ある音楽馬鹿の徒然カキコ♪...みゅう太

 

 

はじめてのヨーロッパ その14 〜ザルツブルク - 2003年05月08日(木)

連休中、日記をサボッてしまいました。
休みっていっても、結局2日しか休めず、まあどっちにしても国民一般休みは飛び飛びで「どこがゴールデンなんだよ!」って感じだったから良いのだけど。
仕事してる時の方が文章って書けますね。
休んでるとなんだか面倒くさくなっちゃう。
なんでだろ?
仕事しながら逃げ道求めてる、って感じなのでしょうかね?

さてザルツブルク。
ホテルのフロントに「サウンド・オブ・ミュージック・ツアー」というパンフがあり、それに胸躍らせた私。
部屋に入って真っ先にそれに目を通しました。

なんでこんなにワクワクしたか、といいますと、
私は映画「サウンド・オブ・ミュージック」の大ファン。(キッパリ)
遡ると、父が文化の香りもないような僻地出身の田舎モノのくせにどういうわけだか少年時代から熱烈なミュージカル好きで、私は幼い頃から「マイ・フェア・レディ」だとか「サウンド・オブ・ミュージック」のサントラなんかを聴かされてきた。
もちろん映画も観に連れて行かれた。
まあ、私もそういう好みの素養があったのでしょう。見事に父に洗脳されまして、「サウンド・オブ・ミュージック」は私の好きな映画ベスト3に入る。
ザルツブルクはまさにこの映画の舞台です!

パンフにはやれマリアとトラップ大佐の結婚式の教会、とかここで大佐がエーデルワイスを歌った、とかもう行かないワケにはいかないじゃないかー!というものがいっぱい書いてあります。
「これは行かずば一生後悔モンだな!」

フロントに行って、ほとんど勢いですね。 
「I want to joy this!」とかすごい短絡な言葉を使ったことをよく覚えてます。
そしたら翌朝、ロビーに居れば迎えにきてくれるそうです。

それでその日は市内を散歩したのですが、すみません、その話は明日…。

まずは「サウンド・オブ・ミュージック・ツアー」の話を。

朝食を食べ(オーストリアに来るとドイツとは食事の味が全然違う。美味しい!パンも柔らかく甘いものが多い。 柔らかい、といえばドイツ語自体、オーストリア人のアクセントが柔らかい。「ブ」が「フ」に近くなる。)
ロビーで待っていると、マイクロバスがすぐ来ました。
インド人が乗っているのでちょっとギョっとしましたが、その人たちは別のツアーで、マイクロはミラベル広場の近くの大きな駐車場でとまりました。
大きなバスが何台も待っていて、「ここが○○ツアーだ。あっちは△△ツアーだ。」と係のおじさんが旗を振っている。
ハトバスみたいなものですな。

さて私の乗るバスツアーは乗ってみると見るからにアメリカ人ばっかり。
なんとなくそう思ったのですが、後でその見立ては正しかったことが証明されます。
どう見てもヨーロッパの人々はいない。
まあバスの中は賑やかでした。
そのうちバスは市内を出て、ザルツブルクカンマーグートとよばれる郊外の田園地帯、湖のたくさんある山岳地帯に入ります。
いや〜〜〜、まるで絵葉書でしたね。
日本とは違って山並みはゆるやかで、目に優しげな淡い緑が広がる。
かわいらしい素敵なロッジ風の家がポツリポツリと立っていて、私たちのような者にはなんだか浮世離れ、って感じ。

バスの中の賑やかさはますます度を越し、またガイドがアメリカ映画にでてくるDJのような奴でずーーーっと「イエ〜〜!エブリバディ〜〜!」みたいな感じだからちょっと疲れたけど、楽しかった。
「レッツ・シング・ソング・オブ・ドレミ!」とかいうことになって、アメリカンたちと歌いましたよ。大声で。
(あとで友人Uにこの話をしてどれだけ笑われたか…)

それで色々なところをまわりました。
あの「You are 16…・♪」と、何と言ったっけ、あの若い恋人たちが夜2人で歌うところ。
あの白いあずまやがあるんですよ。
そこでお年寄り夫婦が代わる代わる何組もそこに入って写真を撮ってる。
私も何度もシャッターを押すのを頼まれましたが、すごく微笑ましかったです。
あの古き良きハリウッドの傑作「サウンド・オブ・ミュージック」は未だにアメリカ人の夢やノスタルジーなんだなぁ、ってひしひしと感じちゃいました。
私だって感激です。

それからモントゼーという湖。
ここにはマリアとトラップ大佐が結婚式をあげた教会がある。
映画のシーンはよく覚えてましたからね、「おおっ、これじゃないか!」
中にも入りましたが、なんだか涙ものでした。
このモントゼーの広場で自由時間だったのですが、なにしろ日本人、というか東洋人は思いっきり私一人なので、ポツンとしてましたが、日本と同じでおみやげ屋さんとかいっぱいあったので退屈はしませんでした。
売ってたアイスも美味しかったし。
そのうち、若いアメリカ人の兄ちゃんが話しかけてきました。
ヨーロッパにいるとよく言われたのですが、そいつも「君は韓国人?」と聞いてきました。
「いいや、日本人」
「そっか、この映画好きなの?」「いやー、大好きでさー。」
何言ってるんだか半分もわかんなかったけど、やっぱりアメリカ人ってヨーロッパの人間とは少し違う。
人にもよるとは思うけど、アメリカ人ってなんか前向きなんですよね。
理想とか希望を信じてて、楽天的。未来に向かって歩くぜイエ〜イ!みたいな。
その点、ヨーロッパ人は「斜陽」っていうか彼らの文化はいくとこまでいっちゃってんのかな〜?って感じがする。
よく言えば落ち着いてるのだけど、なんだか終末を待っているような雰囲気もしてしまう。

