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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年06月21日(水) スピーカー 日曜日、使っていないときの待機電力節約のために、コンセントを抜いておいたオーディオの電源を入れました。たまにはステレオで音楽でも聴いてみようかと思っただけです。
車の中はともかく、家で音楽を聴く習慣はありません。
いちおうパソコンには5万ぐらいのスピーカーがつなげてありますが、主に映像観賞用であります。
高いスピーカーを買っても意味がないのは、あまり大きな音が出せないからであります。
スピーカーは、ある程度大きな音を出さないと、スピーカーのコーンが十分に振動してくれず、まともな音が鳴らないのであります。音響メーカーやAV機器のメーカーが、小さな音でも云々と宣伝していても、なかなか実際にはそんな画期的なスピーカーが登場したことがありません。
以前、A君がパソコン用のスピーカーを買いに行くのにつきあったことがあります。
場所は秋葉原のパソコン売り場で、20組ほどのスピーカーを切り替えて試聴できるようになっていました。A君は最初のスピーカーの音が気に入った様子で、「これいい音ですね」と言っていたのですが、2本目、3本目と聞いていくうちに、悩み出しました。そしてしばらくすると、神妙な顔で「どのスピーカーもみんないい音なんですよ」と言い出しました。一組5千円のスピーカーも、5万円のスピーカーもどれもいい音だというのです。
理由は単純で、パソコン売り場は雑音がやかましく、スピーカーの音を聞くために、ボリュームを上げて大きな音で聞いていたからです。大きな音を出すことでコーンが振動し、スピーカー本来の音が鳴り出したのです。スピーカーの音の良し悪しなんて、その上での話であります。
結局A君はスピーカーを買い換えるのは止めてしまいました。家で使っているスピーカーも、これぐらいの音量で鳴らせば、そこそこいい音がするのではないか・・・はたしてその通りで、買い換える必要を感じなくなってしまったのだとか。
自分の使っているスピーカーが安物だから音が悪いと思っている人は意外と多いです。物理的制約からサイズを小さくしたスピーカーでは、どうにもだめな場合もありますが、たいていは家人隣人から文句を言われるぐらいの音量で鳴らせば、なかなかの音がするはずです。
日曜日に使ったステレオは妻が独身時代に買ったもので、はっきり言って安物であります。それを気に入っているわけではないのに、買い換えたいと思わないのは、我が家の住宅事情ゆえ、でかい音はたまにしか出せないからであります。
そしてCD1枚聞き終わる頃には、僕の耳は音に疲れてしまうのです。
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