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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年08月30日(日) 病気でない≠健康 北海道の中川君は断酒したにもかかわらず落選してしまいました。もうすこし得票できていれば、比例区復活できたのかもしれませんが(次点だった)。
いずれにせよ彼は、「大事なときに限って飲んでしまう」という特徴を全国レベルで示してくれました。
さて、話は変わって「サイコパス」という概念があります。日本語では精神病質。
連続殺人犯の多くはサイコパスだとされ、FBI心理捜査官がブームになったときに世間に広く知られました。サイコパスは前頭葉に障害があり、良心が欠如しており(知識としては「良心」が何かは知っている)、人への共感や思いやりを欠き、責任を感じません。
病気か病気でないかといえば、サイコパスは病気ではなく、多くが社会で普通に暮らしています。だから精神が健康だというわけではありません(ここは重要)。
アメリカの心理学者が作ったとされるサイコパス診断用10の質問というのがあります(ニコ動にあったので興味のある人が探してください)。その中の有名な質問をひとつ。
「あなたは妹と一緒に、おばあさんの葬式に行った。
そこで黒の髪に黒の洋服を着て黒の靴を履いた男に魅力を感じた。
その男はあなたとあなたの妹さんの理想のタイプだ。
そしてその翌日、あなたは妹を殺した。
どうしてそうしたと思うか。」
・・・
妹に彼を取られたくなかったから・・・というのが、通常の人の考える最悪のパターンでしょうか。少なくともそこには「私が幸せになるため」という了解可能な動機があります。
ではサイコパスの場合には、(ネタバレだよ)
・・・
妹を殺せば、またその人と葬式で会えると思ったから。
病気でないということは健康を意味しません。精神科のやっかいになっていないから心が健康だというのが幻想です。
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