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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年12月25日(木) 未来予想 昼/ミニ五目炊き込みごはん・おにぎり(こんぶ)・リンゴ酢ドリンク
夕/鮭の塩焼き・おかかオクラ・なすびの天ぷら・みそ汁・ごはん(小)
53.5Kg, 11.8%
朝/コーヒー・トースト・ヨーグルト・チーズ
昼/寿司パック・インスタント豚汁・ジュース(納会)
「自動車が売れない」などと言っていても、今回の不況が金融不況であることは間違いありません。その根源はアメリカのサブプライムローン問題であり、住宅価格が落ち込んで、借金が返済できなくなった人たちの問題です。
ただ、9月のリーマン・ショック以降、不景気が金融だけでなく実体経済にも及んできて、物が売れないとか、人が解雇されたという話題ばかりニュースに出ているので、根源が忘れ去られている感があります。
では、今年始まったばかりのこの不景気は、いつまで続くのか。素人なりに予測してみたいと思います。
そもそも、サブプライムローンとは何だったのか。
人は家を買うために住宅ローンを組みますが、ローンを組むためには「信用」が必要です。信用とは収入の多さであったり、過去に借金をきちんと返した実績であったりします。しかし、信用度の少ない(サブプライムの)人たちも家が欲しいことに変わりありません。そこで、収入が少なかったり、借金をした経験のない人向けに「金利を高くした特別な住宅ローン」が用意されました。貸し倒れの可能性が高い分だけ、金利が高くなっているのです。
でも、ちょっと待ってください。もともと収入の少ない人に、高い金利で多額のお金を貸したら、返せなくなるのが当然ではないでしょうか。
そこで、最初の5年間は返済を1/3にするなどの、対策が取られました。
幸いアメリカの住宅価格は上昇を続けていたので、この間に買った家を売って利益を上げることもできました。貸し出されたたくさんのローンは、証券化されて、投資家たちに再販売されていきました。格付け会社がこの証券に高い格付けを与えたため、外国からもたくさんの投資が行われました。
しかし、住宅価格が下落に転じると、返済が焦げ付く人たちが増えはじめました。日本の住宅ローンは返済が滞った場合、家を売ってもさらに残った借金は、借り手が返すのが前提です。アメリカのノンリコースローンの場合、家を諦めれば、完済の義務はありません。簡単に家を諦める人が増えると、中古住宅の価格は下がり、さらにサブプライムローン問題は深刻となりました。
これは日本の不動産バブルと同じで、返せない人に貸し込んだことが原因です。でも、貸した人が悪いとする自己責任論では、ちっとも経済は良くなりません。
この状況を打開するには、アメリカ政府が法律を作り、借金を棒引きにするしかないでしょう。もちろん棒引きでは貸した側が困ってしまいますから、そこは税金を投入することになります。
幸い大統領選挙が終わり、同時に上院でも民主党が多数になりました。新大統領は、議会多数の与党を背景に、大胆な政策をとれる自由を手にします。おそらくはハネムーン期の終わった来年春から夏にかけて、新政策の発表が行われると思います。
ただし、税金を投入した借金棒引き策が、すんなり議会を通過するとは思えません。アメリカの議会は「失敗の責任の追及」に熱心です。仮に議論に1年かかったとすると、2010年の夏頃には、サブプライムローン問題解決の目処が付きます。
おそらくこのころには、日経平均も1万円とか1万2千円を回復しているでしょう。
金融不安が解消してから実体経済が回復するまで1年だとすれば、2011年の夏頃から、力強い回復が始まり、株価も1万円代後半になるのではないか・・・。
だとすれば、あと2年半が我慢のしどころ。もし借金をして株を買って利益を出そうというのなら、2010年の前半が適期ではないかと。
ま、素人の予想ですから、占い師よりも信用できなかったりします。
それにしても、日本政府の政策って全然関係ないかんじー。
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