想
目次|過去|未来
実のところ、
忘れたいと思っているんだろうか。
それとも、忘れたくないと思っているんだろうか。
時々、想う。
一部始終を忘れてしまえたら。
それは凄くラクな在り方に思える。
同時に、凄く寂しい在り方にも思える。
たとえば、理想郷と同じこと。
もしもどこかに理想郷があったとして、自分はそれに気付くだろうか。
常に存在する幸福。先には幸福しかない。
悩みも苦痛も、ない。空腹も〆切もない。嫌なことは何ひとつない。
記憶の一部は確実に抹消だ。
そんなところにある幸福を、自分は幸福と認識できるだろうか。
今と同じように、日々の「しあわせ」を感じられるだろうか。
***
それにしても、ユートピアという概念は、謎だ。
そこには、自分以外にも人が暮らしているのだろう。
人々の求めるものは、統一的なユートピアなのだろうか。
やはり、どう考えても謎だ。むしろ徒の夢か・・・理想か。
本当は苦痛である筈のものを、そう感じないだけだったら、嫌だなぁ。
***
忘れられないとわかっているから忘れたいと思っているだけなら、
それは自分や周囲に対する甘えでしかない。今は多分、甘えている。
いざ、本当に忘れてしまうとなったら、忘れたくないと思えるだろうか。
忘れたい記憶だけを忘れたとして、人はどう変わっていくんだろう。
忘れられなくてもいい、せめてもう少し離れられたら。
もう少し、自分を振り回さずにいられたら。
| 2002年02月12日(火) |
最強の敵の前で迂回を決定。 |
肩の荷を無理やり降ろした。
とはいえ、先延ばしにしただけだが、
切羽詰っていたときよりは、先が見えてきた気がする。
やらなければならないことは、とかくやりたくないことだ
と、以前に書いたことがあるようなないような気もするが、
「やらなければならないやりたくないこと」を、
単なる「やりたいこと」に変えてみた。
ビミョウに反則気味でも、この際仕方がない。
一時的に肩から降ろしただけの荷物は、
また近いうちに背負わなければならない。かもしれない。
それでも、
やっぱり自分はちょっと阿呆だなぁ、と思うくらいで、
間違ったことをしたなぁ、とは思っていない。
後悔は嫌いだ。
自分は大物になる、と、
昔は何の疑問もなく思っていた。
漠然とだが、確信を持っていた。
それが今は・・・。
などと書いて終わりにするつもりだったが、
やっぱり今もどこか諦めていないところがある。
まぁ、元から根拠がないのだから、諦めるも何も。
何故か、小さいころからあった選民意識。
子どものころから危険思想の持ち主だったとは。
振り返る場所は増えるばかり。
通ってきた道は長くなる一方。
それにつれて「将来の夢」はだんだん現実的になっていくけれど、
それでもどこかで、忘れていないことがある。
夢が現実に近づいていく今の生活。
何か違う、とは思っても、何が違うのか、はっきりしない。
なんとか、現実を夢に近づける生活に。
今の自分は、高望みの魅力を忘れてしまっている。
一刻も早く、自分を信じる方向へ。
本能的なものとしての演劇
求められる他者との対話
一人では生きていくことができない
そこに自分ではないものを創り上げる力、生み出す力
唯一の創造主としての自分
自分を自分に止まらせない
自己の中へ他を持ち込む方法
表現の手段
他者への問いかけとしての表現
他者への依存の表れとしての表現
見せ、見られるための表現
力の発散
内に湧き上がるものの表出
言葉との戯れ
言葉の持つ力の再確認
自己の主張と限界
それによって得られる理解
理解されることから遠ざける表現
***
浮かんだことを直ちに言葉にしてしまう、「わるい」癖。
結局何のまとまりもない。
今日の朝は、ぼくのところに、やるき君が来ていた。
でも、お昼になったら、
「他に用事があるから、ごめんね」
と言って、帰ってしまった。
ちょっと、さみしいなぁ。
やるき君がやってくると、すっごくお仕事がはかどる。
手の動きが、それまでの何倍にもなる。
頭の回転が良くなったような気がする。
きっと、どこのおうちにも、やるき君がやってくるときがあるんだろう。
やるき君は、みんなの人気者だ。
だけど、困ったことがひとつある。
やるき君には、とても仲のいいお友達がいて、
名前を、しめきり君という。
しめきり君は、追いかけっこが大好きだ。
しかも、自分はオニの役。いつも誰かを追いかけてる。
ぼくも、何度か大勢のしめきり君たちに追いかけられて右往左往したことがある。
しめきり君どうしも、けっこう仲がいいみたい。
しめきり君がそばに来ると、横からやるき君もそーっと近づいて来る。
しめきり君よりも先に、やるき君と手をつなげたら、ぼくの勝ち。
恥ずかしがり屋さんのやるき君に逃げられちゃったら、ぼくの負け。
やるき君と、いつも一緒にいられたらなぁ・・・。
でも、やるき君はみんなのものだ。
ぼくがヒトリジメするわけにはいかない。
また、遊びにきてね、やるき君。