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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年12月03日(水) ひたすら読む 夕/牛丼並のサラダみそ汁セット(すき家)
夜/カップたぬきうどん
53.0Kg, 9.7%
朝/コーヒー・トースト・ヨーグルト・チーズ
昼/高菜明太ご飯(コンビニ)・ピザパン
ひたすらにビッグブックを読む、ということであります。
第1章ビルの物語から第11章未来への展望まで、11個の章があり、それに医師の意見を加えた12個の章(おおキリがいい数字だ)を、毎日ひとつ読むように提案するスポンサーがいるそうです。それを見習って、僕も毎日1章ずつ読むようにスポンシーにお願いしています。
1章読むのも結構大変です。やれば分かりますが、毎日20〜30分ぐらいの時間を取られます。そして、同じ所を繰り返し読むことになります。ある人が「ビッグブックは声に出して読む本です」と言いましたが、それもナイスアイデアです。でも、日本の住宅事情ではなかなか難しいかも。
要するに小学生の宿題と同じであります。音読でも黙読でも、ともかくひたすら教科書を読むのと同じ。せっかくAAの基本原理が書かれている本ですから、ミーティングの時しか読まないのはもったいない話です。
毎日1章読むのは何年も続けられることじゃありませんが、ビッグブックから学ぶことは、おそらく一生続くことです。
ひたすら読んでいると、いろんなことに気が付いてきます。
例えば第4章には
「よい道徳や人生哲学があれば飲酒の問題が克服できるというのであれば、私たちはずっと昔に回復していたはずである」
とあります。また、第5章には
「私たちの多くは道徳的な、あるいは哲学的な信念を持っていた。しかし、それに恥じない生き方をすることはできなかった」
とあります。
哲学や道徳を磨いてみても、アル中の酒や生き方を矯正するには不十分で、哲学とも道徳とも違う助けが必要です。
道徳観が磨かれるとしたら、それは結果であって、回復の手段ではありません。「道徳的な人間になる前に、まず自分自身にならなくては」という仲間の言葉も聞きました。だいたい自分が「道徳」だと信じているものが、実は単なる偏見であったり、自傷行為の道具であったりすることもよくあるわけです。自力で「自分の古い考え」を捨てることも容易ではありません。
例えばそれは「神」に対する偏見であったりする・・。
などということを、読みながら考えるわけです。
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