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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年10月31日(金) お先真っ暗 昼/鮭いくらわっぱ飯弁当
おやつ/チョコホイップロール
夕/焼き餃子・きのこ入りひじき煮・インスタントのみそ汁
夜/おにぎり(お昼の残り)
朝/コーヒー・バナナ・ヨーグルト
昼/マーボー豆腐丼
夕/味噌タンメン
53.3Kg, 11.4%
増えてる。
職場のお昼休みは部屋の明かりを消すことになっています。最近の「エコ」ブームに乗っているのもありますが、単なる経費削減であります。
お昼ご飯を食べるのに多少暗くても差し障りはありませんが、気分も少々暗くなってしまうのが難点です。少年マンガ誌を読む人などは、ブラインドを開けて対処しています。逆に、机に突っ伏して寝るにはちょうどいいぐらいの暗さで、雨の日などは熟睡しすぎて困るぐらいです。
今日の午前には、「環境」なんとかという題名の付いたメールが来ていましたが、例によってタイトルだけ見て開封しませんでした。そういえば僕は「エコ・リーダー」などという役割ももらっているんでしたっけ。まあいいや。
そのうち上司から、「先ほどの環境のメールにもありましたが・・・」というメールが来ました。ほらね、書類読むのは、それが仕事の人がしてくれるのよ。いや、それはともかく、メールの文面が問題です。
「来週から、朝9時から午後4時まで、部屋の明かりを消すことになりました。ブラインドを開けて対処してください」
それを読んで、フロアが静まりかえりました。最近のエコの厳しさに沈黙せざるを得なかった・・のではなく、最近の不景気風で、経営環境もここまで厳しくなってしまったのか。お先真っ暗な気分が広がってしまいました。
午後1時になって、外に飯を食いに行っていた人たちが帰ってきました。彼らが照明を点けようとするのを、誰かが「午後4時まで消灯なんだそうです」と制止しました。
「いや、いいじゃないか。来週からなんだから、せめて今日の午後くらいは明るく過ごそうよ」
うん、そうだね、せめて今日ぐらいはね。と、一同しんみり。士気の低下は目を覆わんばかりであります。
午後3時ぐらいになって、また上司からメールが配られました。
「先ほどのメールは削除してください。正しい内容は昼休み消灯の徹底でした」
ああ、よかった。なんだよ勘違いかよ。
いかんいかん、僕が環境のメールにさえ目を通していないのが、ばれちゃったじゃないか。
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