心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年04月20日(木) 理想の女性像

職場で雑談をしていて「結婚するならどんな女性がいいか」という話になりました。
ま、だいたいいつも同じ結論に達するのですが・・・。

「掃除と片づけと洗濯をまめにしてくれる人がいい」
「ついでに料理も上手だということはない」

結局欲しいのは「奥さん」じゃなくて、「家政婦」じゃないの? という話になります。
セックス「も」してくれる家政婦が欲しいというのが男の本音でしょうか。

が、中年にさしかかると微妙な変化が訪れます。セックスは面倒くさいからいいや(したくないわけじゃないけど)。結婚するのも面倒だから、家に帰ったらいつの間にか奥さんがいたというのがいいなぁ、などと言い出します。

「いつの間にか子供までいた、ってのはどうですか?」

それはちょっとヤだな。でも今、一瞬(それもいいかなって)考えたでしょう。

掃除も片づけも洗濯も好きで、料理が趣味という女性も世の中にはいるかもしれないけれど、数はすごく少なくて、おまけに若いうちに手の早い男たちにかっさらわれてしまって残っていないのであろう・・・という結論に達するのであります。

足が細い女がいいとか、胸のでかい女がいいとか言っているうちに結婚した方がいいのかもしれないですね。


2006年04月19日(水) 全体の幸福>個人の幸福

Each member of Alcoholics Anonymous is but a small part of a great whole. A.A. must continue to live or most of us will surely die. Hence our common welfare comes first. But individual welfare follows close afterward.

私たちは「酒を止めて生きなければならない」というきわめて個人的な都合でもってAAに集まっています。
世の中からアルコール依存症を根絶しようというわけではありませんし、アルコール依存症に対するスティグマ(偏見)を取り除こうと社会改革に燃えているわけでもありません。

単純に、自分が助かりたい、自分が幸せになりたいという、とても自分本位の目的追求のための集まりであります。
ただ、AAの回復のメッセージというのは、これを受け取っているばかりでなく、次の人にプレゼントし続けていかなければ、その効果が薄れてしまうというものであります。
AAのメンバーが「まだ苦しんでいる依存症者」に興味を持つのは、なるほどその人に助かって欲しいという願いがあるわけですが、その背後には「自分が助かりたい、助かり続けたい」という願いがあるわけです。逆に言えば、どんなに余裕しゃくしゃくの依存症者だって、背後からアルコールに脅されているという現実からは逃れようもないわけです。

AAにやってきて私たちは、このような苦しみ、このような不幸を背負っているのが自分だけではなかったと知って安心するわけです。またここに解決方法があることを知って喜ぶわけです。

しかし同時に、ひとりではAAミーティングすら開けないということも知るのです。これはひとりミーティングを10回以上やっている僕の言葉だから信用してください。ひとりではどうにもならないわけであります。

こうして私たちは、助かりたければ一緒にやっていく他はないこと。一緒にやっていくためには、どこかで自分の権利を犠牲にしなくてはならないことを知るのであります。

自分が納得するまでしゃべりたいとか、自分のことを理解してもらえるまで聞いてもらいたいとか、都合の悪いときは休みたいとか、気に入らない話は聞きたくないとか、話を聞きながらタバコが吸いたいとか、そういう「自分の都合」を生け贄の祭壇に捧げながら、ともかく一緒にやっていくほかはないということであります。

犠牲は尊いものでありますが、その犠牲の価値について理解するのは、いつもずっと後になってからであります。


2006年04月18日(火) セックスする権利?

元データがどこだったか忘れてしまいましたが、10年ぐらい前に、アメリカで男性の心理カウンセラーを対象に行われたアンケートの結果が報じられていました。

それによると、九十数%の男性カウンセラーが、「自分は特定の女性クライアントとセックスする権利がある」と感じたことがあるのだそうです。実際にする権利があるとかいう話じゃなくて、セックスしたい=する権利があると感じるというわけです。

どうやら男というのは、女性からプライベートな話をされると、それだけで親密な関係が築き上げられたと勘違いしてしまい、性的な関係に誘っても大丈夫だ、いや相手から誘ってきたんだからというふうに感じてしまう動物であるようです。

自助グループのミーティングでは、そんなに親しくない間柄なのに、きわめてプライベートなことが語られます。プライベートなことを包み隠さずに正直に話すことが回復につながるという文化があるからです。そこにさまざまな擬似恋愛が生まれる余地があります。
が、ミーティングだけの付き合いなら、清いグループ交際であります。

