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あ―――クリスマス終わっちゃった。 不規則な生活のおかげで、ほとんど実感を味わうこともなく…。 冬休み始まってから連日明け方までの過食嘔吐。 →結果、夕方まで爆睡。 →結果、部活のクリスマスパーティーを 寝過ごす。 →結果、やけになって塾サボる。 でも25日の部活のクリスマスパーティーを寝過ごしたのは正直ショックだった。 皆で人生ゲームやろうって、ペアを作ってペア名まで考えたのに。 本当にゴメン、私のパートナー。 後で電話するから…。 うちは毎年、親がクリスマスプレゼントをくれる。 弟と妹には今だに『サンタはお父さんお母さんだ』と明かしていないから、 心の隅ではサンタを信じているに違いない。 クリスマスが近づくと、二人はサンタに手紙を書く。 欲しい物を書いて、ベッドの側に貼っておく。 だからお母さんは、イブの真夜中にプレゼントをコッソリ二人の枕元に置いておく。 私には小6の時に『アンタはもう気付いてると思うけど…』と明かしてくれた。 小6の弟と、中2の妹。 二人にはいつ明かすのか。。 さすがに私は今年のプレゼントなんて期待していなかった。 お父さんはいないし、お母さんとは最悪な状態だ。 まさか、と思って箱を開けた。 ピンク更にイチゴ柄のパジャマ+スリッパ+まくら。 一体これは…。 本当にお母さんが私のために買ってきたプレゼントなのかと疑ってしまう。 絶縁状態で口も利かない目も合わせないのに…。 聞きたい…けど怖い。勇気がでない。 お母さんは今の状態をどう思っているんだろう。 友達みたいに仲が良かった頃に戻りたいと思っているのか、 それともこんな食っちゃ吐く厄介な娘とはか関わりたくないと思っているのか。 思いがけないプレゼントは、嬉しいというより何故か安心したけど、 なんだか複雑な気持ちになった。 そういえば、冬休みの宿題のことを思い出した。 数学の問題集。 世界史のレポート。 体育の創作ダンスの準備(音楽担当…)。 そして休み明けテストの勉強。 始業式、1月8日。 もう嫌だ…。 |
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今日の昼前に、お父さんが再び東京から帰ってきた。 仕事でこっちに来るから、そのついでに。 今日は帰りが遅くなるって…それは私にとっては困った話で。。 私の過食の真っ最中に突然帰ってこられたらどうすればいい? 前にも何回かこういう事があった。 私は慌てて食べ散らかしたお菓子の袋や残骸を隠した。 隠した、というよりも家具の隙間に押し込んだというか…。 とにかく焦る焦る! お父さんは私の過食のこと知ってるとわかっていても やっぱり過食真っ最中の姿は絶対に見せたくないし、見て欲しくない。 今夜は落ち着いて過食できないのかぁ…。 そういえば、と気付いてみれば今日は月曜日だった。 学校で授業あるのにすっかり忘れて、 午前10時に起きて家に誰もいないのを確かめるとすぐさま過食スタート。 それに今日は数学のテストが…! ショックと不安で急に苦しくなって、それを打ち消すために食べる食べる。 ご飯 --- 茶碗2杯分 肉まん --- 1個 卵焼き --- 卵3個分 食パン --- 3枚(6枚切り) 卵 --- 2個 ぜんざい --- お椀3杯分 リンゴ --- 1個 みかん --- 1個 コーヒー --- 1杯(砂糖大量) きなこ --- 大さじ4杯分(砂糖大量) 食パンの縁にマヨネーズで堤防を作って、その中に卵を割りいれる。 塩コショウをして、そのままオーブントースターで焼くだけ。 午後4時に過食嘔吐が終わって、弟が学校から帰ってきた。 その直後にお母さんから電話があった。 弟は受話器を持ったまま台所でキョロキョロしだした。 『冷蔵庫の中?…ないよ肉まんなんて。どこ?』 …すいません、私が過食しました。 『昨日の残り物のご飯?タッパーの中って、それどこにあるの?』 …すいません、私が過食しました。 弟の様子で、お母さんも私が全てを食べ尽くしたことを察しただろうな。 「何でもかんでも食べてしまって…!」と怒っているはず。 もう理解してくれなんて思わない。 私の過食が迷惑極まりないことは明らかなんだから。 ただ口に出して干渉してきたり、罵ったりせずにいてくれればいい。 お母さんの私に対する気持ちが、心配から苛立ちに変わっていても 何も言わずに無視してくれているのだから、私は感謝するべきなんだ。 明日は部活でミーティングがあるし、塾もある。 行きたくなくて仕方ないけど、とにかく家を出れば何とかやっていける。 寒くなって外に出るのがますます辛くなる。 『倒れんでよ。』と友達に笑われた。 30kg台なんて嫌だ。。 何とか40kg台でいないと生理が止まる。 チビでガリは嫌だ。 幼児体形は嫌だ。 …でも太りたくない!! |
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