いのは変わりありません。

ジェットコースターの事故で、人が亡くなったり怪我をしたりしました。そういう人は可哀想だし、運営会社の責任は厳しく問われなければならないと思います。
でも、ジェットコースターって、死ぬかも知れないから楽しいんじゃないんですか? どんな安全点検をしたって、機械は壊れるときは壊れます。機械を作るのも、操作するの人間で、時に人間は機械より信頼性が低いのです。コンピューターだって信用できないのは Windows を使っている人には身に染みているでしょう。

万全を期しても事故が起こるからスリリングであり、それもジェットコースターの楽しみの大切な要素だと思ってるんですが、ヒステリックな論調の報道を見ていると、リスクをリスクなく楽しみたい人が増えているのかな、と考えたりしました。

隅々まで配慮と管理が行き届いたスリルを、人々が求めているとしたら、レジャー施設もおいおいつまらなくなるだろうと思います。


2007年05月11日(金) パソコンネタ

突然 Internet Explorer が起動しなくなりました。

アイコンをクリックすると、ウィンドウは開くのですが、すぐにそれが閉じてしまい「セキュリティの警告」ウィンドウがでて、navcancl というファイルをダウンロードするかどうか尋ねてきます。
ウィルスやスパイウェアの検索をしてみたのですが、異常はありません。
原因不明は気持ち悪いのですが、ともかく動かないと困るので、「システムの復元」をしたら、IEが動くようになりました。
しばらく考えて、やっと原因が思いつきました。

昨日は第二水曜日。マイクロソフトから月例の Windows 修正プログラムが配布される日です。知らない間に Windows Update が動く日です。
念のため、手動で Windows Update をしてみたら、ちゃんと症状がぶり返しました。
中身を見てみると、IEの修正プログラム(KB931768)が含まれています。

KB931768 で検索すると、Temporary Internet Files を本来の場所から別の場所に移動しているとトラブルが発生するとあります。場所を元に戻して、無事問題解決。でも、二日間、暇な時間はそれにかかりっきりでした。

おかげで雑記に書くことが、そんなネタしかなくなってしまった次第です。
明日は田植え。


2007年05月08日(火) じじぃ的苦言

正常に酒を飲める方法があるとしたら、何を犠牲にしてでもその飲み方を手に入れたい、と思っていませんか? ただ、そんな方法はないと理性でわかっているので、怖くて手を出せないでいるだけなのでは? 酒をやめられて良かったと口では言いながら、本当は断酒が楽しくもなんともないのでは?

たしかに飲みたい衝動は遠ざかったかもしれません。でも、心の奥底には強烈な飲酒欲求がマグマのように溜まっているんじゃないですか? 「飲酒欲求はない」と自分に言い聞かせて、もう大丈夫だと自分を安心させたいだけじゃないですか?

アルコールはずる賢いのです。あなたの理性が弱まった瞬間を突いてきます。酒のことを忘れてガードが下がった頃に攻めてきます。欲求に理性に対抗していくなら、あなたはこの勝負を一生続けなければなりません。きっと気が緩んだところをやられちゃいますよ。そんなやり方じゃ勝ち目はありません。

依存症の人が酒を飲むのは「病気の症状」だとよく言います。逆に言えば、酒を飲まないのは対症療法でしかないんです。病気の根っこ(心の奥のマグマ)をほっといたらいけません。きちんとそれをケアしないとね。医者や自助グループはそのための存在ですから。

何も無理に医者や自助グループへ行けと言ってるんじゃありません。ただ、飲酒欲求がなくなったと自分を騙すのはやめましょう。正直になること、それが肝要です。

誰もあなたに無理矢理酒を飲ませてきた人はいません。柱に縛り付けて酒を流し込んだわけじゃありません。みんなあなたが自分の手で口へ運んで飲んできたのです。そしてその病気は治っちゃいないんです。問題から目を背けたって、問題は消えてなくなりはしません。

正常に飲めるのなら酒を飲みたいと思ってるなら、それは立派な飲酒欲求じゃないですか。


2007年05月07日(月) エッセンシャルオイル

以前、お香を焚いて「線香くさくていけねー」と嘆いていたら、エッセンシャル・オイルを使うと良いと教えて頂きました。さっそく近くのアパートへ行って、オイルと、白熱球を使ってオイルを蒸発させる道具を買ってきました。
ろうそくの熱で蒸発させる器具のほうが、風情があって良さそうですが、メンテナンスの手間や火事の危険を考慮した結果です。何せ我が家は散らかっているのですから。器具の上の凹んでいるところに、スプーン一杯の水を垂らし、オイルを2〜3滴加えて、あとは壁のコンセントに差し込むだけです。オイルは、ラベンダーベースのを選びました。
買ってきた晩に早速使ってみたんですが、娘たちが「ぎょえー臭い」と騒いだので、それっきりお蔵入りになっていました。

昨年睡眠薬の切り替えがあって、寝付きが悪く、眠りが浅く、早く目が覚めてしまうようになりました。ラベンダーの匂いには眠りの質を良くする効果があると聞いたので、再び試してみたところ、今度は娘たちも臭いとは言いませんでした(なぜだ)。

一度よく眠れるようになると、質の良い睡眠が続けて取れるのですが、精神的疲れが溜まってくると睡眠の質が悪くなって、体も心も疲れが溜まるようです。それから「疲れが溜まった」と感じた晩には、ラベンダーを焚く(?)習慣になりました。気温が高くなって蒸発量が多くなり、2〜3時間ぐらいで全蒸発してしまうようになっちゃいましたけど、ともかくぐっすり眠れています。

三月後半から心身共に下り坂で、連休明けでもあって今日はしんどい一日でした。調子の悪いときに限ってバースディMの司会を頼まれて、もごもご話をしました。好不調の波が小さくなっても、辛いときの「辛さ」は減った感じがしないものです。
またオイルを使うべき晩が来たようです。

プレゼント用にオイルとランプのセットを買ったのですが、渡す機会がなくて車の荷室に積みっぱなしです。これから夏場は高温になり、ひょっとすると高熱はオイルに良くないのかも。寝苦しい夏が来る前にと思っているんですが。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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