想
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| 2003年10月04日(土) |
金木犀の海に溺れたい。 |
寝過ぎて、体のあちこちが痛い。
どうしようもない・・・僕に天使が降りて来てくれないかなぁ。
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焦ってはいるのに、身体がついていかない。
頭もついていかない。
やらなければ、と、毎日思うだけ。
そこから先に進めない。
このままでは、本当にどうしようもない。
こんなところでうだうだ書いてるくらいなら仕事しろと言われそうだが。
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天罰として雷でも落ちてこないかと思ったけれど、
神様というくらいだからきっと何でもお見通しで、
案外、締め切りまでに仕事が終わらなくて初めからやり直し、
なんていう罰が下ったらそれこそどうしようもない。
あぁ神様、どうかピンポイントにモノホンの雷を落としてください。
言いたいことを全部率直に言ってしまうと、
きっとどうしようもなく大変なことになる。
まず取り返しはつかないだろうし。
世界中から嘘がなくなればある程度の混乱が起きるだろう。
けれど、僕ひとりが嘘をつけなくなっただけでも、
僕の周りでは相当の混乱が予想される。
言いたいのに言えないことは、そんなに多くない。
言いたくもないのに言わなければならないことも、たまにはある。
言いたくないから言わないことが、とても多い気がする。
これはそれほど身体に悪くないのかもしれない。
言いたくて言ってしまうこと。
言わないつもりだったのに、少しの油断。これが、意外と問題を起こす。
どうにかして収拾をつける方法を模索している。
結局、延ばし延ばしになっていることの真相はこれなのかも。
いやだなぁ。
あの人が傷ついているというのが実は全部嘘だったらどんなにかラクだろう
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考えると、もう 人が傷つくということの意味さえ よくわからない
困った。
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9月が終わる。
遅れてやってきた秋が、もう足早に立ち去ろうとしている。
朝晩の水の冷たさで秋を感じたのはついこの間のことなのに。
このまま冬が来て春が来て夏が来て、
僕だけが何も変わらずにいるような錯覚に陥る。
錯覚ならば、それは確かに、僕等だけが。
からりと晴れた気持ちの良い天気。
と思っていたら、
日の沈む頃、急に大きな雲が広がって、
空気全体がほんのりと薄い藤色に染まった瞬間があった。
不思議な感覚。
眼鏡の自分としては、誰かに悪戯されたかと思うくらい、
見事なまでに有色透明の空間。
うっかり想像してみたくもなる。
今頃は肺の中もあんな色になっていたりして。
日頃は、空気の色なんて、考えてもみないから。
こうして、偶然の一瞬を逃さない決心を、新たにする。
心から尊敬できる人は、そう多くない。
ある人の一面に触れて、
その才能や能力、作品、センス、あるいは性格に対して
ピンポイントに尊敬の念を抱くことは少なからずあるが。
僕には、どうやら、初対面の人を高く評価する傾向があるらしい。
だからなのか、付き合いが深くなるにつれて評価の下がる人は多い。
もちろん評価の下がらない人もいる。上がる人もいる。
そういう人との付き合いほど、長く続いて欲しいと切に願うわけだが。
今日は、尊敬している人と、偶然再会した。
その方とは本当に浅い付き合いで、一緒に酒を飲んだこともないが、
彼の話を聞いたり話し振りを見たりして、力のある人だなぁと思っていた。
その彼が、1年ぶりくらいに会った僕のことを覚えていてくれて、
(こちらが会釈したら彼が即座に声を掛けてくれたのでこれは確実だ、
しかも声を掛けたというよりズバッとこちらを指差したのでますます本物だ、)
その上、本当に1年ほども前の僕の意見に対していくつか言葉をくれた。
その褒め言葉をどのくらい素直に受け取るかはビミョウだが、
彼は随分とものをはっきり言う人間だというのが僕の印象なので、
非常に嬉しかった。感激と言ってもよいくらいに。
去年、彼としてはメールでその言葉を送ってくれる心積もりだったが、
何か不都合があって、何度送ってもこちらに届かなかったらしい。
もしこちらの不手際だったとしたら、本当に申し訳ないことをした。
一方僕の方では、もうその連絡は諦めていた。
すっかり、忘れられたと思い込んでいたのだ。
あるいは、きっと忙しいのだから、などと誤魔化して、忘れようとしていた。
だから、余計に嬉しかったのだろう。
おかげで、気持ちの良い1日になった。