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上京して初めての月曜日です。 5日、受験生割引の飛行機に乗って、 このお父さんのいるアパートに転がり込みました。 6日、私は昼頃まで熟睡。 起きたらお父さんは仕事に行っていて、 2時間後にお昼ご飯を買って帰ってきました。 食事が終わってから買い物へ。 私が使う折りたたみ式の机やイス、ベッドと机を仕切るカーテン、 収納ケース、食器などの雑貨。 部屋の中をいろいろ整理して、かなり快適になりました。 私がいた向こうの家では自分専用の部屋があったけど、 ここには共同の部屋しかない。 でもそれを苦痛に感じることは全く無いし、 むしろいつでも誰かが見える所にいることで安心する。 夕飯にカレーを作った。 これからは主に私が食事を作らないといけない。 こういう時、お母さんの凄さを実感する。 毎日仕事して、家に帰ってきてからすぐに夕飯の準備して…。 洗濯も掃除もこなして、本当に凄いと思う。 私もあんな風に手際良く何でもこなせるようになりたいよ。 今朝、私は午前4時起き。 昨日の夜にかなり早く寝たせいだと思う。 お父さんが起きたのは午前6時。 朝食に雑炊を作った。 お父さんの雑炊の作り方は、豪快で大雑把。 それでも美味しいんだから不思議だ。 午前9時頃、お父さんは仕事に出て行った。 帰ってくるのは午後7時頃だそうだ。 それまで私は勉強しなくちゃ。 ここまできたからには逃げてばかりも通用しない…。 ここのアパートの周りには、いろんなお店がある。 コンビニ、100均、ディスカウントショップ、ドラッグストア、 カラオケ、居酒屋、ファーストフード店、パチンコ。 私がいた向こうの家の周りとは全然違う。 あそこは小洒落た街道やピル、マンションばかり。 コンビニも離れたところにしかなかった。 ここには誘惑がたくさんある。 食べ物はすぐに手に入るし、知ってる人はいないから 外に出るのも少し気が楽だ。 こういうゴチャゴチャした所が私は好きなんだけどな…。 あんまり小奇麗な場所だと何故か寂しくなる。 上京1日目から口唇へスペス発症。 下唇の右一部に、今は水泡の状態。 見た目も悪いし、早く治ってくれないかな。 ストレスのせい?受験の? とにかく3月の卒業式の時には完治してくれてないと困る…。 こんな感じでやってます。 受験本番も近づいてきてるし、ソワソワしてます。 お母さんからメールが届きました。 少し寂しそうだった…かな? |
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明日から約1ヶ月間上京して父のいるアパートに住み着きます。 受験する大学から受験票が届いたので、飛行機が割引されるみたいです。 持っていく物をリストアップしてみたけど そこまで大した量にはならないみたい。 お父さんのアパートにも生活用品はある訳だし。 食事の事とか勉強の事とか不安なことはあるけど とにかく今の状況を変えることが一番良いと思う。 日記は東京からも書き続けるつもりです。 火曜日に、2年の時に担任だった先生からメールが届いた。 学校の「卒業認定会議」で私の卒業が正式に認定されたそうだ。 メールで先生も喜んでくれていて、こうやってわざわざ知らせてくれた程だ。 良かった。 これで確実に大学を受験できる。 3年間一緒に勉強してきた友達と先生と卒業式を迎えられる。 水曜日の夜、お母さんと二人で外に食事に行った。 妹と弟は塾があるから午後10時まで帰ってこない。 行った所は、また串揚げ屋さん。 私とお母さんで夕食を食べに行くとなると、いつもここだ。 雰囲気も良いし、美味しいし、気に入ってるお店だから。 はじめは何気ない話をしていたんだけど、 だんだん話題が私の過食症や通院のことになっていった。 その辺から折角の料理の味もわからなくなった。 お母さんは、私の過食症を『甘えてるから』とか『贅沢病だ』とか言った。 『恵まれた環境にいるから』『貧しい国にはこんな病気は無い』とか。 全てが最もな事で、反論できなかった。 お母さんはこんな話もした。 『本に過食症の女の子の話が書いてあったけど、その子はおばあちゃんが 作ってくれた料理だけは吐くことができなかった。折角作ってくれた料理を 吐いて無駄にすることが耐えられなかったんだろうね。その子は治る見込みが あるよ。でも、みかは何でもためらい無く吐くじゃない。みかは本気で 治そうと思ってないから、いつまで経っても治らない。』 お母さんの言う通りだ、と思って聞いていた。 いきなり目頭が熱くなって涙がボロッとこぼれた。顔の表情は普通なのに。 私はお店のトイレに駆け込んだ。 こんな事で涙の出る自分が憎らしかった。 情けない。馬鹿みたい。 鏡を見て、すぐにトイレを出た。 お母さんが私が泣いた事に気付いたかどうかはわからないけど、 話題は別のことに移って、また2人で楽しくお喋りした。 私は残りの串揚げを味もわからず呑み込むように食べた。 昨日は朝から過食。 冷蔵庫に入っていた賞味期限切れのひき肉でそぼろ丼を作ったり、 大量の焼きうどんを作ったり。 部屋にこもってひたすら食べて、途中で嘔吐して、また食べて。 全てを食べ尽くした後、嘔吐して、疲れて眠った。 起きたら夜の8時。 それからまた過食。 明け方に嘔吐して、今に至る。 今日は学校に行って、教室にある私物を家に持って帰らないといけない。 またお風呂に入って髪を整えてメイクして制服を着なければいけない。 本当は動きたくない。 でも準備して学校に行くなんて、いつもやってたこと。 面倒でも誰もがすること。 だからやるしかない。 よくお母さんに言われる。 『もう18歳になるんだから、親に頼るのはやめないと』 私もそうしなきゃいけないと思う。 今度は私が親を助ける番になるんだって。 こんな甘えた過食ばかりの生活はもう続かないんだって。 いくら嘔吐で疲れて身体が動かなくても、床に転がって眠ることは もう許されないし、やる事を後回しにはできない。 こうやって状況が変わっていけば、過食する時間もなくなって 普通の食事ができるようになるかな。 そうなればいいんだけど。 最近、文庫本をまた読み始めた。 本の内容に集中できるということは、良い方向に向かってるのかも。 この調子で英文も読めるといいんだけどなぁ…。 |
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