3週間ぶりの教室 2004年11月16日(火)




やっと、やっと教室で授業を受けてきました。
先週の金曜日に保健室登校した時は昼に家を出たから、
朝がこんなに寒くなってるなんて気付かなかった。
高校の近くには大学もあるから、途中の道に大学生がたくさん歩いていた。
少しでも自分の顔を見られるのが嫌で、うつむき加減で自転車をこいだ。
学校に着いて、そのまま保健室に直行した。


まず、1時間目は学校のカウンセラーの先生によるカウンセリングの時間だった。
本当は毎週カウンセリングを受けるということで予約していたんだけど、
欠席していたせいで結局ずっと受けていなかった。
カウンセラーの先生には、今まで学校を休んでいた間の生活を中心に、
過食嘔吐のことを話した。
まだ2回目だから、これから何か解決策を見出せるのかもしれない。
私自身は、カウンセリングなんかじゃ私の過食嘔吐癖は治らないと思ってる。
でも自分の本音を専門の人に打ち明けることで、少しは安心するから
まぁ…いいのかもしれない。


保健室に戻って、2・3時間目は自習するかと先生に聞かれた。
ここで私は本当に情けない言動をしてしまった…。
『どうしても勉強ができない』『学校に居るだけで精一杯』
そう言ってボロボロ泣いてしまったのだ。
思わず本音が出て、表情は冷静なのに涙が溢れて止まらなかった。
人前で泣くなんて格好悪くて大嫌いなのに、馬鹿みたいに泣いてしまった。
恥ずかしくて堪らなかった。


結局、欠課数の危ない4時間目の授業になるまで
保健室に入り浸っていた。
途中で同じクラスのAさんが保健室に来た。
薬の副作用で眠くなってしまったとかで、4時間目までベッドに寝ていた。


昼休みが終わって、4時間目が始まる5分前になって、
それまでベッドで寝ていたAさんと一緒に教室に行くことになった。
私の欠席中に席替えがあったみたいで、私の席が
いつの間にか一番後ろの席になっていたから、あまり目立たずに済む。
それでも久しぶりに教室に入る時は動悸がした。
教室に入ると、隣の席の友達が『すっごい久しぶり!』と叫んだものだから
皆が一斉にこっちを振り向いて、私は少し怖気づいてしまった。


4時間目の授業は、私にとって3週間ぶりの授業だった。
皆の制服が冬服になっているせいか、妙な威圧感を感じた。
皆と一緒に授業を受けている安心感と、息苦しさ。
変な気分だった。




授業が終わってから、またAさんと一緒に保健室に戻った。
Aさんは早退するということで、私もそうすることにした。
一緒に学校の売店で野菜ジュースと珈琲牛乳プリンを買った。
Aさんも何か事情があるとかで学校を休みがちらしくて、
私と同じ教科の欠課数が危ないらしい。
明日は1時間目に欠課数の危ない教科があるから、
明日の朝8時50分に保健室で待ち合わせをして一緒に教室まで行く約束をした。




Aさんと別れてから、私は学校近くのドンキホーテに寄って
約1400円分の食料を買い込んだ。
朝から何も食べていないせいか、頭痛と胃もたれ。
それでも大きな黄色いビニール袋2つに大量の食料を詰めて、
吐き気を堪えながら家に帰った。


家に着くと、すぐに食べ始めた。
食べないと落ち着かなかった。


白いご飯にひじきをかけて食べていると、お母さんが仕事から帰ってきた。
私が授業を受けられた事で喜んでくれて、嬉しかったけど複雑な気分だった。
極当り前の、学校に行くという事で散々お母さんの気を揉ませてしまったから。
申し訳ないと思った。




今日一日、これだけの事で疲れてしまった。
自分はなんて弱っちい高校3年生なんだ…。
明日はAさんとの約束を破らないためにも、遅れずに学校に行くぞ。





『今はもう、食べるのやめとき。』 2004年11月14日(日)




昨日は昼頃からお腹がすいて過食。
前は適量ならご飯でも食べられたのに、
今は炭水化物を摂る事が許せなくて、でも食べたくて
過食してから嘔吐している。


お母さんに気付かれないように自分の部屋で過食していたんだけど、
やっぱりバレバレだったみたい。
弟の部活の大会の応援に行くためにお母さんが家を出る時に、
私が玄関で「いってらっしゃい」と言うと、
お母さんは「いってきます」と言った後、
『今はもう、食べるのやめとき。』と言った。


なんだか自分がすごく悪い事をしている気がして、
部屋にあった食べかけのメンチカツパンを急いで食べて、
過食するつもりだった菓子パンやお菓子を片付けて、
それまでに食べた分を嘔吐した。




夜はお母さんと外食に行く予定だったから、
着替えて髪をセットしてメイクして、過食のことを考えないように
食器を片付けたり洗濯物をたたんだりして時間を潰した。


テレビで、うちの高校のラグビー部が出場している大会の様子が放送されていた。
決勝戦だから、これに勝てば花園に行ける。
でも相手の高校は毎年のように優勝している強豪チームで、
かなりの点差で負けてしまった。
うちのクラスの男子も出場していて、テレビに映っていた。
試合が終わる直前、泣き出しそうな顔で体当たりしていた。
教室で居眠りをしている彼の面影はどこにも無かった。


おととい(保健室登校した日)、たまたま廊下で会った
ラグビー部の顧問の先生と立ち話をした。
『試合に勝っても負けても盛大に飲む!!』と意気込んでいた。
決勝に進めただけでも嬉しいみたいだった。
今頃は…フラフラになってるのかな。まだ寝てるのかも。




夜の7時、お母さんと2人で串揚げ屋さんに行った。
過食のことは忘れるようにした。
摂食障害のことを話すというよりも、私の性格についてだとか
お母さんの高校時代とか、普通の世間話とか、
とにかくいろんなことを話して、時間はあっという間に過ぎていった。
本当にあっという間で、気付いたらもう10時で。
もっと一緒に話していたかったけど…。
でも『今度は一緒に小旅行に行こうね』と約束できたから嬉しかった。


やっぱり私は、お母さんに甘えたかったんだ。
私に構うなと言いながら、本当は構ってほしかった。
高3にもなって情けないな…。
もっと強くならないといけないのに。
でも、ありのままの素の自分をさらけ出せる相手は、親しかいない。
今の友達の中に、過食のことを打ち明けられるような子はいない。
言ったところで理解してもらえないと思うし、
相手に気を遣わせて関係がギスギスするのも嫌だ。
本当はそんなことで関係が崩れたりしない友達ができたら一番なんだけど。




今日はあんまり天気が良くないみたい。
弟の大会、大丈夫かな…。




PASTINDEXFUTUREMAIL





一言あれば、遠慮なくどうぞ。
大学生と過食症
.

My追加
Design by : [ m  U ]