心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」

たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
もくじ過去へ未来へ


2009年08月20日(木) オールドパワー

53.8Kg, 8.5%
晴れ。

前日より2℃低く、わりと過ごしやすい。

断酒会に出席した彼に「どうだった?」ときいたら、答えは

「野菜をいっぱいもらいました」

でした。よかったね。

以前に病院のOB会で、院長が「県内の断酒会では高齢化や後継者不足が深刻化している」という話をしていました。確かにジジババばかりです。40代で断酒してもう10年になるという会員さんが、「俺なんか若いからまだペーペー扱いだよ」と嘆いていました。まあそれはたぶんにご本人の問題かもしれませんが。

一生懸命やっている会長さんが引退されたり、亡くなったりすると、会が衰えて消えてしまうこともあるとか。後継者の育成が急務だと聞くと、まるで農業や林業の話のようです。アメリカのアディクションの歴史を書いた本によれば、かの国の19世紀にも後継者の不在によって消えていったグループはたくさんあったとか。

先日東京から来たAAメンバーの話を聞きましたら、都会のAAは若者と年寄りが多く、中年のおじさんたちは少ないのだそうです。他からは都会の断酒会は中年男性が多いという話も聞きました。都会と田舎ではずいぶん違うものです。

老年のアル中には二つのタイプがあるのだそうです。
ひとつは若いうちに依存症になったタイプ。若くて依存症になった人は、中年の坂を上るうちにバタバタと死んでいくのですが、中には飲みながらしぶとく生き残って、老人アル中になる人がいます。
もう一つは、退職後に暇をもてあまして酒に溺れるタイプ。こちらは比較的予後がよいのだそうです(へえそうなんだ)。

団塊の世代は田舎の断酒会の救世主になるのでしょうか。


もくじ過去へ未来へ

by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


My追加