ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

スイス旅行記 その1 - 2004年07月06日(火)




初めて行ったスイス。


ヨーロッパに行ったのは6年ぶりだが
11時間かけて乗り継ぎのフランクフルト・アム・マイン空港に降りた瞬間、
「ああ、これがヨーロッパだったな。」
と実感するものがあった。


これが何かといえば
「光」。

光が日本にいる時と違って、
薄い…?というか柔らかい…?というか
強くないのだ。

これは北海道に降り立つ時も若干感じることだ。
(もっとも北海道出身のマイハニーにはあまりよくわからないらしい)


そして今の時期のヨーロッパは何といっても日が長い。

21時を過ぎる頃まではちっとも暗くなってこないので
夕食を食べてからでも、まだまだ散歩でもなんでも
外で遊べて嬉しい。



さて翌日からは快晴!
ここから約1週間、私たちはマッターホルンやシャモニー、
ユングフラウ・ヨッホやシャモニー、
レマン湖にルツェルンなどを廻ることになるのだけど
感動の連続だったっす。



まず私が「こ、これは…」と思ったのは
マイエンフェルトからサン・モリッツにバスで抜けるルート。


標高がどんどん高くなっていくと
「森林限界」といい樹木が目だって少なくなっていき、
しかしそのかわり高山植物というのか、
キレイな草原、キレイな花々が多くなってくる。


そしてまたこのアルプスはじめ、スイスの山々は日本の山々と違って
すごくなだらか。
谷がV字でなくU字型。


まさにハイジの世界。。。


だからとってもゆったり平和な気分になる。
そしてだからこそ電車やバスで山々を走れる。



これはかねがね不思議に思っていたのだが
添乗員のKさんの話を聞いて大いにナットクした。


このへんはかつて氷河に覆われていて
その大氷河によってゆっくり地表が削られていったがために
こんなにゆるやかな山と谷になったのだ。
それがあの雄大なアルプス。


日本は純粋に川のみに地表が削られていったから
切り立った険しい山・谷となったわけだ。
(それはそれで好きだけど)


で、その途中のユリア峠。
Kさんも言っていたが
「ここは本当に地球なのか?」
というほど…


…イカンイカン、今度こそホントに言葉にならん。
あの延々とやわらかく広がる山々…



しかもここで地元のおじさんたちのヨーデルまで聞けてしまって
感激倍増でした。







...

旅行から帰って - 2004年07月05日(月)




しばらくぶりでした。


実は私、先日まで約10日ほど新婚旅行に行っておりました。
えっへっへ。(← またしてもバカ)


行き先はスイスです。

いやーーー!!!
すっかり牧歌的な大自然を満喫しました。
マッターホルンやユングフラウ、
地球に生まれてよかった〜、と何度も思いました。



で、今日はそんな旅行記を書きたかったのですが
帰りの飛行機で久しぶりに見た日本の新聞のあるコーナーに
目が釘付けとなり、
大変ショックを受けており、
どうしてもそのことを書かざるをえません。



それは、脚本家、野沢尚さんの死。
しかも自殺。



本当に目を疑いました。


私はこの日記に何度も書いていますが、
大の野沢さんのファン。

ファンという以上に彼の作るドラマにしろ舞台作品にしろ小説にしろ
ほとんど畏敬の念を持っている。



極端なことを言えば、もう私には野沢さんと三谷幸喜さんがいれば
ドラマなど見なくてもいい、というくらいだ。



野沢さんの作品には今まで本当に感動してきた。

織田裕二と浅野温子が主演した「親愛なる者へ」
鈴木保奈美、岸谷五郎、佐藤浩一、鈴木京香の「恋人よ」
トヨエツと夏川結衣、鈴木杏の「青い鳥」
そしてキムタク、ミポリン、仲村トオル、ユースケらの「眠れぬ森」

「眠れぬ森」など、放映日の夜は本当に眠れなくなってしまうほどだった。


それから日記にもいつだか書いた舞台、
役所広司、永作博美、國村準の3人芝居、「ふたたびの恋」

また小説「深紅」、「破線のマリス」、
それに何と今まさに読んでいる最中で
旅行にも文庫を持っていってたのだが
「砦なきもの」。


錚々たる作品群だ。
どれも圧倒的感銘を与えられた名作ぞろい。


記事のあちこちにも載っているように
(ところで意外に関係記事が少ないのにちょっと驚いている。)
緻密で完璧(もう息詰まるほどの“完璧”だ)な構成、
徹底した取材と、登場人物の話にはでてこないような設定など
およそひとつの作品にかける仕事量は想像を絶したものだったらしい。

それは彼の作品を見ていればよくわかる。

そして繊細さ。

数少ない記事の中でも
倉本聡さんや市川森一さん、役所広司などがみな異口同音にそう語っていた。



しかしそういった言葉だけで語れば
それがものすごい高い次元なものだったことは確かだとしても
もしかすると、他にもそういう作家がいたかもしれない。



でも野沢さんがいつも決定的に、
そして絶対的に私を捉えていたのは

(これも前に日記に書いた。)

彼の言うところの 「祈り」 だ。


だいぶ記憶が薄れてしまったが
「ふたたびの恋」の中で役所広司演じる、
かつての売れっ子脚本家が言う言葉。


「やっぱ台本書いててさ、いい台本って以上にさ、
なんか“祈り”っていうのかな、そういうの込めたいじゃない。
そうじゃなきゃ、お客さんに向けてこういう仕事してるのに味気ない、っていうかさ…」
(ちょっと記憶が不確かでスミマセン)



野沢さん、どうして死んでしまったのだろう。
こういう思いがもうムリなことだと思ったのですか?
それともみんなが言うようにプレッシャーで息詰まってしまったのですか?



私には想像するしかできないけど。



どうか天国では安らかに。

今までいただいた感動を心から感謝しています。






...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail Home