はじめてのヨーロッパ その7 〜プラハ1 - 2003年04月18日(金) 昨日書き損ねたのですが、外国を一人旅していると一番困るのは夕食をどうするか。 今でこそ「まあ、こんなとこならいっかー。」というような軽いレストランに入ったりはするけど、やっぱりヨーロッパでは少し良さげのレストランには一人では入りにくい。 ホテルのでもやはり夫婦やカップルでないとどうも敷居が高い感じがする。 ホイリゲや飲み屋にもこれまたドイツ人のデカイおっさんたちがワイワイやってる中に一人、というのはう〜ん。 朝はホテルでビュッフェだし、昼は街のどこにでも屋台があるからそこでホットドッグとコーラとかで全然OKなんだけど。 …というワケでニュルンベルクではマクドナルドでした。 ホテルの前にマックとバーガーキングが隣あわせで(良いのか?って感じ)並んでるんですよ。 ヨーロッパのマックってどこに行っても綺麗でしなのが印象的でした。 翌朝は5時起き。 6時のプラハ行きの電車に乗らなければならない。 ところで、よく外国旅行をする人は夜行で寝ながら移動する人が多いですよね。 まあそれは、できるだけ目的地で長い時間遊びたい、ってことだからよく理解できるのですが、私にとっては車窓からの景色をぼんやり見てるのがすごく好き。 私の旅行の醍醐味、ここにありなのです。 それにしてもドイツの電車は時間通りに来てくれて嬉しい。 よく友人からやれイタリアでは2時間遅れて来てなんの説明もない、とかフランスでは早く出ちゃって乗り損ねた、とか聞いてたので、ドイツっていうのはつくづく真面目な民族なのだな、と感心です。 私の乗る列車には「フランツ・カフカ」という名前がついていました。 おー、いかにもチェコに行くという感じ。 国境を越える国際列車なので、フランクフルトから乗った列車より中は広くて重厚な雰囲気です。 朝早くて何も食べてないし、プラハまで8時間もかかるし、途中車内販売とかあるのか全然わからないので、とりあえずホームでパンとコーラを買いました。 結構席はいっぱいで(早く行って良かった…)隣には貴婦人風の大きなおばあさんが座りました。 そのおばあさん、時々話しかけてこられるのですがドイツ語オンリー(ドイツでも若い人はかなり英語教育が徹底しているようで、英語もほぼOKなのですがある年代以上の人はそうはいかない。)なのでたまに「ゼア・グート(very goodね)」くらいはわかるのですが、なんだかさっぱり。 でもドイツ人ってみんな良い人たちです。わかんなくても楽しかった。 8時間は私には全然苦にならないのですが、ひとつ緊張してたのが初めての国境越え。 どういう感じなのだろう? どんなチェックを受けるのだろう? とりあえずパスポートはいつものごとくシャツの中に首からぶら下がってます。 この日は雨。田舎のぼわっとした風景を眺めて過ごすこと3時間くらい、何もないところでゆっくりと列車が止まりました。 「なにかな?」と思っていると外がガヤガヤしてきて、突然ガラッとドイツ兵士が車内に入ってきました。 「パスポート、プリーズ!」 やっぱり怖いものがあります。銃や剣を持ってますしね。 そんなはずはないけど、それで撃たれたりしたらそれで終わりだし。 まあ私はビクビクしながらも無事終わりました。 バックパッカーの若者たちなんて慣れたものです。ああなりたいなぁ、などと思っていると、ちょっと前に座ってるアメリカ人の2人組の女の子、 「Hey!」とかはしゃぎながらTシャツをガバッとまくりあげ、ブラジャーまるだし。 「おおっ!」ブラの少し下にパスポートが巻いてある。 スゲーな、アメリカ娘、と驚いてる前でドイツ兵はニコリともせずに「OK。」 この対比がなんとも言えなかった。 でも日本人でいるとまあ、ここまでが日本とかよくわかるけど、陸の中に線が引いてあるっていうのはやっぱり不思議。 これなら毎日ちょっとずつずらして領土増やしたってわかんないじゃねーか? でもそこに兵士がいて、う〜〜ん、なんだかどう考えていいのかよくわからないっていうのが正直なところです。 国境を越えると、一段と木が多くなって深く暗い森に入っていきます。 だから、というわけではないですがいかにも西側から(旧)東に入ったという感じ。 なんか雰囲気が暗く、さびれているという感覚なんですよね。 そのうち今度はうす緑の草原が多くなってきて、田園風景に変わってきました。 プラハが近いんだな、と何となく思っていたら、ほどなく都会的な建物が増えプラハに着きました。 チェコ共和国の首都にしてはあまりきれいでない駅だな、と思いましたがやはり構内は広い。 ただ雰囲気のあやしい、そして危険そうな臭いのする輩がたくさん歩いている。 「怖いな〜。(ホント臆病です)」と思いながらまた“i”のマークを探す。 「あった、あった。」 まずマルクをチェコ・クローネに両替。