これが、男と女が一対一ということになると、男の勘違いは激しく加速することになるのでしょう。心理カウンセラーの場合にはプロですから職業意識が働いて、「権利を感じた」からといって行動にたやすく移したりはしないでしょうが、自助グループの男たちはアマチュアですから自己規制がありません。
というわけで、AAでは経験的に、男のスポンサーは男、女のスポンサーは女、と決まっているわけです。(スポンサーとは相談相手みたいなものだと思ってください)。

ただ、糖尿病の重い男性は、相談相手として女性に人気があるという話しも聞いたことがあります。安全だからだとか。

え? 世の中の男ぜんぶが、ひいらぎお前のようにスケベ根性丸出しではない? そうかなぁ。


2006年04月17日(月) ひいらぎ動静

雑記を書いていないと「飲んで死んでいるのではないか」とか言われてしまうので、とりあえず昨今の動静など。

14日金曜日。
長野地区のミーティング会場地図の印刷原稿を出しに行きました。
印刷を頼んでいるコピー屋さんは、老夫婦のやっている文房具屋さんであります。消費税は取られません。コピーといっても実体はリソグラフです。この老夫婦が廃業したら、次はどこへ頼めばいいのやら。いやこれは「先取りの不安」か。

15日土曜日。
できあがった地図を受け取りに行きました。
レモン色の紙、B4表裏1500枚、B5片面1500枚。1万8千円。
第一回東京ステップセミナーには行くことにしました。家族4人で。たぶん会場には宿泊しに行くだけですが。
いきなり夜10時に、子供二人と花見に行くことにしました。ファミリーマートでおでんとお茶を買って、市内の公園へ。すでにライトアップも終わっていて、真っ暗で何も見えず、ただ夜景だけがきれいでした。雨も降っていて、風も吹いているという悪条件。完全に「計画倒れ」でありました。

16日日曜日。
今日しか時間が取れない、というメールに誘い出されて外出。
ちなみに2ちゃんねるで「がいしゅつ」は既出のことであります。
似たようなものに「すくつ」があり、これは巣窟のことであります。

ふたつとも正しく読めた、というひとはATOK日本語テストにチャレンジしていただきたい。


2006年04月13日(木) 人口カバー率

携帯電話のサービスエリア(電波の届くところ)の広さを表すのに、人口カバー率という表現が使われます。
ドコモのFOMAで93%、ムーバは100%ということになっています。100%と言うからには、人の住んでいるところ全部で使えるかと言うとそんなことはなくて、この数字は不思議な算定方式が使われているのであります。
分母は日本の人口。ま、これは常識の範囲内ですね。
分子のほうは・・・市の市役所や、町村の役場がサービスエリア内なら、その市町村の人口すべてが加算されます。ということは、極端な話、村役場の周辺だけサービスエリアに入った場合、村の大半が圏外であっても、村民すべてが「自宅で携帯電話が使える」という計算になるわけです。
これを誇大広告といわずして何と言いましょう。
それが証拠に、PHSの人口カバー率だって、同じ基準で計算すれば99%(ウィルコム)です。が、99%の人がPHSを使えるとは到底思えないのであります。

人口の疎な場所は広大無辺に広がっているわけですが、そういうところに基地局を立てていったとしても、もともと人口が少ない限りは、通話料収入も少なくて、到底初期投資や維持費をまかなえないのでしょう。なので、そういう場所は、今後もずっと「圏外」であり続けるわけです。

そこに住んでいる人ならともかく、人口の少ない場所には、そもそも滅多に行かないわけなので、携帯の電波が届かなくても、実のところそれほど困るわけでもありません。が・・、例外もあって、地方の町と町を結んでいる国道や県道が、山間部に入るととたんに圏外ということがあります。昨今は運転中の携帯電話の使用が禁止されているので、使用頻度は下がっているのですが、いざそういうところで車が止まってしまって、携帯電話でJAFを呼ぼうとしたら運悪く圏外。しかたなく麓まで歩いて降りてという笑えない話もあったりします。冬場だと遭難したりなんかして・・・さすがにそれはないか。

最近では国道沿いであれば、山間部でもサービスエリアになっているところも増えました。が、圏外の場所もないと、営業に出たついでにサボって帰るということもできないのであります。


