心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年05月09日(火) トピックス

(順不同)

・歯医者終了。
 最後の一回の「歯磨き指導」はサボってしまいました。
 とりあえず2ヶ月以上続いた歯医者通いも終了です。

・うつッポイです。
 精神的なコンディションというより、ゴールデンウィーク中の過酷なスケジュールによる肉体の疲れが原因だと思われます。

・携帯電話戻りました。
 着払い送料640円なり。おまけでキティちゃんのハンカチーフを付けてくれました。親切。

「Skypeキャスト」で100人の電話会議
 いままでのSkype会議だと5人しか参加できないし、それもCPUパワー依存だったのですが、これだと実質的に制限なしです。話し手(仮想マイクの持ち手)が一人に限られるのも、オンラインでAAミーティングをするにはかえって好都合かも知れません。

あああ、帰って寝たい。


2006年05月07日(日) 麻薬

4月11日の雑記 で「適度な間隔で続けることの難しさ」を書き、そしてFast&Firstというサイトへのリンクを張らせていただきました。
そうしたらブログでこちらの雑記を取上げていただきました。その「毎日更新することが麻薬なのではなく、更新をやめてしまうことが麻薬」はとても印象に残ったのであります。

アルコールという麻薬にとりつかれたのが僕の人生であります。麻薬という表現は適切でないかも知れませんが、まあ結果は似たようなものです。ほとんどの人にとってアルコールは単なる嗜好品であり、「ほどほどにたしなめばいいもの」でありましょう。が、自分の場合には、アルコールは麻薬に等しい体質であったのです。
ほとんどの人にとって、麻薬を「ほどほどにたしなむ」ことが出来ないのと、基本的には同じであります。

ところがセルフ・ヘルプ・グループというものによって、人生が助かったわけです。
酒がグループに置き換わったわけです。
なんだ今度は依存の対象が、アルコールからグループに変わっただけじゃないかと言われるかも知れません。
グループに通うことだって「ほどほどにすればいいのだ」というわけですね。
常識的に考えればそうかもしれません。

が、実際には反対で「ほどほどにやめることが出来ない」のであります。
通わなくなるということは麻薬に似ているのでしょう。
「通わない」という麻薬は実に強力な麻薬であり、一度それに手を出すと、人は簡単にそれにハマってしまいます。それが証拠に、一度通わなくなった人は、相当強力な痛みがその人の人生に起るまでは、帰ってくることが滅多にありません。みんな「通わない」という麻薬に溺れてしまい、ほどほどに「やめる」をすることができないであります。

自分も例外ではないのでしょう。試してみようとは思いません。
毎週決まったミーティングに通うまじめなメンバーではなくなってしまいましたが、最低限週一回というペースは守るようにしています。たぶんこれ以上減らすのは(今は)無理です。
決してまじめなわけではありません。「通うのをやめる」という麻薬に手を出すのが怖いだけの話なのであります。


2006年05月04日(木) 特許

僕がコンピュータープログラムに興味を持ち始めた頃、他の人が組んだプログラムを入手する手段は、もっぱら雑誌からでした。雑誌に掲載のプログラムを自分のコンピューターに入力したのであります。
それも、フロッピーディスクとかCD-ROMとかが付属してくるのは、もっとずっと後のことで、プログラムのソースコードが延々と雑誌に何ページも掲載されているのを、自分でキーボード入力するのであります。もちろんそれは果てしない時間がかかる、一種の修行でありました。
人間ですから、間違いもあります。プログラムが正常に動かない時は、大抵タイプミスですから、間違っているところを直さないといけません。といっても、どこが間違っているか分からないので、最初から全部見直すのであります。これには入力するのと同じぐらい手間がかかりました。

プログラムの中身になんか興味はなくても、ひたすら(たとばBASICの)コードを打っていると、そこに何かの法則性を見いだすことがあります。そうやって少しずつプログラミングの勉強をしていきました。(ああ、こういう時は、こういうコードを書くんだ)とか、(この謎のコードは何を処理しているんだろう)とか。

さすがにパソコンを使うためだけに、何時間も何十時間もかけてプログラムを入力するのは馬鹿げていてると考えたのか、ある雑誌社が掲載したプログラムの別途販売を始めました。当時の媒体はカセットテープであります。
プログラムが入ったテープが、千数百円とか数千円で販売されるようになりました。
雑誌に掲載されているものを、自分で入力すれば無料であります。テープを買うというのは、ソフトを買うというより、入力する手間を買うようなものだと思っていました。

当時はコンピューターを使うことは、自分でプログラムを組むというのと同義ですから、出来たプログラムは人に無料であげても損だとは思いませんでしたし、それが当たり前だと思っていました。