(当時1クローネが4円くらいだったかな?) それからホテルについての情報を聞こうとしたのですが、どうもチェコ語のようなドイツ語のような英語でさっぱりわからない。 「うわー、どうしようー」と困っていたら、後ろに日本人の青年が立っていました。 「ホテルはチェドックに行かないとまずとれませんよ」 「あー!チェドックですか! (そういえばそんな話を「地球の歩き方」で読んだ。)」 「一緒に行きませんか?」「助かります。」 チェドック…それはチェコ航空の機関の名前でホテル関係はここがほとんど仕切ってる。 プラハは慢性的なホテル不足(今はどうなのか?)なのでチェドックはマージンとりまくりだし、ホテルに飛び込みで行ってもまず泊まれないと本に書いてありました。 この青年と一緒にプラハ駅をでて10分くらい街を歩くと、小さなオフィスがありそれがチェドックでした。 たくさんの旅行者が並んでいます。 またそこの係が随分威張ってる。 私と一緒の青年は英語ペラペラ、とまではいかなかったけど随分アクティブに喋る男。 なんだか激しく交渉した後、「ちょっと遠いけどわりといいとこがとれました。」 私の番。 話を聞いてるとやけに高い。中心地だと1泊15000円以上ばっかし。 「無理!無理!」と言ってると「じゃあ、ないよ」と冷たく言われるし、 ほんとにいっぱいなのか? 気持ちは疑いだらけだったけど粘っていると 「少し遠いが、その予算でシャワー付のところがある。」との答え。 もうこれ以上話てるのが面倒くさいのでOKしました。 しかし場所を聞いてると本当に遠そう。 「トラムに乗って行ってくれ。」というので「What is トラム?」 するとさっきの青年が「市電のことですよ。」 しかし市電っていってもどうやって乗るのかよくわからない。 ターミナルでじっと観察していると、客は単に勝手に乗ってるとしか思えないし、これに乗ってホントに着けるのか?それに降りるところもなんだかチェコ語のよくわからない地名だったからとっても不安だし。 そんでもってタクシーで行くことにしました。 しかし外国でタクシーに乗るのも初めて。 いったん駅に戻ると、ちょっと危険な輩が近づいてきます。 「うわー、来ないで、来ないでくれ!」と祈る気持ちも空しく、奴らは私を囲みニタニタしながら英語らしき言葉で話しかけてきます。 でも何言ってるかわからないし、怖いし、そのうち「Acommodation」という言葉を繰り返しているのに気がつきました。 恐る恐る「What is accommodation?」と言うと、彼らは急に唖然とした表情をしてクルッと向きを変えるとそのまま去って行ったのです。 とてもこれは謎だったのですが、あとでUに会ってその話をしたら大笑いされて 「絶対、それはみゅう太に恐れをなしたんだよ。」 「なんでだよ?」 「acommodationnという言葉を知らずに外国を一人で旅行してる奴なんて考えられねーよ。」 「てめーが置き去りにしたんじゃねーか。」 こういうことだったようです。 今度はタクシー乗り場で、これに乗って誘拐されて変なところに拉致されないだろうな?とかそれも不安(← マンガの読みすぎだ。) 一人、タクシーの運転手でいかにも人が良さそうな人がいたので、そのタクシーに乗ることにしました。 その通り人は良かったのですが、やはり英語はダメ。 でもこのへんの人はドイツ語は少しわかるらしいんですよね。 それはまさしくドイツに占領されてた歴史からくるもの。(だから当然ロシア語もわかると思う。) 着いたホテルも同じ状況でした。 英語喋れる人がいないんですよ。 どうなるんだ。これから。 しかも屋根裏部屋で、シャワーは廊下で共同で。 なんだか惨めな気分になってきました。 《つづく》 ... はじめてのヨーロッパ その6 〜ニュルンベルク - 2003年04月17日(木) フランクフルトの朝。 「ありゃ?」起きると友人Uがいない。 でも荷物は散乱しているので、私を置き去りに逃げたのではなさそうです。 仕方なく私は一人で朝食を食べに行き(ここは硬いパンだった・・・)、部屋に戻りテレビをつけると「スーパーマン」のアニメがやってました。 ドイツ語吹き替え! 「ズッペルマン」とか言ってるんですよ。 飛ぶ時は「ズパッ」とか言ってるし。(^○^) かなり笑いました。 Uが帰ってきました。 マインツ河沿いに走ってきたとのこと。 この男は何処に行っても走るらしい。方向音痴なのに無謀な奴。 先日もニューヨークに出張の際、早朝セントラルパークを走ってきたとのコト。 週三回は朝ジムに行ってるらしいし、健康オタクだ。(・・・にしてはナゼやせない?) 「さあ、行くか。」 駅に行き、Uはチューリヒへ、私はニュルンベルクまでのキップを買います。 ところでヨーロッパの大都市の駅の規模には驚かされます。 巨大なドーム状の駅。 今でこそ日本もだいぶそうなってきたけど、向こうのハウプト・バーンホフ(中央駅)には食べるところ、カフェ、床屋、スーパー、etc何でもあるし、プラットホームは50以上ある。 