心の家路 たったひとつの冴えないやりかた

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たったひとつの冴えないやりかた
飲まないアルコール中毒者のドライドランクな日常
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2006年05月07日(日) 麻薬

4月11日の雑記 で「適度な間隔で続けることの難しさ」を書き、そしてFast&Firstというサイトへのリンクを張らせていただきました。
そうしたらブログでこちらの雑記を取上げていただきました。その「毎日更新することが麻薬なのではなく、更新をやめてしまうことが麻薬」はとても印象に残ったのであります。

アルコールという麻薬にとりつかれたのが僕の人生であります。麻薬という表現は適切でないかも知れませんが、まあ結果は似たようなものです。ほとんどの人にとってアルコールは単なる嗜好品であり、「ほどほどにたしなめばいいもの」でありましょう。が、自分の場合には、アルコールは麻薬に等しい体質であったのです。
ほとんどの人にとって、麻薬を「ほどほどにたしなむ」ことが出来ないのと、基本的には同じであります。

ところがセルフ・ヘルプ・グループというものによって、人生が助かったわけです。
酒がグループに置き換わったわけです。
なんだ今度は依存の対象が、アルコールからグループに変わっただけじゃないかと言われるかも知れません。
グループに通うことだって「ほどほどにすればいいのだ」というわけですね。
常識的に考えればそうかもしれません。

が、実際には反対で「ほどほどにやめることが出来ない」のであります。
通わなくなるということは麻薬に似ているのでしょう。
「通わない」という麻薬は実に強力な麻薬であり、一度それに手を出すと、人は簡単にそれにハマってしまいます。それが証拠に、一度通わなくなった人は、相当強力な痛みがその人の人生に起るまでは、帰ってくることが滅多にありません。みんな「通わない」という麻薬に溺れてしまい、ほどほどに「やめる」をすることができないであります。

自分も例外ではないのでしょう。試してみようとは思いません。
毎週決まったミーティングに通うまじめなメンバーではなくなってしまいましたが、最低限週一回というペースは守るようにしています。たぶんこれ以上減らすのは(今は)無理です。
決してまじめなわけではありません。「通うのをやめる」という麻薬に手を出すのが怖いだけの話なのであります。


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by アル中のひいらぎ |MAILHomePage


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