それが、ソフトの入ったテープを売って金儲けをするなんて、なんて不埒な商売だと思った記憶があります。

そのうちに、コンピュータープログラムも著作権法で保護することが決まって、ソフトがパソコンショップの片隅で売られるようになりました。

そうして自分もいつの間にかプログラムを組むことを生業としているのであります。お前の組んだプログラムを無料でよこせと言われたら、商売あがったりな最近です。

先日某社のプリンタードライバーを書いている人物と話をしたのですが、彼の書いたコードが他社の特許に引っかかってお蔵入りしてしまったと嘆いていました。そのコードを世に出すためには、特許料を支払わなければならず、それだけの価値はないという結論になってしまったわけです。最近では、著作権以外に、特許についても気にしながらプログラムを書かないといけません。

もちろん、素晴らしいアイデアを特許で保護することに異論はないのですが、実際の世の中は素晴らしいアイデアを特許で保護するようにはなっていません。

くだらない特許も、素晴らしい特許も、同じ特許であります。
そうして、素晴らしい特許1件と、くだらない特許40件が、バーターで取引されていたりするのであります。


2006年05月03日(水) お休みチャボ当番

吐きましたとも。おかげさまで元気ですが。
本日は賞味期限が10日過ぎた納豆を食しておりますが、まあ発酵食品だから大丈夫だろうという見込みであります。

長女が学校に忘れ物をしたというので、取りに行きました。
職員室に先生が誰もいず、途方に暮れていると、学校で飼っているチャボの世話をしに来た先生がいました。おかげで何とかなりましたが。

ゴールデンウィーク中は子供のチャボ当番がありません。
なので、先生が出てきてしてるのでしょう。

夏休みなどの長い休みには、チャボなどの動物の世話をする当番が回ってきます。
当番割りの表をもらうのですが、月曜から金曜までであって、土日は当番がありません。
「チャボは、土日休みなの?」
「うん、土日はチャボは休み」
イキモノが土日休みだったら、楽でいいよね。
まあ、土日もありにすると、週末に当たった子供(やその親)から苦情が来るのでしょうか。金曜日の当番の子は、餌を多めに与えて帰るのだそうです。
チャボに餌を3日に分けて食べる知恵があるとも思えませんが・・・。
週末は先生がチャボの世話をしに出てきてるのでしょうか。

さて、話は変わってアルコールで入院していた頃の話です。
入院して最初の2〜3週間は、肝臓のための点滴をするのであります。肝臓を癒すには、高タンパク・高ビタミン・低脂肪の食事を摂って、体を休めているのが一番であります。が、ビタミンはいくら摂っても不足はないよということで、黄色い色をした点滴を毎日するのであります。いまでも、「ファイト!一発」などのドリンク剤の黄色い色を見ると、あの点滴の色を思い出します。

病気で入院といっても、依存症の人間がしおらしくているのは入院最初の数日ぐらいのものです。あとは、退屈してイライラするものです。それをさらに30分〜1時間、点滴などという不自由なものを取り付けられて、おとなしくベッドに横になっている苦行を強いられるわけです。
「土日くらい点滴を休ませてくれよ」
と看護婦さんに毒づくと、相手も慣れたもので
「そうね、病気も土日休みになるといいわね」
と返されてのでありました。

土日どころか一生治らない病気にかかったという見通しに、すっかり腐っていた頃の話であります。


2006年05月02日(火) ゲロゲロ

夕飯が出来たと呼ばれていって、食卓に着きました。
今日のおかずはアサリの酒蒸しと、冷凍食品であるところの海老カツ(海老の肉入りのコロッケみたいなもの)でありました。

が、この海老カツがなんとなく酸っぱいのです。
いや「なんとなく」ではなく「確かに」酸っぱい。
子供も酸っぱいよと言っています。
妻は、「そんなことないわよ、私も一個食べたんだから」と反論してきます。

が、一個の半分ぐらい食べたところで、どうもこれはアヤシイと思い、ゴミ箱に捨てられていた冷凍食品の包装を見ると、賞味期限が一年前でした。

お前なぁ、冷凍食品てのは、凍らせておけば何年でも大丈夫なのとは違うぞ!

おかずは作り直しになりました。

再度、出てきたのは餃子であります。冷蔵食品であるところの餃子パックに火を通したものであります。

が、この餃子がなんとなく酸っぱいのです。
いや「なんとなく」ではなく「確かに」酸っぱい。
子供も酸っぱいよと言っています。
妻は、「そんなことないわよ、タレに酢が入っているから酸っぱいのよ」と反論してきます。
(確かにタレは酸っぱいからな)と思って餃子2個食べ、3個目を口にしたときに、疑念が高まりました。これはタレを付けなくても酸っぱいぞ!
ゴミ箱に捨てられていた餃子の包装を見ると、賞味期限は3週間前でした。

お前なぁ、冷蔵庫ってのは賞味期限を延ばす魔法の箱じゃないんだぞ!