国境を越えて旅行するんだもんな。デカくて当たり前か。 それに改札もない。 バリアフリー(?)というか、ホームまでは段差がないので駅にスーツケースでガラガラ入ってきても、そのまま電車に乗れる。 確かに元気なおじいちゃん、おばあちゃん多いし。 「アイン カルテン ビッテ」 旅行に役立つドイツ語本、で覚えたセンテンス。 でも駅員は「ワンウェイ?」とか聞くので「は?」と思ってたら、向こうは往復で買うのが普通らしいんですね。 その後も色んな所でこの質問はありました。 常識っていうのは、土地によって変わんですね〜。 「郷にいっては郷に従え」 面白いものです。 Uはあっさり「まあ頑張れや。」と一言、チューリヒ行きのICE(ドイツの新幹線。カッコいいっす。)に乗っていってしまいました。 さあ、私は一人旅。 まあ大丈夫、と思いながらもさすがに不安が襲ってくるのは否めない。 「ホント、大丈夫なんだろうな〜?」 でも電車の旅は楽しい。 ヨーロッパの電車はみんなコンパートメントに仕切られている、と聞いていましたが段々そういうのは減ってきてるらしい。 私は初対面の人と弾んだ話をするのはニガテなので、しかも外人と一緒に何時間も狭いスペースにいるのは結構辛いかも、と思っていましたが、私が乗ったのは片方の窓際に一人用の席が1列に並んでいる車両。 いやー、車窓から見るドイツの田園風景。 素晴らしいですねー。ヽ(^。^)ノ 高い山がないせいでどこまでもなだらかに、ゆるやかに波打つ緑の丘が続いてる。 そんな中に時々ポコッと、なんだろう?あれが菩提樹?が涼しげに立ってたりして。 ヴュルツブルクなんかの途中駅が近づいて街に入ると、山のロッジみたいなかわいい家がたくさん見えてくる。 みんな窓のヘリに赤やピンクの可愛い花がいっぱい置いてあって、おーこれぞヨーロッパ!となんだか感激でした。 あっという間に3時間半。 ニュルンベルクに着きました。 電車を降りるとまずは“i”の大きなマークを探す。 インフォメーションセンターです。 (日本にも最近、これだいぶ増えましたね。) ヨーロッパの駅は何といってもこの“i”が充実している。それだけ旅行者が多い、ということ。 あった、あった。 ドキドキしながら中に入る。( ¨)( ‥)( ..)( __)ヽ 今から考えると超恥ずかしいんですけどね、私「I want to stay Hotel」とか言いましたよ。 そしたらそこの係のおばさんが、この男はかなり慣れてない、英語もダメとすぐ察してくれたみたいで「budget? Shawer?」とか聞くので「Max 80マルク。Shawer プリーズ」 あー、恥ずかしい。でも精一杯。 でもそれでOKでした。ちょうどそのくらいのホテルが駅のすぐ近くにある、と地図をくれ、フロントであなたの名前を言えばそれですぐチェックインできるから、と親切に説明してくれました。(細かいことは全然わからなかったけど。) この駅は地下がショッピング街になっていて、その中をスーツケースをガラガラ引っ張って歩いていくとすぐホテルが見つかりました。 おー、安い割には小奇麗なホテルではないか。ちょうどホリデイ・インみたいな「Hotel ibis」というホテル。 私はチェックインすると、すぐ散歩に飛び出しました。 このニュルンベルクは中世の雰囲気がそのまま残っていることで有名な街。 ほんとです。どこまで行っても石作りの建物、教会、道。 駅ひとつとったってもう雰囲気万点です。 たくさんの観光客さえいなければ、もう完全にタイム・スリップ気分。 リヒャルト・ワーグナー・プラッツなんて広場もありました。 ここに写真でも添付できればなあ・・・ ニュルンベルク城にのぼり町を一望。 う〜〜ん、私はドイツにいるんだなあ〜(°▽°=)ノ彡 なんだかここへ来てようやく実感できました。 歩いていると、こんな小さな街にもオペラハウスがある。 ドイツってみんなそうです。 もう夕方だったんですが、たくさんの正装した紳士・淑女がワインでも飲みながら外で語らっています。 なんとも華やか、優雅でこれがヨーロッパの社交のひとコマなんですね。 せっかくだから私も「カルメン」見たいなーと思いました。一応ダークスーツは持ってきてたし。 でも今日は初日、プレミエ公演ということでソールドアウトでした。残〜念。 だからこんなに華やかに着飾った人たちが楽しそうにしてたんだな、と納得。 また少し街をうろついたら、もう夜10時。 あ、そうそう、私がビックリしたのはヨーロッパの夏って9時くらいまでは完全に昼間の明るさなんですよ。 全然知らなくて、時間の感覚が全く狂ってしまいましたよ。 明日は6時くらいの電車に乗ってプラハ行きです。 疲れたし早く寝よっと。 ...
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