心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2008年10月05日(日) アルコールとセックス

ネタがないので、適当な話題を拾っておきます。

アルコールを飲むと性欲はどうなるか。アルコールには前頭葉(理性)による抑制を取り除く効果があるので、飲めば男女ともに性欲が昂進します。ひらたく言うと、より「やりたい気持ち」になるわけです。

男性の場合、さらに血中のアルコール濃度が高めていくと、勃起中枢が機能しなくなって、ペニスの勃起力が急速に低下していきます。やりたい気持ちはあっても、できなくなってしまうわけです。デートの時にお酒を飲み過ぎちゃって、後で彼女に叱られた、という話はアル中さんに限らず、一般の人にもありがちな話です。

女性の場合には、アルコール濃度が高まっていくと、テストステロンという男性ホルモンが増加することが知られています。テストステロンは性興奮を高めるホルモンなので、当然性欲は高まります。しかし飲み過ぎれば眠く無気力になるのは男女同じで、「やりたいのにその気になれない」という結果になります。

結局のところ、過剰なアルコールは性衝動を高める一方で、性活動を抑制してしまい、フラストレーションが高まる結果となります。まあ、単純に飲みすぎは体に良くないと言っているだけなんですけど。

さて、肝臓がアルコールを分解するには、アルコール脱水素酵素が必要です。実はこの酵素は男性ホルモンの合成にも使われています。アル中さんのように毎日たくさんのお酒を飲んでいると、肝臓はたくさんアルコールを分解しなくてはなりません。すると、男性ホルモンの合成に必要な酵素が不足してきます。

結果として男性ホルモンが減ってくると、精巣が萎縮し他の男性ホルモンの分泌量まで減り出します、女性ホルモン優位の体になっていきます。筋肉は落ち、体毛が薄くなり、胸の脂肪が乳房化し(女性化乳房)、なによりも性欲が低下し、最後はインポテンス(勃起不全)になります。無精子症も。

「うちのダンナはアル中じゃないけれど、毎晩飲み過ぎて夜の生活ができないので、子供ができない」という話は、まずアル中さん間違いなしでしょう。

もちろんすべてのアル中男性がそうなるとは限りません。だいたいもともとのテストステロンの量には個人差があります。酒を飲みながら活発に性活動を行っていたという人もいますが、やっぱりテストステロンが多いせいなのか、頭髪が不自由な方が多いように思います。逆に「ホテトル嬢を呼んだんだけど、できなくて、金だけ払って返した」というような話をしている人は、ふさふさとした髪の毛を維持している、という傾向を感じます。

いずれにせよ、酒をやめれば精巣の機能は徐々に元に戻るようで、酒をやめて半年1年と経てば(個人差はあれど)男たちの顔は脂ぎってくるわけであります。もちろん煩悩も戻ってくるわけです。

そうならない場合には、うつ病などのアルコール以外の問題が隠れていないか調べてみるべきでしょう。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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