思わず気持ち悪くなってトイレで吐きました(食事中の方すみません)。・・・が、出てきません。酒を飲んでいた頃は、吐き癖がついていたせいでしょうか、どんどん吐けたものですが、今となっては吐くことも容易ではありません。
えーい、仕方ない胃薬だ。

3回目出てきたのは、味付け肉(ジンギスカン)を焼いたものでした。今回は家族全員で賞味期限が「明日」であることを確認して、ようやく夕食になりました。

「賞味期限が過ぎたからって、すぐに食べられなくなるわけじゃないのよ」と妻は言うのですが、それは「これ酸っぱいんじゃないの」と言われた時に、やっぱり危ないかしらという安全弁があって初めてその理屈は成り立つのだ。モラル崩壊してんじゃないぞ。

子供と相談して、危険防止のために、期限切れ(もしくは期限切れ間近)の冷凍食品は、冷凍庫から全部捨てることにしました。今夜は大量にゴミが出そうであります。

ゲロゲロ。


2006年05月01日(月) 0502 

東京行き(2回目)

面接を受けに再び東京まで行って参りました。
同行した人間の車に乗せてもらってだったので、楽でありました。
ふだん二人乗車で東京まで行くときには、たいてい途中で運転を交代しながらでありますが、彼は「自分の車であれば自分で運転する」という主義なので、今回はずっと彼の運転であるはずでした。だいたい、僕と違ってスピードは控えめなので、あまり疲れない運転なのであります。運転の疲労は速度の自乗に比例するような気がしますね。

とはいうものの、帰りが夕方以降になり、途中のサービスエリアで食事をして、また長野目指して走らなければならないという状況になって、さすがに「運転替わってもらえませんか」と言い出しました。と言うわけで、100キロほど高速道路を乗らせてもらいました。

車はランサーセディアワゴン。
こいつは「ワンボックス」だとばっかり思っていたのですが、ステーションワゴンの分類であります。ボディが1ボックスならミニバン、2ボックスならワゴンということなのでしょうか。でも、セディアと(たとえば)ホンダストリームの間に、形状的な差異は少ないように思いますね(乗れる人数の違い?)。

サスは堅め。といっても国産車での堅さです。「リアタイヤがつるつるなので、カーブは110キロぐらいに抑えてください」と言われ、「だって高速のカーブだろう?」と抗弁してみたのですが、まあ予告なしにリアが滑り出されても対処できないし、背が高い車(全高<全幅だけど)ですから横転なんかして死ぬのも嫌だったので、おとなしく乗ってきました。

ハイオク指定のところにレギュラーガソリンを入れている割には、妙にパワー不足の感じもなかったのはガソリン直噴のおかげでしょうか。

座面が高い車は運転していて不安であります。無茶な運転をするからですよと諭されますが。サスは堅めの方が安心感があります。

待ち合わせ地点まで戻って、自分の車に乗り換えると、サスがふわふわで気持ち悪く感じるのでした。


2006年04月30日(日) 東京行き(1回目)

何の因果か、ゴールデンウィーク中に三回も東京まで往復する羽目になりました。
最初の一回を終わって帰ってきたところです。高速バスでしたが、さほど道は混んでいませんでした。まあ、まだこの土日は普通の週末ですからね。

夕食をファミレスで食べたのですが、ご一緒した人が「普段はこんなに混んでいないのです。ゴールデンウィークに混むファミレスというのもちょっと淋しいですね」とおっしゃっていました。それは、今年のゴールデンウィークは、旅行へ行く人の数が過去最高になるというニュースが流れる中で、どこにも行かずにファミレスに行く人も増えているという二極化と、ファミレス派に分類されてしまう自分を少しシニカルに笑っていたのかも知れません。

初めて「じゃりン子チエ」のアニメを数話まとめてみました。はるき悦巳のマンガも、TVシリーズも、若かった頃は感じるところがなかったのですが、今見ると何とも言えないペーソスを感じるのであります。
父親テツのたったひとつ良いところは「酒を飲まないところ」というのが何とも。
中島らもの書いた絵は、じゃりン子チエのコピーだったと初めて知りました。
ホルモン焼は1回か2回しか食べたことはないのですが、大してうまいものではなかったと記憶しています。ただ何となく食べるのには時間がかかりました。そこら辺が酒のつまみとしては良いのかもしれません。

冷蔵庫の掃除をしました。賞味期限に95年と書かれた海苔の佃煮のビンが出てきました。たしか結婚したのが95年だったような。冷蔵庫の中の8割は「食べられない食料」でありました。うー、定期的に棚卸しをしない冷蔵庫は破産するのであります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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