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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年11月24日(月) それは神さまのチョイス 朝/コーヒー・トースト・十勝チーズ・ヨーグルト
昼/スパゲティ〜アラビアータ(とスープと紅茶)
夕/喜多方ラーメン
夜/レンジで温めるだけの肉そば
52.8Kg, 10.0%
自宅まであと20キロという地点まで迫りながら、雪で山を越えられず、すごすごと引き返して、高速道路経由で100キロほど遠回りして帰宅しました。最初から高速をチョイスする経験値がないのですから、仕方ありません。
はてさて。
いろんな人がAAミーティングにやってきます。残る人もいれば、残らない人もいます。酒が止まる人もいれば、止まらない人もいます。誰が助かって、誰が助からないのか、僕にはさっぱり予想も付きません。
「お、こいつやる気があるな」と見込んでも、来なくなっちゃって病院で再会する人もいます。この人あんまりやる気がないなぁ、と思えても細々と長続きして酒が止まっていく人もいます。
結局誰が助かるかは、僕には分かりません。当然でしょうね、誰が助かるか、神さまが選んでいるのですから。
僕はAAに戻ってきて最初の1年間、週3回しかミーティングに行けませんでした(しかもその後減ってきてるし)。週3回しか行かないから、週5回出ている人に比べたら、回復が遅いんじゃないかとか、回復の率が悪いんじゃないか、とか考えていました。それでも週1回の人に比べれば、まだマシなほうだとか・・・。
「そんなことを考えていたんですよ」と先週のミーティングで話したら、隣の仲間が笑っていました。そりゃそうだ「努力=結果であるべきだ!」、あるいは「自己犠牲=結果であるべきだ!」と言っているようなものですから、笑われて当然です。
自分はミーティングに通ったから回復したんだ、ステップをやったから回復したんだ・・と言うとき、実は僕らは回復からもステップからも遠ざかっています。
僕らは「アルコールに対して無力」なのです。無力だからこそ酒に負けてしまい、やめられないのです。「どのような人間の力も」それを解決できない、とミーティングで毎回読んだりします。酒が止まったのは100%ハイヤー・パワーの力によるもので、自分を含む人間の力ではありません。
でも人には「自分の努力も認めて欲しい、褒められたい」という願いもあるので、基本は本人の努力で酒が止まっていることにして欲しくなります。それで足りないときだけ神頼みという、草野球のピンチヒッターを頼むような姿勢になりがちです。無力とは、かくも認めづらいもの。
がんばればがんばるほど、「認めて・信じて・お任せ」ができなくなったりするわけで、あるがままを受け入れるのは一生の課題であります。
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