心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2009年04月13日(月) 道具

朝/コーヒー・トースト・チーズ・ヨーグルト
昼/豚肉醤油炒め弁当(コンビニ495)
夕/玄米鮭ごまおにぎり×1・ハムエッグパン
夜/インスタントラーメン
53.2Kg, 9.7%

子供の頃は天体観測が趣味でした。小学生の時に親に単眼鏡を買ってもらいました。双眼鏡の片割れだけのやつです。ビノキュラーではなくモノキュラーといいます。12×50mmでした。これでスバルを見るときれいでした。
中学生になって天体望遠鏡を買ってもらいました。(結構贅沢だな)。60mm×1200mmの赤道儀。

天体望遠鏡は、顕微鏡と同じように接眼レンズを交換することで、倍率視野を変えるようになっています。安物なのでターレットではなく、そのたび外して交換しなければなりません。接眼レンズもそれなりに高いので、専用のケースに大事にしまってありました。
夜の冷気でレンズが冷え、それに人間の息があたるとすぐにレンズが曇ってしまいます。なのでカイロで暖める必要があったりして、結構面倒でした。

こうやって大事に使っていたのですが、あるとき高名な観測家の手記を読んで考えを変えました。その人は交換レンズを上着のポケットにじゃらじゃらと入れてあるというのです。そんなことをすれば、レンズは傷だらけゴミだらけになり汚れてしまうじゃないか。
でも、そうすればすぐに交換できるので、大事にしまっておくよりもレンズを使うチャンスは飛躍的に増えます。おまけに、体温で常に暖まっているので呼気で曇る心配もありません。

道具は大事にしまっておくものではなく、摩耗するほどに使い込むのが本当の意味で「大切に使う」ということなのだと、そのとき学んだわけです。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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