約5時間のバスツアーでした。
楽しかった。

さて、本文である音楽祭やモーツァルトの生家とかを見にいかなくちゃ。

《つづく》



...

はじめてのヨーロッパ その13 〜ザルツブルクへ - 2003年05月02日(金)

「椿姫」が終わった後、オペラを聴きに来てた日本人グループの何人かにお誘いを受けて、有名なホフボロイハウスに行ってビールを飲みました。
私は見知らぬ人に誘われるのはあまり好きじゃないし、ましてや酒もあまり飲めないし、日頃はよっぽど気のおけない人間としか飲みに行かない。
でもホフブロイハウスに行く機会だし、一人で行くのは流石にどうかとも思うので仕方なく(その時の方々、ゴメンなさい!)行きました。
…………
つまんなかった。
まじ、オタッキーな人だちばっかで。
でもビールは美味かった〜。(ジョッキでかいし、アルコールきついしあっという間にフラフラしてきたけど。)

さてこれでミュンヘンの旅も終わり。
なにしろ住みやすそうなオープンな街なので名残惜しいが、正直私はそろそろ日本に帰りたくなっていました。(早っ!)
どうも脳裏には白いごはんと、何故か緑の稲穂が風にそよぐ農村のわらぶき屋根の家が見える。
こうやってヨーロッパにいて石の文化に憧れはあるけれど、それに音楽をやっている人間として、音楽が日常に自然にとけこんでいる生活が羨ましくはあるけれど、私はやっぱり日本が好きだ。

…といっても帰りのフライトの日時は決まってる。
ウィーンに行かなければならない。

ふとそこで考えました。
まてよ、ここからウィーンに行ったら4日間もウィーンにいなきゃならないな。
多分そんなに大きな街ではあるまい。
ではここにいてできなかった城めぐりでもするか?
否、否。
地図を見ていて心がひかれる所がありました。

ザルツブルク。
ミュンヘンとウィーンの中間地点には、あのモーツァルトの生まれたザルツブルクがあります。
しかも今は世界最大の音楽祭、ザルツブルク音楽祭の真っ只中。
音楽馬鹿の気持ちをくすぐり、奮い立たせるにはこれ以上のものはありません。

「いざ!ザルツブルクへ!」


行程は同じです。
ウィーンに行く途中で下車すれば良いのですから。

3時間ほどで着きました。
今まで8時間とか10時間列車で揺られてきた私にはそんな時間はあっという間。
途中、オーストリア国境でパスポート・チェックがありましたがかなり形式的なもの。
やっぱり兄弟国みたいなものなんだな、と思います。
私は例のようにまたシャツからパスポートをおもむろに出す。
もうこの頃は慣れてきて恥ずかしいくらい堂々とやってました。

駅は小さいです。
フランクフルトやミュンヘンの巨大サイズどころか、日本の地方都市の駅よりもはるかに小さい。
しかし同じドイツ語圏といってもここが近づくにつれ、列車に乗り合わせてくる人の人種が微妙にかわってくるのが私には面白かった。
ごつく色の白いドイツ人から、だんだん色がついてくる、っていうかアジアとまではいかないけど写真で見るスラヴ系とかハンガリー系の顔立ちが入ってくるんですよね。

音楽祭の真っ只中、ホテルがとれるかどうか心配っでしたが、“i”で割と簡単にOKでした。ただ音楽祭の中心になるザルツブルク祝祭劇場からは遠いところでしたけど。
駅からも遠くてスーツケースを引く手が痛かった。
(だからタクシー使え!って話なんすが)

ところでそのだいぶ色々慣れたせいか気持ちが大きくなってて、ホテルも最初の頃は
「予算は抑えてー、抑えてー。」
だったんですが、ここへきて
「使っちゃえー、使っちゃえー。」
と変わってきてました。 どんどん気が緩んでます。
結構いいホテルだったんですが、それでも1泊1万円くらいかな?

ホテルまでの道のりの途中に、有名なミラベル庭園がありちょっとゆっくりしていきました。
色とりどりの花壇で大きく色んな模様が描かれている、あのよく絵葉書とかにでてくる庭園。
いやー、綺麗でしたぁーー!
やっぱりちょっとドイツ人とは少し違って、感覚が優雅って感じです。

ホテルに着いて、チェックイン。
そのフロントで色々音楽祭情報とかパンフレットをもらったのですが、その中に
「サウンド・オブ・ミュージック・ツアー」
とド派手な英語のパンフがありました。
これが私の胸を激しく揺さぶったのですね〜!!

《つづく》



...




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