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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年11月01日(土) 天然さん 夜/スタバのポテトチップス・ヨーグルト・ミニッツメイド
朝/コーヒー・おにぎり×1
昼/さんま塩焼き・おくら・みそ汁
夕/おにぎり×1・ホイップロール
53.3Kg, 11.4%
土曜の午後はチョコレートをいくつか食べたら、夕方にはお腹が空いたのに食欲がない状態になってしまいました。
夜/スープ春雨(えびワンタン入り)
朝/コーヒー
昼/レトルトのビーフカレー
夕/アジの開き・フランクフルト・ツルヤの99円サラダ・シジミのみそ汁
52.6Kg, 11.0%
昨年の今ごろに一泊二日で受けたセミナーの資料を斜め読みしています。
アメリカには、AA以外にもアルコール依存の自助グループがたくさんあります。あるものは宗教的(キリスト教やイスラム教)であり、別のあるものはまったく世俗的で、AAはその両者の中間とも言えるものです。
あちらでは、自助グループで本当にたくさんの人たちがお酒を止めていますが、調査の結果、逆にまったく自助グループに通わずに酒を止めている人たちも結構たくさんいることがわかってきました。自助グループどころか、依存症の治療もカウンセリングも受けておらず、まさに「自力」で酒を止めています。これを Natural Recovery (自然的回復)と呼ぶのですが、こういう人が意外と多いわけです。
自然的回復をする人は、そもそも依存症じゃないんじゃないか、という疑問もありますが、診断基準は満たしているのだそうです。
では、なぜすべてのアル中さんが自然的回復をなし得ないのでしょうか?
というか、自助グループに通う人は、なぜ自然的回復を遂げられないのか。観察によれば、自助グループが必要な人たちには、ある種の弱さがあると言います。その弱さとは、例えば家族歴(家族の他のメンバーも依存症である)とか、若いころから酒を飲んできたとか、子供のころに虐待を受けたなどなど、遺伝、環境、社会経験に脆弱性があるわけです。
こういう人は、回復の内的資源の不足を、外的資源(自助グループや治療やカウンセリング)で補う必要がある、というのが観察結果です。
これを読んで「では、私も自然的回復を目指そう。そうすればうっとうしい自助グループに関わらずに済む」と思った人もいるかもしれません。でも、僕はそれには懐疑的です。なぜなら、自然的回復を遂げられるほど内的資源が豊かな人が、わざわざインターネットで依存症のサイトを読んでいるとは思えないからです。もう、この雑記を読んでいる時点であなたの負けです。諦めてください。
まあ、家族親戚に依存症の人がおらず、親に程よく愛されて育ち、酒を飲み始めたのはずいぶん年がいってからで、それまでに十分社会経験を積んで危機に強くなっていたのなら、酒の問題ぐらい自力でなんとかなるかもしれませんね。
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