ホーム > 日々雑記 「たったひとつの冴えないやりかた」
たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年06月23日(金) 勉強 ある機械部品のメーカーの技術セミナーに行ってきました。
その部品はよく使っているのですが、体系だって勉強したことはないので、知識が穴だらけであります。いちばん初心者向けのセミナーをやってくれるというので、申し込んでおいたのです。
といっても、どうしても必要だから行ったわけじゃなくて、メーカー主催のセミナーの場合には、豪華な昼食がお約束であることが大きな要因であります。入手したミール・クーポンには、中華料理・釜飯と並んで、「江戸前」と冠された店の名前が書かれていました。うむ、昼食は何を食べるか決まりであります。
セミナーに参加して思うのは、「忘れていること」に気付くことの多さです。
ああ、これは前に調べて憶えた記憶がある・・けれど、すっかり忘れていたというやつです。言われれば、ああそうだったねと思い出す、まるでアイドル歌手の名前のようなものかもしれません。
20代の頃は、一度読んで憶えたことはなかなか忘れませんでした。その上、金がなくて、買った本を何度も読むしかなかったので、ますます良く憶えました。「スポンジが水を吸収するように」という形容を自分の記憶力に当てはめるのはふさわしくないのですが、記憶できることを不思議には思っていませんでした。
今の自分の記憶力は、まるで「ざるに水を注ぐごとし」であります。ざるにくっついて残った水で何とか露命をつないでいる、って感じです。
Basic、Pascal、アセンブラ、Cぐらいまでは、すぐに文法書が要らなくなりました。C++で机の上に入門書が常備されるようになり、Perlなんかは同じ本を自宅と会社に置いてあります。演算子の優先順位を記憶できなくなって、怪しげな時は全部括弧でくくって切り抜ける技を駆使するようになりました(VBとか)。
今日も、女性の若い教官の「インダクタンスが」という言葉に、頭が真っ白になり、インダクタンスとインピーダンスはどう違うんだっけとか、若い頃電磁気学演習をサボるんじゃなかったとか、そういう思いがぐるぐると駆けめぐるのでありました。
年を取っても勉強は出来ます・・が、何事も若い頃と同じようには行きません。少年老い易くを実感するこのごろであります。
秋の資格試験のために勉強しなければ、とは思うものの、参考書の背を眺めるばかりです。でも受験しないと参考書代がもったいないのです。
ちなみに、昼食は寿司と天ぷらのセットにありつきました。
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