想
目次|過去|未来
春。
散歩に最適。
生きていることには、感謝できる。
そんな自分になることができた環境と、過去にも、感謝できる。
現在にも。
一刻も早く感謝できる心境になりたい。
何もしない、という贅沢。
束の間の、嘘のような時間。
何かしようと思えばすることは様々あるのに、
敢えて何もしないことを選べる贅沢。
贅沢だ。
実に贅沢だ。
緩やかに。
そしてたぶん確実に。
時間が流れてゆくごとに、
自らを制しきれなくなってゆく。
箍が外れ、自由になり、開放され。
それは本当に少しずつ進んでゆくのだけれど、
気付いたときにはもう岸辺は遥か遠くにあって、
いくら手を伸ばそうと、声を張り上げようと、
もう元のように救われることはない。
地にしっかりと足をつけて、
自らを支えることも、
もう、今の僕には、
できない。
支えを求めるのは、あまりにコドモじみた行為だ。
今となっては。
自分の他の何かに頼ろうというのが間違っている。
今となっては。
何も知らない素振りをしよう。
何も見ていない振りをしよう。
それも。
今となっては。
誰かが雁字搦めにしてくれるのを 、 ただ此処で待っている。
この身の全ての力が奪われるのを、ただ此処で待っている。
卑怯の烙印は承知の上。
求めることを蔑むのも、
求めることを恐れるのも、
自分の弱さの為せる業でも。
どうしても、赦せないこと。
今となっては。
| 2002年03月03日(日) |
世間は雛祭だというのにこの絶望は何処から来るのだろう |
やさしくして。
彼女はそれを望んでいるらしい。
あたしを慰めて。
独りにしないで。
強く抱き締めて。
まだ信じさせて。
心ごと、抱いて。
そこで彼女が言うことは。
これ以上近づかないで。
束縛されるのは絶対に嫌。
何もかも、もうたくさんなの。
止めましょう?
未来なんて見えない。
心なんて何処に在るの?
「誰か」の方がいいんでしょう?
あたしの何が、そんなに欲しいの?
必要な人間なんて、いるわけない。
好き、だなんて、今さら思えないのよ。
所詮みんな同じなんだから。
その、躯を、頂戴。
いい加減、疲れてしまったね。
それでも彼女と離れるわけにはいかない。
ある日突然、目の前に現れて。そして。
心を掻き乱すだけ乱して、帰っていく。
時にはしばらく此処にいて、
人をどん底に突き落としてわらっている。
少し哀しそうな顔をして、 わらっている。
壊れてしまいそうになる。
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空気のようにただ其処に在るだけの生き方。
他人を望まない生き方。
まるで、死んでしまった様でもいい。
ただ、其処に在るだけの生き方。
ややまとまった時間と精神的な余裕ができたので、
涙が出るほど散らかっていた部屋の一部を、掃除した。
どれくらい汚かったのかといえば、少なく見積もっても、
自分の部屋が片付いていると思っている人の部屋の約48倍、
どうしようもなく汚いと思っている人の部屋の、16倍くらい。
とにかく、もしかなりキレイ好きの人が突然家に訪れたとしたら、
即座に片付け始めるか発狂するか、という程の汚さだったのである。
妙なやる気に後押しされて片っ端から片を付けたところ、
しまうべきものはしまわれ、捨てられるものは捨てられ、
なんとか、こざっぱり程度にはなった。
片付けた後というのはなんとなく気持ちがいい。
ただ、この状態を明日からどう維持するか。
これがいつでも問題なのである。
今回だって、1週間もつかどうか怪しい。怪しすぎる。
それから、今思い出したこと。
隣の部屋の散らかり方は、
これ以上に根が深いんだった・・・。