映画「私はダニエル・ブレイク」を見ました。
ここに映画の説明があります。 ケン・ローチ監督の英国映画で、生活がどん底に墜ちてしてしまった人たちが、国の酷い福祉政策に翻弄されながらも、自分たちの尊厳を守り、互いに助け合いながら生きて行こうとする映画。
ものすごくショックで、悲しくて、でも、ああ、人と人が手をつなぐことが大事だとつくづく知り。
でも、すごくつらい映画で、今、自分がかなり辛い状況なので、見ているのもつらくて、何度もおいおい泣いてしまった。。。映画館なのに。
映画は、早稲田松竹という小さな名画座で、夜最後の回は800円で見られる。そうしたら、思いもかけずたくさんの人がいて、そうかみんな本当は映画が好きで、ふだんは高いからなかなか行けないけど、こうして夜遅くに800円なら、みんな見るんだなあというのも再発見。
早稲田松竹、また行きたいと思いました。
しかし、英国は福祉が進んでる、とか言われてるけど、実はそんなことがまったくなく、生活保護など受けられるかどうか、傷病の認定などする担当官を、アメリカ企業に委託してしまっていたりとか、かなり最悪で、日本もかなり最悪だけど、世界中今、本当に弱い人は死ね、という流れなんだと知る。こんな世の中なら、自暴自棄になって、自殺したり、自爆テロしたり、そんなのあたりまえの流れだよなと思ってしまった。
どうにもこうにも手も足も出ない。
ただ、救いは、フードバンクなどの民間の手助けだけ。
フードバンクに食料をもらいに行くとき、あまりの空腹に、ケイティ(どん底のシングルマザー)が目の前の缶詰を手で開けて、ばくばくっと食べてしまい、自分が何をしてしまったんだろう?とわんわん泣くシーンがあって(ネタバレごめんなさい)、もう、そこで、私、声出して泣いてしまった。。。。本当につらい。本当に本当につらい。。。
でもそんな状況でもダニエルもフードバンクの人たちも優しくて。。。。。貧しいどん底の人たちでも、一緒に力を合わせていけば力になっていく。
私もどん底の人たちと手と手を携えて生きていきたい。。。
この先、どんどんひどい事になっていきそうだけど、でも、なんとかやっていかなきゃ、弱い人、捨てられた人、失敗した人、どん底の私たちで、なんとかやっていかなきゃ。
みんなでなんとか。
しかし、ケン・ローチって本当に素晴らしい監督だ。
ケン・ローチに会いたい。。。。めちゃくちゃ会いたい。
会って、どうしてこんなにも優しいのか聞きたい。ケン・ローチの視線は、もう、本当に弱者の側に立っていて、本当に本当に優しいんだ。ものすごいすばらしい人だ。
脚本を書いたポールさんという人も本当にすばらしい。
この映画を作った人、すべてすばらしい。
「私はダニエル・ブレイク」、見てない人、機会があったら、見てください。
貧困って何だろう?
社会って何だろう?
助け合うって何だろう?
色々本当に考えられる。
そして、私はどん底でもなんでも、とにかく頑張って行く。しかし、あまりに落ち込んでしまったので、体調が悪くなってしまって、ちょっと元気はありません。
元気ないけど、でも、人生そういうときもあるから、いつも100%はできなくても、自分は自分なりにがんばっているんだと、自分をさすさすして、やっていきたい。