あずちゃんの抵抗 - 2005年02月18日(金) ドラマ「優しい時間」見てますか? いいですよねえ。 生きていく中には厳しいことがたくさんあるけど ゆっくりと歩む時間はとても優しい。 都会に住んでいるとなかなかそういうことは感じられないですが… ゆっくりゆったりと進むこのドラマも 少し動きがでてきましたね。 ところで、何回目だったか 長澤まさみちゃん演じるあずちゃん(あずさ)が 「森の時計」(コーヒー屋の名前)の閉店後、いつも会計があわなくて 足りないと自分のお金を足し、 多すぎると自分のポケットに入れる、という毎日を繰り返していたのですが、ある日、たまたまポケットに入れているところを 同じ店の姉御肌の店員に見つかり寺尾聡演じるマスターがそれを注意する、というくだりがありました。 あずちゃんの気持ちわかるなぁ〜、と思っていて見ていました。 私も昔、ちいさな演奏会をまかされることが多く、 そういう時は1人か2人で現場を担当するので 帰りにチケット代や当日精算分、アルバイトに払う手数料など 計算すると合わないことがごくたまにあったんですよね。 で大抵そういう時は足りないんだ、これが。 ああ、経理に怒られるな〜 とちょっと怖くなり、自分のお金を足してつじつまを合わせる、 なんてことが時々ありました。 もちろんいけないことですよ。 今ではよくわかるし、そういうのは正直に申告すればいいのだ。 「優しい時間」の中で、マスターはあずちゃんにそのことを注意してました。 とっても優しい口調で。 でもあずちゃんは逆ギレする。 「どうして。どうしていけないんですか? マスターは私を泥棒だとおもっているんでしょ。だったら警察にでも何でも言って下さい。 私は悪い事はしていない。今回はたまたま多くなっちゃったからとりあえずポケットにいれただけ。いつもは足りないことが多くてその度に自分のお財布からいくらか出して足していたのに。」 (記憶がだいぶあいまいになっているが、まあこんなことを言っていた) あずちゃんは過去にいろんなことがあって 心にちっちゃな傷をもっている子で 少し精神的に過敏なところがあるから こういう風になっちゃうのかな、 だから普通のシチュエーションとは少し違うのかな、 とも思うのだけど。 でも私はその様子を見ていて 痛々しく思った。 今の若い世代(あ〜、こういうことを書く自分がイヤだ) に何か注意したり、 お説教、とまではいかなくても話をしても なかなか素直に聞かない。 「そうですね。」「あ、確かにそうだ。」「そうかもしれない」と まずはなかなか考えない。 「自分は間違ってない!」を初めっから主張されてゲンナリすることが多いよなあ〜。 特に職場では。 あんまり素直に聞かれるのもナンだけど でも気持ちを開いて、少し頭も客観的にして、 「今起こっている状況は? じゃ、どうしたらいい?」 ということに向かって話をする体勢にしないとね。 …でもこんなことを書いてるけど 自分も以前はそうだったし、 いや、今でもあまり変わってないのかもしれない。 どうなんだろ? ... 夕暮れの豆腐屋 - 2005年02月17日(木) 昨日、出先から直帰したので いつもより早い電車に乗り、まだ明るめの駅におりました。 このくらいの時間に帰る、っていいですね〜。 まだ買い物帰りの主婦や学生なんかが多くて 全然雰囲気が違う。 そんな中、駅前に豆腐屋さんがいて ラッパを吹いていました。 ぱぁ〜 ぷぅ〜 ぱぁ〜 お〜、ひさしぶりだな〜豆腐屋なんて、 とちょっと感慨にふけっていたのですが あれ?ふとなんか違和感が。 なんだろう? あのラッパ、ちょっと豆腐屋らしくないぞ。 もう2〜3度聴いていて、その疑問は晴れました。 「ぱぁ〜ぷぅ〜ぱぁ〜」 の最初の「ぱぁ〜」は音階にすると大体Gの音。 つまり「ソ」ですね。 次の「ぷぅ〜」の音は、普通私たちが聴きなれている音だと A-b、「ラ」のフラット(半音さげる)なのだけど この豆腐屋のラッパはただの「ラ」、フラットしてない「ラ」だったのです。 この違いは大きい。 字だけで書いているとどう違うんだ!? って感じですが、うーん、聴けば一目(聴)瞭然。 どうしようかな… …例えば 「さいた、さいた」の歌を歌うとしますね、 あれはご存知の通り「ドレミ〜、ドレミ〜」という音階ですよね。 その「ミ」の音だけを半音さげて歌って見てください。 ほ〜ら、あの朗らかなメロディーが 急にワビシく、お葬式みたいな雰囲気に早変わり。 (これが「短調」) つまりお豆腐屋さんのラッパって夕方、いつも寂しげに響いている記憶があるのに 駅前のお兄ちゃんのラッパは明るく爽やかに鳴っていた、というワケ。 (こっちは「長調」ね) ...
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