2006年04月12日(水) 反ドーピング

WBCという野球の世界大会を機に、アメリカの野球のドーピング(禁止薬物)汚染がとりざたされることになりました。

アメリカの大リーグは実質的にドーピング検査をしていないというのは有名な話です。
何年か前だったか、マグワイヤーとソーサーという二人の選手が、ホームラン王争いをしていたときには、筋肉増強剤を使っているのが当たり前という報道がなされていました。
全球団ともに検査をしていないのだったら、それはそれで公平と言うことなのかもしません。「薬を使ってトレーニングをして何が悪い」という価値観も、あながち完全に否定することはないでしょう。

が、国対国の試合をするとなると、そうも言っていられないわけであります。WBCではオリンピックに準じた薬物検査をすることになっていました。ドーピングの検査をする機関としてWADA(世界反ドーピング機関)というIOCが設立した団体があるわけです。
WADAでは抜き打ちの検査をすることができる契約を、各競技団体と結ぶわけですが、今回はWBCを主催した大リーグ機構と選手会との契約が切れており、抜き打ちの検査はできなかったわけであります。WBC主催側では独自のドーピング検査をした(抜き打ちで)としているわけですが、その検査対象の薬物のリストも公表されないとあって、どれだけ信頼が置けるかははなはだ疑問であります。
一応韓国の選手がドーピング違反で失格になっていたのですが、いかにもスケープ・ゴートという感じがしなくもありません。

一方日本の選手団は、自主的に全員を検査したとしています。
これも疑ってかかれないこともないのですが、「どんなにイチローがヒットを打ったとしても、もしそれが筋肉増強剤や興奮剤使用の結果ならば、その実績を認めない」という国民性はあると思います。

次回のWBCもあいまいな基準のまま行われるのか、それとも米大リーグ機構に自浄能力があるのか、3年後の大会もそんなことに注目してみたいと思います。

パラリンピックやスペシャル・オリンピックも、通常のオリンピックに準じた薬物検査が行われているのだそうです。ただ、時には、治療のため、予防のため、日常生活の維持のために常用している薬が薬物検査に引っかかってしまって、思わぬ失格という悲劇を生むこともあるのだとか。こうなると、どこに公正という線を引いたらいいのか分からなくなってしまいます。
もっとも、そうした特別なオリンピックの価値自体を認めないという人も、世の中には多いのでありますが。


2006年04月11日(火) ルーチンワーク

毎日読ませていただいているこちらのサイトでは、雑記(日記)は毎日10時30分に更新されます。
雑記は前の日に描いておくのだそうで、10時30分になると自動的に更新される仕組みだそうです。ウェブマスターが出張に行ったりすると、書き溜めておいた雑記が毎日順番に更新される仕組みらしいです。もっとも最近ではモバイル通信環境も格段の進歩(?)を遂げたので、ひょっとしたら出張先から翌日の雑記を送り込んでいるのかもしれませんが、まあ普通は重たいノートパソコンを出張に持って行きたくはないものでしょう。

毎日雑記を更新するだけでもその労力たるや・・・と思うのに、さらにブログまで始めて、一日に何回も更新される日が多い。「よほど文章を書くのがすきなのだろうな」と思うのであります。

僕なんかは毎日雑記を更新するだけで呻吟していて、たまに複数の文章を書いたときなども、「翌日の雑記のために取っておこう」と思うぐらいで、それを消費してしまおうとは思いません。しかし、描いたものははじから公表してしまうほどのサービス精神や、適度なウィットやユーモア、人が知らないことに対する造詣の深さ・・・そういったものがなければアクセスアップは望めないのだろうな、と思ったりするのであります。

なぜ僕が毎日雑記を更新する(しようとする)かといえば、毎日ではなく「適度な間隔で」更新するということができないからであります。しばらくサボっているともう書くのが面倒くさくなって、更新が止まってほったらかしということになりかねません。
世の中には「毎日更新」をうたいながら、最後の日付が何年も前という日記やらブログやらがごろごろしているわけであります。僕のそういう人のことを笑えません。
1か0かであって、間の「適度なところ」というのが実に苦手なのであります。

AAミーティングもなぜ行き続けているかというと、それも同じことで「適度な間隔で」行くというのができない性分だからです。行かなくなったら、もうずっと行かなくなってしまうでしょう。
「苦しくなったときだけ行く」というのはもっともな考え方ですが、楽なときにミーティングに行くことができない人間は、苦しくなったときはもっと行くことができないわけです。
それだったらルーチンワークを守ったほうがよほど楽だったりするわけであります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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